秋らしく、一昨日は園芸友の会例会、昨日は、混声合唱定期演奏会に、どちらも近場の文化?に
出向いてきました。
園芸友の会例会では、今回は、会員報告として「二十四節気」にまつわる話題を、私から、
“二十四節気など”のテーマで、二十四節気の成り立ちから、太陽と月の関係、月の役割、潮汐と農業などに
ついて話題提供しました。 また幹事からは“二十四節気と花”について、文化的な切り口で俳句との
関連などにも触れられ、それに因んだお菓子(銀座あけぼの謹製)が配られ、二十四節気それぞれに
季節の花と俳句の紹介がありました。古代ローマに話題が飛んだり、宇宙のなぞなどにも移りましたが、
遥か昔の中国で生まれた節気、中気の漢語、例えば、春分、夏至、冬至、白露などなど、難しい部類には、
啓蟄、穀雨、などがあり、現在では本来の目的であった農耕との関連はあまりないかも知れないですが、
季節感などにそれなりの存在があり馴染んでいるのでは・・などの感想がありました。
二十四節花(にじゅうしせつはな) 花と俳句例(いずれも銀座あけぼのHPより)
講師先生からは、秋の草花、野菜などの作業注意点などのお話や、先生自作のチューリップ、
アイリスなど球根の“おもしろ栽培”について、実践されたいくつかが紹介され、園芸における遊び心に
話題が移りました。
また、フィレンツエのウフィツィ美術館のボッチチェリーの「プリマヴェーラ(春)」のB4コピーが
配られ、そこには40種の春の花が描かれており、時のメディチ家の婚礼を祝福するものであるが、
後に多くの研究者によって、絵画の意味や花の種類などが研究されてきて、ようやく500年も過ぎた、
1940年代になって、植物学者がこの大作に描かれた植物のリストを作成し、さらに1982年に
洗浄され、明るく鮮やかになった画面を精査してようやく40種の植物の識別がなされたとのことなど
壮大なロマンが語れました。
ボッチチェリー作「プリマヴェーラ(春)」
この日、近くの日比谷公園では、“オクトーバ・フェスタ”の事前興業としてのイベントが行われて
いましたが、生憎ちょうど雨上がりでしたので、人影がなく噴水とベンチが寂しい感じでした。
雨上がりのオクトーバ・フェスタ
松本楼 はにわ(日比谷公園内)
昨日は、やや暑さが戻った良いお天気でした。会社同期のWさんが、退職後所属している板混
(板橋区混声合唱団)の定期演奏会に行きました。 我々同期の連中が何人か来ていましたが、
区民大ホールは満席の盛況で、ひとときコーラスの美しい調べに引き込まれました。 第2ステージでは、
“花”をテーマにした馴染のある曲を数曲披露され、 休憩の後には、“みんなで歌おう”タイムで、
「花は咲く」を客席みんなで合唱しました。
第3ステージは、ケニアに在住した経験のあるアメリカの作曲家による「MISSA KENYA」はすばらしい
演奏でした。 ピアノ、ホルン、パーカッションという珍しい編成で、アフリカのリズムと宗教的な
旋律の技法が見事に融合した 一風変わったミサ曲でした。パーカッション、ホルン、ピアノと合唱の
盛り上がり部分は感動的でした。
板混定期演奏会 第3ステージ「ミサ・ケニア」
演奏終了後、来ていた同期連中は揃って飲み会に出かけましたが、私は友人を誘って行きましたので、
同期には失礼して別途お茶することとしました。
2日にわたり、どちらも身近な文化行事に触れましたが、平和な対象に対して、人と共有する場、
時間は楽しく、そしてその後には充実した感動の反芻があるのですね。
ライヴの迫力には及びませんが、u-tubeから・・