経済なんでも研究会

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日銀の 余計なおせっかい

2021-06-25 07:38:21 | 金融
◇ もっと有益なことにカネを使え = アメリカの金融緩和政策が終わりに近づいたことから、世界の株価が大幅に下落した。日経平均も、今週21日は873円の大幅安。一時は1000円を超えて下落したが、引け際には反発した。この場面で日銀は市場に介入、ETF(上場投資信託)を701億円買っている。日銀のETF購入は、4月になってから2度目。

株価が朝から急落した場合、引け際には反発することがよくある。あくる日の反発を見込んだ投資家が、安値で買いを入れるからだ。その強さによって、翌日の値動きを判断する投資家も多い。ところが日銀が買いに出ると、この判断がしにくくなる。日銀の介入がなかったら、値動きはどうなっていたかを想像するしかない。要するに日銀が、市場の自由な価格形成を壊してしまうわけだ。

じっさい日銀が買ったことで、日経平均は50-100円ぐらい上がったのかもしれない。だが、その程度の影響を与えるために介入する必要があるのだろうか。しかも700億円という大金を使って。これだけのおカネがあれば、50の駅にホームドアを設置できる。高齢者の窓口負担を2割に引き上げなくて済む。大変なおカネなのだ。

もちろん、日銀がホームドアを造ったり、医療費を負担するわけにはいかない。だが金融機関を通じて、無利子のおカネを中小企業に融通することは可能だ。もし日経平均が1000円を超えて下落したら、日銀は中小企業金融に700億円を支出する。こんな仕組みが出来たら素晴らしい。

     ≪24日の日経平均 = 上げ +0.34円≫

     ≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ

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