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鮒鶴でランチ&見学した後、向かったのは島原の輪違屋。
今年の夏の特別公開で、普段は「観覧謝絶」の札がかかっていて
一見さんは入ることができない内部が公開中なのだ。
寛永18年(1641)以来公許の花街として発展した島原だが、現在は角屋、輪違屋、大門のみが残されていて
創業320年になる輪違屋は島原に現存する最古の置屋だそう。
1872年からはお茶屋も兼業されているとか。
現在の建物は火災のため安政4年(1857)に再建されたものだそう。
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外灯には輪違いの紋が入っている
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ポストも
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ありとあらゆるところに輪違いの紋が見られる。
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のれんをくぐって奥の主座敷へ。
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襖には太夫からお客に宛てて書かれた手紙の下書きが貼られている。
達筆過ぎて全く読めず。
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1階の主座敷から出る庇は深く長いけれど、支えの柱は一本もなく主座敷からの見晴らしはとてもよくなっている。
テコの原理を利用し、垂木を天井で釣り上げているのだとか。
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お庭にはキリシタン燈籠が。
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さるすべりの木が手すりに使われているという2階へ上がる階段。
ここから先は撮影禁止。
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2階はお座敷の襖にはこのポスターのような道中傘の紙を貼り込んだ部屋があったり、
壁に本物の紅葉でかたどって顔料を入れたという紅葉が散らばる紅葉の間があったり、
それぞれ独特な雰囲気のあるお部屋を見ることができた。
暑いのに2階の部屋は窓が閉め切られ、全く風通らずで部屋は蒸し、暗い感じだったが、
ここで窓を開けてしまっては、全く部屋の印象が違ったものになっていたに違いない。
雰囲気が損なわれないための演出だったのだなあと。
この外から遮断された部屋に陰翳礼讃の世界を感じることができた。