蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

駒場界隈  (bon)

2017-01-20 | 日々雑感、散策、旅行

 一昨日(1/18)は、日本民芸館創設80周年特別展、旧前田候爵邸巡りのお誘いを受けて、
真冬ながらそれほど寒さを感じない日射しを受けて駒場界隈の散策となりました。
駒場東大前(井の頭線)で待ち合わせ、東大構内の学食へ。これまで、学食は早稲田や立教
などにもお邪魔していますので、初めてのところでも何となく気安い感じで、年甲斐もなく
入りました。 まだ、お昼には少し早く、学生はパラパラでしたが、時間帯になるとかなり
混みあうような張り紙がありました。サラダを入れて640円也の学食を美味しくいただいて、
名物のイチョウ並木に出ると、授業を終えて食堂に向かう頭脳集団と真っ向からの擦れ違い
となりました。激戦を突破した連中も、他愛ない会話を交わし楽しそうでした。

東京大学(駒場)             イチョウ並木
 

 

 長いイチョウ並木を通り抜けて、駒場公園に入りました。旧前田侯爵邸を目指しましたが、
あいにく洋館は工事中で、和館のみ開館されていました。 昭和5年に、洋館に付属した
迎賓館として竣工した それほど広くはありませんが重厚な書院作りの近代和風建築は、
平成25年に重文指定を受けています。もともと前田家の本邸は、文京区本郷にありましたが、
関東大震災復興計画に関連してこの地に移転したとありました。  加賀百万石の系譜を
引く、第16代当主前田利為の本邸として(昭和4年)竣工した建物(洋館)だそうです。
洋館は、工事中で、その風貌を見ることはできませんでしたが、絵葉書では、素晴らしい
景観で、是非再度訪問したいと思いました。

駒場公園内の紅白梅            旧前田邸(和館)玄関
  


 駒場公園を取り囲むように歩いて、閑静な住宅地の中に、日本民芸館(本館と道路を隔て
て西館)がありました。水曜日でしたが、特別展開催中とあって、見学者も多く、賑わって
いました。

日本民藝館(本館入口)          同 西館
  


 この館は、柳宋悦の邸宅であったところを、民藝運動の拠点として、賛同者と共に1936年
に開設されたとありました。 「民藝」という新しい美の普及と美の生活化を目指し、
民藝運動を展開し、自らは、陶器、染織、木漆工、絵画、金工、網組など多くの塊集品をも
展示するなど積極的な活動を展開していた名残が感じられました。 素晴らしい美術品に混
じって、ちょっと気取った普段使いにもできそうな茶碗や、水差しなどには温もりが感じら
れるのでした。 棟方志功の力強い版画や写真に撮りたいような染織もありました。

 現役の頃、何度か東大構内のホールや講堂でのセミナー、発表会に来たことがありまし
たが、何十年も経って、まったくフリーな立場で学食やらキャンパス内をそぞろ歩くなど、
予期しない行動もまんざらでもない気分に浸りながらの散策に 充実したひと時でした。
駅前の小さな喫茶店でお茶してお別れとなりました。

 渋谷井の頭線コンコース(岡本太郎画)  渋谷交差点(宮益坂、左道玄坂、右ハチ公)
  




 

 

 

 

 

 

コメント
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