◇ アメリカ向けは昨年の3.3倍に = 財務省は16日、5月の貿易統計を発表した。それによると、輸出は6兆2612億円で前年比49.6%の増加。この伸び率は41年ぶりの大きさだった。前年はコロナで世界経済が停滞していたので、その反動もある。しかし輸出額は、コロナ前の19年5月と比べても約7%増加した。一方、輸入は6兆4484億円で前年比27.9%の増加だった。この結果、貿易収支は1871億円の赤字となっている。
輸出を地域別にみると、アメリカ向けは1兆1045億円で前年比87.9%の増加。EU向けも6170億円で69.5%と大きく伸びた。アジア向けは3兆6386億円で32.5%の増加。そのうち中国向けは1兆3927億円で23.6%の増加となっている。品目別にみると、一般機械や電気機械なども増加したが、特に自動車の輸出が驚くほど急増した。
自動車の輸出は38万0314台で、前年比120.3%の増加。金額では7541億円で135.5%の増加だった。地域別ではアメリカ向けが2347億円で、なんと244.7%も増えている。EU向けも635億円、46.7%の増加。アジア向けは1490億円で68.9%の増加。うち中国向けは690億円で42.9%の増加だった。
すさまじい増加ぶりだが、その理由は何だろう。まずはコロナで低迷していた前年の反動。それにワクチンの接種で景気回復の見通しが高まったこと。さらにコロナ禍で公共交通機関を避ける風潮が高まり、自家用車への需要が強まったこと。アメリカでは品不足から新車の引き渡しが遅れており、中古車が引っ張り合いになっているという。こうした異常なブームの反動が、また恐ろしい。
≪17日の日経平均 = 下げ -272.68円≫
≪18日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
輸出を地域別にみると、アメリカ向けは1兆1045億円で前年比87.9%の増加。EU向けも6170億円で69.5%と大きく伸びた。アジア向けは3兆6386億円で32.5%の増加。そのうち中国向けは1兆3927億円で23.6%の増加となっている。品目別にみると、一般機械や電気機械なども増加したが、特に自動車の輸出が驚くほど急増した。
自動車の輸出は38万0314台で、前年比120.3%の増加。金額では7541億円で135.5%の増加だった。地域別ではアメリカ向けが2347億円で、なんと244.7%も増えている。EU向けも635億円、46.7%の増加。アジア向けは1490億円で68.9%の増加。うち中国向けは690億円で42.9%の増加だった。
すさまじい増加ぶりだが、その理由は何だろう。まずはコロナで低迷していた前年の反動。それにワクチンの接種で景気回復の見通しが高まったこと。さらにコロナ禍で公共交通機関を避ける風潮が高まり、自家用車への需要が強まったこと。アメリカでは品不足から新車の引き渡しが遅れており、中古車が引っ張り合いになっているという。こうした異常なブームの反動が、また恐ろしい。
≪17日の日経平均 = 下げ -272.68円≫
≪18日の日経平均は? 予想 = 下げ≫