蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

上卯祭  (bon)

2015-11-13 | 日々雑感、散策、旅行

                先の11日は、中国では「独身の日」と呼ばれているそうで、中国ネット通販大手が
                     この日に割引イベントをし、なんと1日で、1.7兆円の売り上げをあげたそうです。
                     これは、日本の有名百貨店の1年分の売り上げを超えているとか。すごいですね。

  11月になると新酒が出回る季節で、肌寒さを感じる日など、ちょっとやりたい気分になりますが、
丁度この頃、お酒の神様のお祭り「上卯祭」が行われるのですね。
 上卯祭(じょううさい)とは、毎年、11月の最初の卯の日(上の卯の日)から酉の日まで執り行われる
“醸造安全祈願”のお祭りです。
11月最初の卯の日は、 今年は、11日で、
中国「独身の日」と同じだったのですが、この日から、
17日(酉の日)まで、京都松尾大
社でこのお祭り(秋の祭り)が行われています。
 醸造安全祈願ですから、お酒の他、味噌、醤油、酢などの醸造業はもとより、卸小売り業も対象で
多くの人々が参集し盛大に執り行われているそうです。 全国の“松尾神社”でもお祭りが行われる
ようですが、松尾大社は、とくにお酒の神様として有名です。

          松尾大社
           (ネットより)

 かって(2002年)NHKテレビドラマで「蔵」(宮尾登美子作)の中で、新潟の造り酒屋の意志の強い
女性主人公 烈(松たか子)が、盲目ながら酒蔵を継ぐこととなり、その儀式のような形で、
松尾大社を参る下りがあり印象に残っています。

 なぜ、松尾大社がお酒とかかわりがあるかといえば、HPによれば、5、6世紀の頃、この松尾山の
地に、渡来系の秦氏の大集団が来住したが、松尾山の神「大山咋命」(おおやまひのみこと)を
総氏神として仰ぎ 新しい文化をこの地に拓いていた。ことに、治水事業に力を注ぎ荒れ地を農耕地として
開発したそうです。 また、この秦一族の特技として、酒造技術があり、早くからこの地に酒造が根付き、
室町時代以降には、松尾大社が「日本第一酒造神」として仰がれるようになったとありました。

            (京都観光HPより)

 中世から近世、とくに江戸時代あたりから全国各地の醸造家から盛んに神楽が奉納され、醸造の
安全祈願が行われて来たことが、今日の祭りの由来と言われていますが、1600年頃の物語を題材とした
狂言「福の神」の中に、「・・惣じて松尾の大明神が神々のさか(酒)奉行である・・」とあり、
この頃既に松尾大社が “酒奉行”であったことがわかりますが、現在も祭典中に奉納される狂言
「福の神」は、これに由来するものだそうです。

 昨年(2014.11.7)のブログに“日本酒”を記事アップしていまして、清酒の定義とか、日本酒の
製造の仕方による種類などに触れていました。 酒飲みでなくても、この時期、何となく日本酒が
恋しくなるのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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