今日は芝川ビルで行われた、老屋顔(ラオウーイエン)さんの「台湾レトロ建築 ディティールと物語」
のトークイベントに参加してきた。
台湾の路地裏で見かける表情豊かな面格子や人造大理石のスライドを見ながら、
それらにまつわるお話をいろいろと聞かせて頂けた。
台湾で元々の面格子の役割は防犯や、落下防止、又居住空間を広げるために用いられていたという。
そのうち実用以外に商店では、その売り物をモチーフにしたものや、
所有者の職業に対する誇りが現されていたり、芸術性を追求したものなど、様々な用途で面格子がつくられてきたのだそう。
昔はあまり人件費がかからず、ほぼ材料費のみで作れたそうで、
様々な凝ったデザインの面格子がつくられてきたようだ。
日本に影響を受けた富士山や桜モチーフのものから、音符や、芸術が爆発したような抽象的なデザインまで
面格子でこれだけ自由に表現ができるんだなあと思うくらい日本では見かけることのない自由自在なデザインがとても面白かった。
そしてなぜ、この面格子がつくられたのか?その裏にあるストーリーもとても興味深いものだった。
逆に身近過ぎて、家にある素敵な面格子に気付いておられない二代目の所有者もおられるとか。
ちょうどひと月前に台湾へ行ったので、路地裏で面格子やタイルを探す醍醐味を存分に味わってきたけど、
お話を聞いて、またいろいろ探しに出かけたい衝動に駆られてしまった。
イベントの後には、「台湾名建築巡り」の第二弾の本にサインを頂き、写真も撮ってもらった。
頂いた富士山と桜モチーフの面格子風のカードも可愛いなあ!