昨日、10月31日は、ハロウインで全国各地で大変賑わったそうです。
昨夜の渋谷などは、さながら大仮装パーティーの様相を呈していましたね。
首題は、あまり知られていないのではないでしょうか? 昨日は、世界勤倹デーなのだそうです。
1924年(大正13年)の今日10月31日、イタリアのミラノで開催されていた国際貯蓄会議の最終日に、
この日を「世界勤倹デー」とすることが決定されたのです。
日本は1952年(昭和27年)に参加したとあります。
“勤倹”などの言葉すら、最近では懐かしいというか、殆ど聞かれませんが、その昔、18世紀後半
には“貯蓄銀行”が誕生し、19世紀後半からはその一形態として、全国的に窓口を持つ“郵便貯金”
として発達してきたのだそうです。
これら貯蓄金融機関の特徴は、勤労者などの庶民を対象として比較的小口の金融をも扱うようにし、
勤倹貯蓄を奨励し、資産の貯蓄手段を提供して、安全確実に資産運用を行うことにあります。
そして、集まった貯蓄資金は、道路、公園、港湾、学校、病院などの公共財の充実、住宅、上下水道の
整備など、民間では十分な資金が供給されない分野に投入することによって、国民生活の向上に資する
という社会的使命を担っています。 後の財政投融資の基礎になっているのですね。
貯蓄金融機関は、18世紀後半から19世紀にかけて、イギリス、ドイツ、フランスで、続いて
イタリア、アメリカなど次々と設立、整備されたそうです。 しかし、これらの金融機関は、どちらかと
いうと都市部に集中する傾向となり、また、資金運用面でも問題が生じるようになり、そのため、
より安全・便利で効率的な運営を目指して、郵便局を拠点とする貯蓄金融機関の創設が提唱され、
1861年に世界で始めて郵便貯金制度がイギリスで郵便貯蓄銀行として創設されました。
日本の郵便貯金は、明治8年(1875年)、前島 密によって始められましたが、世界の中では、
イギリス、ベルギー、ニュージランドに次いで4番目なのだそうです。
ゆうちょ銀行
(ネット画像より)
2007年 郵政民営化とともに、ゆうちょ銀行となり、そして今般、日本郵政グループ3社(日本郵政、
ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)のIPOとなりました。
この11月4日の初値がどうなるか、久々の超大型新規上場で市場の期待も高まっているようです。
余談ながら、10月31日は、この他、ガス記念日、日本茶の日、出雲ぜんざいの日なのだそうです。