m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

【バルセロナのガウディ建築カサ・バトリョ】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-11-12 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019





プッチのラス・プンシャス集合住宅を見た後、やってきたのはカサ・バトリョ。
すごい行列ができていたけど、事前にネットで当日いつでも入ることができる予約をしていたので、スムーズに中へ。
カサ・バトリョは繊維業界のブルジョアだったバトリョ家の依頼で、バルセロナのメインストリート、グラシア通りに1877年に建てられた邸宅を1906年にガウディが増改築をした建物。
1、2階が全面的に改築され、6階が増築されたという。



海をテーマにしたという建物、当初は平面だったファサードはガウディの改築によりダイナミックに波打つファサードに。


ファサードに貼られたセラミックのモザイクはきらきらと光沢を帯び、魚のウロコのようでもある。



バルコニーは大きく開いた二つの穴が骸骨を思わせる・・




二階部分の大きく開いた窓にはステンドグラスが入り、骨のような柱が支える。


壁面のモザイクは色とりどりのガラスモザイクに、さまざまな釉薬が混じった丸い陶板は水中の泡のよう。
これらのガラスや陶片はだグエル公園と同じく廃材を利用したものだという。






内部へ入ると、まずは階段を上って二階へ。
ドラゴンの背骨のような装飾のついた階段、


うねる手摺、


壁と一体となった天井には天窓がつく。


階段の手すりは微妙な曲線を描く。


まずは書斎へ。
扉はやはり、フラットではなく波打っていて、全て曲線で覆われている。
どこを撮ろうとしても人がいっぱいで、写真が全然思うように撮れてない・・;


扉の上部にはステンドグラス。
金色のひび割れのようなラインの装飾が入った壁は光沢があり、まるで魚の鱗のよう。シャンデリアも豪華。


さらに興味深いのはこのきのこの形をした暖炉のあるコーナー入口。


中へ入ると、中央の暖炉を挟んで両脇にはベンチがある。


これらの暖炉はマジョルカ島で造られたものだそう。
シックで渋いタイルが貼られてるがすごい存在感。




扉はデザインが奇抜であるだけでなく、


デザインの一つと思いきや、換気のガラリになっているなど、機能面も考えられている。


そしてサロンへ。


サロンのファサードに面している大きな窓。


窓は上げ下げ窓になっていて、窓を開けるとテラスにもなるという。



窓の真鍮の取っ手は一見奇妙な形に見えるけど、指にフィット。


窓の外の骨のようなフォルムの柱。


外から差し込む光で、ステンドグラスが美しく輝く。
海の中を思わせるブルーの水玉のステンドグラスが幻想的。


円形のステンドグラスにはそれぞれ渦巻きのような地模様が入っていて、
完全な円形ではなく、大きさも形も微妙にまちまちで手作り感のあるものだった。




天井は大胆に大きく波打ち、


中心部は渦を巻いている。


どれ一つ同じドアはなく、全て曲線で造形されてる。




そして食堂へ。


食堂天井の照明飾りはミルククラウン型に盛り上がる。



不思議な扉の彫刻、周りのビロビロは海藻?!



食堂からは広い中庭が目の前に広がる。


奥の壁面には、廃材のガラスモザイクが貼られ、


10個のプランターが並ぶ。
プランターには丸い陶板が貼られ、花がなくても華やか。


中庭から建物を。
裏側も抜かりなく、ベランダのラインは波打ち、
ランダムな大きさのフェンスがベランダを囲む。


各階と両サイドの壁、天辺の壁面には、モザイクタイルが貼られ、


天辺の壁面にはモザイクで花模様が。


食堂からの出入り口。



テラスへの出入り口には通路を塞ぐかのように柱が二本。
パステル調の淡い色合いのうろこのような模様が入る。



中庭へ出たところには両サイドに小さな池があり、その周りはモザイク尽くし。



間近で見られるモザイクに興奮!
陶板がカラフル。


透明感のあるガラスモザイクがきれい。


これらが全てリサイクル品だとは・・





出入口床に貼られたちょっと渋目のモザイクタイル。


プランターの壁まで続くモザイクタイル



美しい階段のライン。




こちらの部屋の窓も


換気のためのガラリが装備されている。


吹抜けの中庭には、天窓から自然光が差し込む。
タイルに囲まれた空間は、光が届かない下の方は薄いブルー、
天窓に近い方は濃いブルーと、グラデーションになっていて、
下から見上げた時に、同じ色合いに見えるように考えられている。



階段手摺の優雅な曲線。


波打つガラスは海の中を演出。


タイルはこんな立体感のあるレリーフタイルも貼られてる。


各階の扉。


上の階にはガウディの設計した家具が数点展示されていて、ミュージアムショップもあった。



2階あたりの薄目のブルーのタイル。





階段を上がるにつれて、タイルの色が濃くなっていく。


そして最上階。
下から見上げた時には思いもよらなかった濃いブルーのタイルが貼られてた。
窓の大きさも、上に行くほど光を取り入れることができるので、小さくなり、
下へ行くほど大きくなるという風に工夫されているのだそう。


最上階の6階には放物線のアーチの回廊があり、洗濯場などもある。
放物線は狭い廊下を広く見せる効果があるという。



屋上には各階につながる煙突がまとめられ、モザイクで装飾されている。


下からは見えない部分ではあるが、手抜かりなく。




グラデーションがきれいな壁。

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【バルセロナのモデルニスモ建築カサ・デ・ラス・プンシャス】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-11-11 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

カサ・ビセンスへ訪れた後は、ほんとは前日行く予定だったカサ・デ・ラスプンシャスへ行くことに。ちょうど向かう最中雨がザーザーと降って来た。
この日は雨の予報で、なんとかさっきまでもっていたのだけど、ついに降ってきた。
(写真は後ほど撮ったもの)


カサ・デ・ラスプンシャスは1905年にモデルニスモの建築家プッチ・イ・カダファルク設計により建てられた集合住宅。
中世の城を思わせる建物で、伝統的なゴシック様式に北ヨーロッパの要素を取り入れたもの。


ラス・プンシャスとはスペイン語で「先端」を意味し、
6本の尖った塔を持つためこう呼ばれるようになったという。


妻壁の天辺にはカタルーニャの守護聖人サン・ジョルディのモザイク画。


煉瓦の壁と石造りのバルコニーや柱には細やかな彫刻が。


バルコニーの下部にはモザイクも。




バルコニーの繊細な装飾



バルコニーの床の裏側にもタイルが・・
下からの視線も意識?!


バルコニーを支えるひなぎくを模したアイアンの持ち送り。


集合住宅はカタロニアの繊維企業家、テラダスの三人娘の為に建てられた三つの住宅からなる。




この窓周りにも盛りだくさんな装飾が貼り付く。
ヒナギクの他に薔薇やトウモロコシ、結んだロープ?


そして内部見学へ。
ここも数年前から見学可能になったようで、期待していた。
が、しかし・・邸宅の内部を見れるとばかり思っていたのに、


内部はきれいに改装されおまけに映像が見れるアトラクション?みたいになってて
真っ暗な部屋の中で、扉が自動で閉ざされて映像が終わるまで、扉が開かない
という・・恐怖で冷や汗びっしょりになるような体験をさせられ愕然とした・・


一部は天井が復元されたようにきれいになっていたり、





床のタイルなどが残されていたりはしたけど、、
なんだか騙された感でいっぱいに;


展示室にはセメントタイルのいろいろなパターンの展示が見れた。







窓のステンドグラスが一部見られた。




後は屋上へも上がれたが、雨がザーザー降りで、ゆっくりできず;



モザイクタイルがびっしりの塔。


屋上からの見晴らし。


一階はミュージアムショップとカフェになっている。


23年前に訪れた時の写真・・
この華やかな大きなステンドグラスの扉は一体どこへ行ったのか?
改装されてしまったのか??


後ほど、雨が止んだ後に通りかかった時、住居部分の入口を見ることができた。


美しい~~
ヒナギク、クローバーがモチーフのステンドグラス







両脇に付く照明。


天井はヒナギクとザクロの模様


壁はタイル!


重厚な木製の扉











階段にも繰り返し、ヒナギクとザクロのモチーフが使われてる。
くるくると渦を巻く手摺子・・何から何まで可愛い~




アールヌーヴォーな扉の取っ手


別の住宅の入口。
同じモチーフだけど、少しデザインが違ってた。
内部見学はてっきりこの住宅の中が見れるとばかり思っていたので、
超残念だったけど、エントランス部分だけでも中が想像できるくらい素晴らしく
美しくて・・満足した。。

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【バルセロナの奇跡】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-11-07 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

今回、バルセロナで起こった二つの恐るべき事件。
それは二つの奇跡によって救われた・・
それを「バルセロナの奇跡」と題して、自戒の意味も込めて書いておくことにした。
ひとつ目は、バルセロナの空港から、ホテルへ地下鉄で移動中のこと。
乗っていたエスカレーターが突如、ガクンと停止。
慌てて、重いスーツケースを担いで下りるも、あと一歩のとこで、
目の前で地下鉄の扉が閉まって行ってしまった。
急いでるのに、くそ~っ、と思いつつ、ホームのベンチで待つ。
と、そこへ明らかに怪しげな三人組がやってきて、一人が私の隣に腰掛けてきた。
チロチロこっちを見てるし、明らかにスリやん?目線は私の担いでるリュックへ。
こんなあからさまなスリに引っかかるわけないやろ?と荷物は後ろの壁で防御し、
スーツケースを握りしめた。
どう?手も足も出ないやろう?とようやく次に来た列車に乗り込んだ。
三人もやはり乗り込んできたのだが、発車間際になって、降りようとした。
やっぱり、完全怪しいやつやん?私の鉄壁の防御に、ターゲットを変えることにしたんやな?と、思ったのも束の間、
そのうちの一人が歩み寄ってきて、何やら私に差し出してきた。
何なん??
と、私も歩み寄って、その物を恐る恐る受け取った。
なんと、それは、私のポーチ!!
ええっ、と担いでたリュックを見ると、口がパックリ開いてる・・

もう既にスラれてるやん?!
あまりのことに理解できないまま、何なん?何あれ?(日本語で)と、
向かいに座ってた若いお兄ちゃんに、向かって呟くと、「泥棒だ!」と、

兄ちゃん:財布を手に持ち、「財布はあるか?」
私:鞄の中を確認し、「ある!」
兄ちゃん:スマホを手に持ち、「スマホはあるか?」
私:鞄を確認し、「ある!」
兄ちゃん:親指を立てて、「ラッキーだったな!」

分散してリュックへ入れてたお金とパスポートの入ったポーチは、リュックの
中の更にファスナーの閉まるところへ入れていた。
しかし、そのポーチもファスナーの外へ出されてて、もう後一歩のところだったようだ。
そして、スリたちが返してくれたポーチ、
その中にはある意味その時点で自分にとってお金より大事なWi-Fi、カメラのバッテリー、カメラの替えの充電池などが一式入ってるものだったのだ。
何で返してくれたのか?よく分からないが、もうそのスリたちに感謝するしかなかった・・
そして一体いつスリにやられたのか?
振り返ってみると、あのエレベーターがガクンと、止まった後、その時しかないなと。
三人組の一人が緊急停止ボタンを押して、エレベーターを止め、後の二人が、
あたふたしてる私の担いでるリュックからポーチを抜き去ったのだろう。
リュックを後ろに担いでる私が悪かったのだけど、
あの時、割れ物の入った重いリュックとスーツケースを前で持つのは不可能だった。
リュックにつける防犯の為の南京錠も用意してたけど、
バルセロナについて、町歩きする時でいいか~と甘い考えでいた。
が、空港から市内への移動中、荷物も多く、身動きとれないこの間が、ある意味最も狙われる状態なのではないか、と改めて感じた。
で、ほっとしたのも束の間、ホテルへ着き、いざ、スーツケースを開けようとした時、
スーツケースの鍵がない!!
なんと、スーツケースの鍵を入れていた化粧ポーチも盗まれてた~~
担いでたリュックから二個もポーチを盗まれて気付かないなんて・・
自分の背中の鈍感さに唖然;
結局、ホテルのフロントに頼んで、スーツケースの鍵を壊してもらうはめに。
スーツケースはもう使い物にならないけど、持ち帰るだけならガムテープぐるぐる巻きで帰ろう、
と思ってた。が、ホテルの日本人スタッフの方がスーツケースを下さったのだ。
しかも、自分が持ってたものよりも新しくて良いスーツケースを!
なんと有り難いこと。
出会ったスリにしても、ホテルのフロントの方にしても、つくづく自分はツイていると感謝した次第。
このことがあってから、受け身でスリを待っていてはいけない、自分からスリを探し出してやる、
という勢いで怪しいヤツを探していたが、その後は一向に怪しいヤツには出会えなかった。
しかし、スリは自分の死角にいる。怪しい、と勘づいた時にはもうやられている。
相手はプロ、手品師と思った方がいい。ターゲットになったら最後、なので常に防御アピールを心掛け、まずはターゲットにならないように心掛けねばと思ったのだった。


長くなるけど、もう一つの奇跡、それはスマホぶっ飛び事件。
地下鉄でスマホ操作中のこと。
突如、自分のスマホが手元を離れ、飛んでいった!!
一瞬何が起こったのか?わからなかったのだけど、
どうもそばで話してた乗客のオーバーアクションの肘が当たったみたい。
なんとスマホは閉まりかけの扉の外へ飛んでいった!!
ここでスマホを逃したら、もう二度と私の手元に戻ってくることはないだろう。
なんとしてでもスマホだけは死守せねば!と、
瞬時に判断しスマホを追いかけた。
扉は閉まろうとしていたのだけど、そこでまた奇跡が起こり、
閉まりかけの扉の前にいた二人の若者が、それぞれ左右の扉を足でガッと押さえてくれたのだ。
わずかに開いてる隙間から私は飛び出し、ホームに落ちてるスマホを手に取り、後ろを振り返った。
まだ、扉を開けてくれてる!
私は再び、車内へ飛び乗り、なんとか事なきを得た。
肘で私のスマホを飛ばした若者は、私に平謝り、、
わざとじゃないから許す。
その一部始終を見ていたとみられる欧米人のバックパッカーの顔のリアクションが半端なかったことからも、
かなりぎりぎりのヤバい事件であったことがうかがえた。
それにしても戸口に立ってた二人の若者の息の合った判断力にもう感謝しかない。。
地下鉄内でスマホ操作するってこと自体、ヤバいことだと思うけど、マップやナビを常に使用していたため、いつも人目につかないとこで操作するのは不可能。
せめて落下防止のスマホリングを使うべきだったなあ、と反省。
とにかく二つの大いなる奇跡のお陰で無事事なきを得て、旅を終えることができたのだった、、
こんな奇跡は、そうそうない。
次はこううまくはいかないということを肝に命じて再発防止に努めたいと思う。
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【バルセロナのガウディ建築カサ・ビセンス】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-11-06 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

グエル公園の後は10時オープンのカサ・ビセンスの内部見学予約をしていた。
前回来た時は外観の見学のみで、一昨年くらいから内部見学ができるようになったようで、とても楽しみにしてた。
何と言っても、この邸宅はタイル業者だったマヌエル・ビセンス氏の別邸だった建物なので、内部でもタイルが見れるのでは~と期待大。


カサ・ビセンスはガウディが31歳の時に手掛けたバルセロナで最も古いガウディ建築で、1885年完成。
1899年には所有者が変わり、増築、改修を経、さらに7年のブランクを経て、
2700万ユーロでアンドラ公国のMora Banc銀行が
が観光客に公開する前提で2014年に購入したという。
この度、修復され、無事一般公開してもらえることになって、有難い限り。


建物はプレモデルニスモといわれ、モデルニスモ以前の様式だそう。
またガウディの他の作品にはない、直線的なフォルムが見られる。


外壁にはタイル、石、煉瓦、セメントなどが使用され、


タイルは当時、敷地内に自生していたマリーゴールドをイメージして、造られたもの。



自然石が使用され、その上に煉瓦、そしてセメント、タイルと重ねられている。


バルコニーや窓には鋳物の面格子が入り、こちらは複雑な曲線を描いている。





門のデザインは、敷地内にも自生していたとうシュロの葉を象ってつくられたもの。


鉄とは思えないリアルさ。
後に庭が切り売りされた時、余った門の一部は先ほど見たグエル公園へ移設されたそう。


オープンまでの間、早めに到着したので、外観を念入りに撮れ、少し前に
敷地内へ入らせてもらうことができた。
裏手の壁面


ガイドさんが言われるには、この外壁のタイルはオリジナルと新しく作ったものとの
割合は半々だそう。
オリジナルかどうかは触ってみて、つるっとしてたら新しいもの。タイルのプリントに
ちょっと突起があるものがオリジナルなのだそう。
でも見た目はほとんどわからないくらい。


こちらはリビングに付くテラスの外観。
真ん中に噴水、その両脇に日を遮るシェードが。
元々、夏の別荘ということで建てられたものなので、噴水やシェードが夏を思わせる。








二階のバルコニーの一部。
ひまわりのレリーフタイルが貼られてる。


木製のシェードや扉は同じクリーム色い統一されてた。


そして時間になったので、中へ。
玄関ポーチの入口の鋳物の門はくるくると弧を描き、その真ん中には花デザインが。


玄関扉は木製でV字に切り込まれ


天井を見上げると、今までみたことないような種類の天井装飾が。
木と木の間に相当立体感のあるレリーフで装飾されてる。
更にボルドー色と茶色が重厚感を醸し出す。


天井から下がるシャンデリアも細かい網目のシェードにステンドグラスがつく。


テラスのついたリビングルームには、


ビセンス氏のコレクションであったという絵画が飾られ、
造り付けの家具や、


イスラムタイルが貼られたマントルピース。



このタイルも外壁のタイル同様、黄色の花がモチーフだという。


テラスへの出入り口の両サイド、天井には動植物の絵画がはめ込まれ、


床は古代ローマ風の細かいモザイク。


そしてリビングの天井も又彫りの深いレリーフ状の装飾が圧巻。
赤い実のついた植物がびっしりと。


他にも蔦の葉や貝殻、そしてカーネーションの花と、植物に埋め尽くされた空間。
ガウディの自然に対する愛着心が現れている。


先ほど外から見た屋根付きのテラスには噴水があって、今年の6月に再び水が流れるようになったそうだ。



夏の別荘として建てられたものなので、噴水やこの日除けのシェードはかかせない。ほんとうに涼し気。


大理石とタイルで作られた噴水。


こちらにも外壁同様、マリーゴールドの花のタイルがびっしりと。






トロピカルな雰囲気満載のテラスの天井。
こちらにもシュロの葉が描かれている。


そしてこちらは喫煙室と呼ばれる部屋。
ムカルナスと呼ばれる鍾乳石飾りが施された天井が圧巻。




イスラム色が濃い濃密な空間。



壁にもタイルがびっしり。



下半分は黄色と水色の市松模様のタイルに、バラのプリントがされている。


上部のタイルはレリーフタイル。


色ガラスの入った扉。


洗面所やバスルームは黄色や水色のタイルに、ボーダーに花のタイルが一列入れられている。






洗面所、バスルームの天井も葉っぱのレリーフに覆われてた。


二階はベッドルームになっていて


部屋の装飾は、やはり自然モチーフのものが多い。




苺の天井装飾も。



搔き落しで造られた植物の壁画。





葡萄の天井レリーフ。


二階のテラスには向日葵のタイルが貼られたプランター


三階は資料室になっていて、オリジナルのタイルの展示も。






そして屋上へ。


屋根の上の塔がよく見える。



入口扉と似たデザインの可愛い鋳鉄製の柵。
カサ・ビセンス内部は今までみたことのないような独特なインテリアが
とても興味深く、堪能することができた。



すぐ前の通りのお店のシャッターにはカサ・ビセンスの正にファサードの一部が描かれてた。そっくりで面白い・・

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【バルセロナのガウディ建築グエル公園&グエル公園のモザイクタイルをたっぷりと】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-11-03 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
ポルトガルのリスボンからバルセロナへ。
当初は、移動日にも夕方に着いてから、内部公開物件の予約を二つしていたのだけど、
移動に使ったLCCのブエリング航空は遅延することが多いと聞いて、ギリギリの予定だったため、直前に慌ててキャンセルしていた。
案の定、遅延した挙句、恐るべき?事態にも遭遇し、移動日は観光どころではなくなってしまった。(事件については後日アップ予定)


そして翌朝、朝一8時から予約していたグエル公園へやって来た。
バルセロナへは20数年前に新婚旅行で訪れたことがあり、
グエル公園も2回目だけど、今回はタイル目的なので、モザイクを存分に楽しもうと思ってた。



グエル公園はグエルとガウディが自然と芸術の調和を目指し、1900年から1914年に建設された分譲住宅。
当初は60戸の建設計画がされていたが、買い手が付かず、2戸の住宅の建設だけに終わったという住宅計画事業の跡地。
現在はバルセロナ市の都市公園としてにぎわっている。


入口を挟んで建つ建物のこちらは守衛さんの家だった建物。
茶色の石造りの建物に、屋根や窓周りには白にカラフルなモザイクタイルが貼られていて、まるで砂糖を掛けたお菓子の家のようないでたち。


窓周りは白いモザイクタイルをカラフルなモザイクのボタンで留めたようなデザイン。


門を挟んで向かいに建つ管理事務所棟も又、窓枠にはカラフルなモザイク、
屋根の上には十字架を頂いた塔が立つ。


角度を変えて撮ると、また違った建物に見えるなあ。


屋根の上のモザイク。


こちらはブルーのモザイクタイルでコーディネイトされた窓枠。
面格子の網が細かく、凸状に膨らんでるなあ。
さすがに全て曲線、曲面で造られている。



一枚のタイルをあえて一旦細かくして、貼り合わせることで、
曲面に対応できるのかあ。


茶色と白のツートンモザイクで彩られた窓枠。



プロムナードの壁は市松状に貼られたモザイクタイルが彩っている。


こちらも又、ひとつのタイルを砕いて


凹状に凹んだ曲面に貼られ、四角いお皿のようになってる。


模様のモザイクタイルは凹面に周りの白いタイルは凸状に膨らみをみせ、


タイルはお花模様のものからイスラム風の幾何学模様、モダンなデザインのものなど多種多様。










そして階段の中央にはグエル公園のシンボル的存在のトカゲの噴水。


後ろから見ても、カラフルないでたちのトカゲ。


口からは水がちょろちょろ流れ出る。


トカゲの上にはカタルーニャの旗の色のモザイクから、動物の頭が突き出る。


更に上には竜を表わすモザイク



このベンチらしきものに貼られてるモザイクの中の花のタイルは
なんか日本の瓦の模様ぽく見える。


飴釉がまだら掛かってるところも和っぽい雰囲気。


階段を上がると、ドリス式列柱が86本並ぶホールがあり、


当初は市場になる目的で造られた空間が広がる。
円柱の下には貯水槽が設けられていて、上の大広場の雨水を貯める仕組みになっているという、機能性も考えられたデザインに。



天井には白い陶片のモザイクが貼り巡らされ、
円形に貼られたカラフルなモザイクも見られる。








足場が組まれ、天井のモザイクを職人さんが修復作業中。



そしてホールの上のテラスに続く石の回廊。
ゴツゴツした石は工事で出た石が利用され、そのまま使われいるという。


らせん状に回転する列柱。


ダイナミックな石


回廊は傾斜面を支えるための壁の役割も兼ねているという。


頭にかごを載せた洗濯女の柱


回廊の入口には鍛鉄の扉がつく。


列柱のある上の広場は、ギリシャ劇場と名付けられたテラスがあり、




ギリシャ劇場の縁にはモザイクタイルが貼り巡らされた波打つベンチが取り囲む。
ベンチの長さは110m。


ガウディの助手、ジュゼップ・マリア・ジュジョールにより装飾されたベンチは
座り心地などの形状も考えられ、カラフルなモザイクで彩られている。


使用されているモザイクはタイル工場の廃棄物として出たタイルや食器などが
再利用されたもの。


いろんな模様のタイルが寄せ集まって貼られてるところや、


下の階段でも見た、日本の瓦をイメージさせるような花模様のタイル、



そして、この背もたれの天辺を覆うタイルは、竹をイメージしたものではないか?
と思うような節のようなラインが入ってる。


ダークな色合いのタイルもあれば、


マーブル模様のもの、


ピンク色のグラデーションも可愛い。


内側だけでなく、外側もカラフルに。


バラのようなレリーフタイルに、


ボーダー状のレリーフタイル、


オレンジと黒など、色目が統一された箇所も。


半円状のタイル、色合いが複雑できれい。


和の雰囲気を感じるコーナー


淡いグリーンやピンクのタイル。
凹模様のレリーフも。


各コーナー、それぞれ違ったタイルが使われているので、
ついつい見入ってしまう。


グリーン系の寄せ集め。







テラスからの眺め。管理事務所棟の塔がよく見える。


イスラム風幾何学模様タイル。


黒地にカラフルなタイルが映える。


ブルーがきれいなコーナー


大判のレリーフタイルも。


こんなモールディング風なタイルも。




花模様のものもあった。


見晴らしのいい一番の特等席。










こんな立体感のあるレリーフタイルも













こんな風にタイルの模様を切り取ったような貼り方も面白い。


思う存分、グエル公園のベンチのタイルを愛で、写真に撮り、載せることができて
大満足。。

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【ポルトガルの素敵な郵便受けいろいろ】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-11-02 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
ポルトガルのドアにつく郵便受けにも素敵なデザインのものがいろいろあった。
郵便受け写真コレクター?!のohbaさんに捧げるポルトガル郵便受けシリーズ。


郵便受けには大体「CORREIO」か「CARTAS」の文字が入ってた。
CORREIOは郵便、CARTASは手紙という意味みたい。


真っ赤な扉に金色がまぶしい郵便受け。


青い扉に波打つ鋳物の郵便受け。


何度も上から塗り直されて、塗料に埋もれかかってる郵便受け。


消えかかった赤い文字、シンプルな郵便受け。







集合住宅の郵便受け。





細かなレリーフが入った郵便受け。


周りの縁取りの形状がちょっと変わった郵便受け。


錆びた文字がいい感じの郵便受け。


真鍮が美しい郵便受け。


双子の郵便受け。


同じく双子の郵便受け。



縦型郵便受け。


木の扉と鋳物がマッチした郵便受け。







水色が可愛い郵便受け。


これも素敵なデザインだなあ。


飾り文字が素敵な郵便受け。

細部まで味わい尽くしたポルトガルの旅編、これにて終了。
次はいよいよバルセロナ編へ。


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【ポルトガルの変な顔コレクション】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-10-31 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

建物内外で見かけた顔、タイル画の中に潜む変な顔を集めてみた。


建物の持ち送りについてたおじさんの顔。


顔はライオン、髪は人間?!


これも動物っぽいけど、何の動物だろうか?!


葉っぱの怪人。
顔は軒下や持ち送り、柱頭などに使われること多し。


建物のパーツだけでなく、手描きのタイルを見てると、ふと笑ってしまうような顔が描かれてることが多々あって、思わず無視できず、撮ってしまったものいろいろ。


装飾の一部に組み込まれて不満?!の表情を浮かべる顔。


頭に貝?をのせた顔のような装飾?!


壺に貼り付いた顔の装飾の口にタッセルの紐を突っ込む天使?の図。


不敵な笑みを浮かべる子どもの顔。


鋭くとがった耳と口ひげを持つ顔


ふさふさ毛のある犬のような顔


顔は人間、体は獣。


顔は人間、体はドラゴン?


表は人間、裏は化け物。




筋肉ムキムキのライオン人間。


困ったような顔が気になる・・鳥人間


顔から羽の生えた天使。


下半身が馬の化け物。


めちゃめちゃ省略形の顔・・

全体を見渡すと、まじめな大作の絵画なのに、細部には手抜きのような顔が描かれてたりするのを探すのが面白かった。
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【ポルトガルのドアノブ・鍵穴編】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-10-28 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

ポルトガル、扉編から更に寄って、ディティールマニアとしては見逃せない
ドアノブや鍵穴の装飾編。



ちょっとまぬけな顔のライオンの取っ手。


アイアンの迫力ある鍵穴と取っ手


ねじねじ真鍮の取っ手。


女神な取っ手。


鍵型の取っ手。


こちらも細工が細かい美しいラインの取っ手。


シンプルな真鍮の取っ手。


ちょっと強面ライオン


素朴な感じがいいアイアンの取っ手。


これまた珍しい形のドラゴン風?取っ手。


斜めにつけられた取っ手。


アールヌーヴォーな取っ手。


ポルトへ来ると、たびたび見かけた手の形の取っ手。








ライオンが横並びに二匹






真っ赤な扉に華麗な真鍮の細工と取っ手。


シントラの王宮内の扉についていた細工。


耳がついているので、これも何かの動物を模したもののよう。


鋳物の存在感。


周りの木と同化しそうな錆び具合の取っ手。




ピカピカに磨かれた真鍮の取っ手。
ドアノブひとつとっても、細かいところまで凝っていて、オリジナリティと手作り感のあるものがたくさん。
こんなディティールが町歩きの楽しさを一層盛り上げてくれた。

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【ポルトガルのステキな扉いろいろ】ポルトガル(リスボン)他&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-10-25 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
リスボンやポルトで見かけた素敵な扉いろいろ。
ヨーロッパならではな重厚な扉、面格子が華麗なる扉、周りのタイルと一体となったいい感じの扉などなどを集めてみた。



扉の上部はタイルに囲まれて、木の風合いがいい感じの扉。


面格子に年号とイニシャル?が入った扉



住人がたった今、スクーターから下りて中へ入って行ったかのように
うすく開いていた扉。


黄色の外壁と植物がマッチした緑の扉。


こちらは緑のタイルに緑の扉。



扉についた金具がかっこいい扉。




重厚感のある扉。


青いテントが可愛いツアー会社の扉。


周りの石や壁が風化してしまった扉。



ブルーのタイルとマッチしたブルーの扉。


扉の上部、両脇の窓っぽく見えるものはなんとタイルに描かれた窓の絵だった。







タイルと植木鉢の花に彩られた扉


モダンなモザイクタイルに囲まれ、目玉おやじのようなイラストが描かれた扉。





植物がいっぱいのバルコニーがある扉。


同系色のグリーンのタイルに囲まれた扉。


ゴールドの郵便受けが映える真っ赤な扉。


靴屋さんの扉。


ピザ・バーの鋲が打たれた鉄の扉。


繊細な扉上部の面格子。


比較的多かったブルーの扉とブルーのタイルの組み合わせ。





ピンクの壁に映える緑の扉。


タイルの腰壁のある、シンプルな黒い扉。


グリーンがコンクリートの壁に映える扉。


石の切り込みが可愛い扉。
シントラのレガレイラ宮殿。



同じく、シントラのレガレイラ宮殿の扉。


クリーム色の壁にぴったりな緑の扉。



扉上部の細工がきれいな扉。



ピンク色が可愛い扉。
ポルトへ来ると、扉が縦長に・・


濃いブルーの扉に、ボーダー状に貼られた柄違いのタイルが素敵な玄関。


一面のタイルにシンプルな茶色の扉。


アールヌーヴォーのタイルが美しい、上品なグレーの扉。


ブルーのレリーフタイルが美しい扉。
頭を抱え込む人もろとも激写。



オレンジのタイルが彩りを添えるダークグリーンの扉。


緑の扉もやたらと多い。
これは周りの緑のタイルがちょっと和、ぽくてきれいだった。


面格子がにぎやかな赤い扉。





面格子がゴージャス。
周りのタイルも華やかな玄関。


飴色のモザイクタイルに黄色が映える扉。


面格子がゴージャス。





赤い扉に上げ下げ窓、腰壁にタイル



ドライフラワー化した花に覆われた赤い扉。


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【プラゼレス墓地からの市電に乗って装飾芸術美術館他】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-10-23 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
最終日、地下鉄を巡った後は、プラゼレス墓地へ向かった。
なぜ墓地へ行くことになったかといえば、前々日、ツィッターで話した方の情報で、
ポルトガルの墓地が面白い、タイルもあるかも?とのこと。
たしかに、シンガポールでも墓地でマジョリカタイルが使われていたので、
こんなにタイルが豊富なポルトガルならタイルが使われていても不思議ではない。
タイルがあるかどうかは不明だが、リスボンに行けそうな墓地があったのでとりあえず行ってみることにした。


墓地へはラト駅からバスに乗っていくことに。
ラト駅でバスを待つ間、周辺を少し散策。
文房具屋さんのステンドグラス。



グリーンのラインで描かれたタイルがきれいな集合住宅。




こちらも二階以上の壁にカラフルなタイルが貼られてる。






扉周りに貼られてたレリーフタイル。


ベージュのカラーの濃淡が上品で美しい。


そしてバスに乗って墓地前へ。
プラゼレス墓地は9時に開くというので、開門時間ちょっと前に到着。



墓地前のカルサーダス。


こちらの墓地は裕福な家庭や有名人のお墓が多いそうで、立派なお墓が並んでいるという。
正面の教会の周りに、



教会のミニチュア版みたいなお墓がずらりと並ぶ。
残念ながらタイルはなさそうだけど、


バラエティに富んだお墓はこれはこれで興味深い。
真ん中のお墓は天辺がロープ状に縁取られてる。


尖塔アーチ窓が並ぶ立派なお墓。


ギリシャ神殿風もあり、


十字架モチーフの変わったデザインのものも。


窓ガラスには


色ガラスが使われていたり、


シンプルな建物に繊細な細工の扉がはまっているもの。


凝った彫刻やレリーフがついたもの。


教会かと思うような立派な建物だったり・・
裕福な家のお墓が多いというが、日本のお墓から考えるとひとつひとつのスケールが相当大きいなあ。


リボンの感じがアールヌーヴォーっぽい。


各お墓それぞれ、お家柄が出ているというか、それぞれにオリジナリティーが
あって、興味深かった。


お墓見学後は、路面電車はまだ一度も乗ってなかったので、ここからは路面電車で一気にアルファマにある装飾芸術美術館へ行くことに。
ちょうど墓地前に市電28番線の終着&始発駅があるのだ。


路面電車に揺られながら、車窓を楽しむ。
エストレーラ聖堂。
道幅ぎりぎりいっぱいの路地もあったりで、遊園地のアトラクションのように
楽しかった。


そして、装飾美術館のあるポルタス・ド・ソル広場へやってきた。
ここで電車を降りる。
サンタ・ルシア展望台からは目の前に絶景が広がる。


テージョ川に大きな客船が停まってた。


展望台のすぐそばのサンタ・ルシア教会。


アズレージョが描かれた教会の壁面。
新婚カップルの写真撮影が行われてた。





小花が描かれた手描きのタイルも。


そして装飾芸術美術館へやって来た。
建物は17世紀に建てられたアズララ宮殿を利用したもので、ポルトガル、そして旧植民地の家具調度品、金銀細工、絵画、磁器、テキスタイルなど、銀行家のコレクションが展示されている。


美術館内は元邸宅だけあり、あちこちがアズレージョで装飾されていて、建物もみどころに。





中庭の壁面にもアズレージョが飾られていて、


デルフト風の可愛い花や鳥などが描かれたタイル。


ノーブルホールといわれる部屋。
宮殿時代の壁のアズレージョに、カーペットや家具がマッチしていて、
博物館の展示というより、邸宅を見学しているかのよう。


植物の中に動物が組み込まれた刺繍のタペストリーや大きな染付の壺などは
東洋のコレクション。



脚が人魚と獅子でできているオリエンタルな雰囲気満載のチェスト。


ミュージックルームといわれる部屋には家具と共にクラシカルな楽器の展示が。


ヘキサゴンルームと言われる六角形の部屋。
天井装飾や天井の廻り縁の漆喰装飾などが緻密な小部屋。



クリーンマリアルームは華やかで軽やかなロココ調の天井装飾に、
豪華なシャンデリア。


そして腰壁のタイルが特徴的だった。


洋風の手描きのタイルかと思いきや、シノワズリなテイストも見られて面白い。


ベッドルームはブルーのアズレージョに真っ赤な壁紙




キング・ホセルーム。


部屋毎に、アズレージョの作風もがらっと変わる。


フラワーベース柄に、


デルフト風小花柄などなど。
こちらの博物館ではタイルも部屋の内装も楽しむことができた。



帰り道、お昼ごはんに、通りかかりのお店で、バカリャウのコロッケ他、いろいろ
テイクアウト。
もう時間がないので、食べながら、更にタイルハントしながらホテルへ向かうことに。


こちらもタイルがかわいい陶器のお店。


ちらりと覗いた、洋服屋さんの床。


あまり見かけないブラウン一色のタイル。
デザインが可愛い。












飴色タイル。


爬虫類のような、怪獣のような?二匹の顔が見える。
ボーダー状に貼られた二種類のタイル。




こちらはアートなタイル。


ステンシルのようなプリントタイル。


タイルとタイルの間は補修のため?同じ色目の違ったデザインのタイルが貼られてた壁。


ホテルの近くに戻ってきて、まだロクに食べてなかったエッグタルトを。
一日目にタルト生地の重いものしか食べてなかったので、これが本来のエッグタルトか~と、美味しさにうなった。


この日は昼過ぎの便でバルセロナへの移動日。
急いでホテルをチェックアウトして、地下鉄で空港へ向かう。
空港のあるアエロポルト駅のタイル。







全力投球したリスボン3.5日間。
あっという間だったけど、濃いい旅ができて大満足!
この後はスペインのバルセロナへ向けて出発。

あっ、ポルトガル編、まだ終わってなかった・・
この後、ポルトガルのディティール編として、扉、取っ手、ポスト、顔編が続く予定。

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