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今回美山へ行くことになり、直前に図書館で見つけた雑誌「大人組」に載っていた中から興味を持ったいくつかのギャラリーや食事処へ訪れた。
こちらは「野の花と花実酒のお宿 つるや」
お宿兼花実酒のギャラリーとなっている。
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中へ入るとお酒の入った大小さまざまな瓶が所狭しと並ぶ。
40年ほど前から作り始めた花実酒はなんと1000種類以上にもなるそう。
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その瓶の一つ一つには漬け込んだ日時や名前のラベルが張られている。
きのこ類からさまざまな花、結婚式のブーケに使われていた花なと記念的なものもいろいろ。
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こちらは「S57.8.20 サギソウ 母形見」と書かれたラベルがあった。
ひとつひとついわれを聞いてみたくなるようなお酒の数々。
それにしても花を漬け込んだものはガラス瓶の中で標本のように美しく原形をとどめているなあ・・
きれいだなあ、と感心してるとお店の奥さんが、漬け方はいつでもお教えしますから、
もし何か漬けたいものがあればいつでも電話で聞いてくださいと言ってくださった。
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そして、こちらはこのお店のオリジナル「松葉サイダー」
赤松の新芽を日干しして、砂糖水に漬け込み、更にそれを日に当てて成分を抽出して作ったものだそう。
炭酸が入っているわけじゃないのにさわやかな酸味の感じられる味わいがなんだか不思議~
味は日によって刻々と変わっていくそうで漬け込んだいくつもの瓶の中から
この日のベストのものをチョイスしてくださった。
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いつまでも眺めていたくなるような美しい花実酒たちだった。
こちらではお昼の食事もできるそう。
店主の方がお昼の食事をすすめてくださったが、残念ながら余所ですでに予約してしまって
いて、時間が近づいていたのでこちらを後にした。