経済なんでも研究会

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金・銀・銅メダルの素材 集まる (上)

2019-03-22 07:30:12 | 資源
◇ 小型家電のリサイクル順調 = 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は、小型家電の収集を3月末で終了することになった。大会で授与する金・銀・銅メダルの素材を廃棄された小型家電から抽出することを決め、17年春から収集キャンペーンを展開してきたが、目標の達成が確実になったためだ。最近にない嬉しいニュースだが、同時に“都市鉱山”の重要性を改めて考えさせるきっかけともなっている。

東京オリンピックで授与されるメダルは、総数で約5000個。その製造に必要な金属は、金が30.3㌔㌘、銀が4100㌔㌘、銅が2700㌔㌘。銀の必要量が圧倒的に多いのは、比重の問題もあるが、金メダルの本体も銀で作るため。つまり金メダルは、銀メダルに金のメッキを施したものである。金はメッキに使われるだけなので、必要量が少ない。

都市鉱山というのは、廃棄される家電に含まれる金属の量が非常に多く、まるで鉱山のようだというので名付けられた。日本は家電の普及率が高く、廃棄される数量も多いため世界一の都市鉱山だと言われている。もちろん、一個一個に含まれる金属の量はきわめて少ない。たとえば携帯電話では1個当たり金が0.057㌘、銀が0.26グラム。ノート・パソコンでは金が0.3㌘、銀が0.84㌘といったところ。

しかし廃棄家電の数が多ければ、抽出できる金属の量もバカにならない。今回の収集キャンペーンでは、総計4万8000トンの家電が集められた。金、銀、銅だけでなく、鉄やプラチナ、さらにニッケルやパラジウムなどの希少金属も回収されている。これらの貴重な資源は、もし回収されなければ地中に埋められていただろう。

                             (続きは明日)

       ≪20日の日経平均 = 上げ +42.07円≫

       ≪22日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

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