蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

文化財  (bon)

2017-01-26 | 日々雑感、散策、旅行

 今日1月26日は、文化財防火デーなんですね。

 この日を前に、一昨日(24日)には、昨年の映画興行収入トップのアニメ映画「君の名
は。」の聖地巡礼の主要スポットである新宿「須賀神社」(四谷三丁目)で、消防訓練が
行われたと報じられていました。 全国各地で、この日にちなんで防災訓練が行われ、広く
一般に文化財愛護に関する意識の高揚が図られています。

        文化財防火デー ポスター
            (ネット画像より)


         須賀神社(新宿区)
          (須賀神社HPより)

 

 文化庁HPから要約しますと、今から68年前、1949年(昭和24年)1月26日に,現存する
世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が炎上し,壁画が焼損したこと
に端を発し、翌昭和25年に文化財保護の統括的法律として文化財保護法が制定されました。
 その後,昭和29年11月3日に法隆寺金堂の修理事業が竣工したことを受けて,文化財保護
思想の一層の強化徹底を図るために普及啓発事業の一環として,法隆寺金堂の焼損した日で
あること,1月と2月が1年のうちで最も火災が発生しやすい時期であることから,昭和30年
に,1月26日を「文化財防火デー」と定めたとあります。

 昭和30年の第1回文化財防火デー以来,毎年1月26日を中心に,文化庁,消防庁,都道府県・
市区町村教育委員会,消防署,文化財所有者,地域住民等が連携・協力して,全国で文化財
防火運動を展開して来ているのです。
 60年もの歴史があるにもかかわらず、あまり知らなかったとは申し訳けない限りです。

 この際、文化庁HPを繰ってみると、文化財とは、『我が国の長い歴史の中で生まれ,はぐ
くまれ,今日まで守り伝えられてきた貴重な国民的財産です。このため国は,文化財保護法
に基づき重要なものを国宝,重要文化財,史跡,名勝,天然記念物等として指定,選定,
登録し,現状変更や輸出などについて一定の制限を課す一方,保存修理や防災施設の設置,
史跡等の公有化等に対し補助を行うことにより,文化財の保存を図っています。・・・
さらに,我が国を代表する文化遺産の中から顕著な普遍的価値を有するものをユネスコに
推薦し,世界文化遺産への登録を推進しています。』とあります。

 文化財保護法は、上記の通り、昭和25年に制定され、この施行に合わせて、前身である
史跡名勝天然記念物保存法(1919年制定)、国宝保存法(1929年制定)及び重要美術品等ノ
保存ニ関スル法律(1933年制定)は廃止されました。

 このような流れにある文化財は、有形、無形文化財に分けてそれぞれ対象が定められて
いて、無形文化財としては、先のブログ記事“和食文化”(2017.1.12)にありますように、
歌舞伎、能、文楽などの古典芸能や民俗芸能が中心で、茶の湯、生け花,香道などはこれ
まで、日本の文化財保護法の対象にはなっていなかったために、“和食文化”は、日本の
文化財保護法下の重要無形文化財指定を受けないまま、いきなりユネスコの世界無形文化
遺産登録(2013.12)がなされたのです。これを機会に、今後は、これらの無形文化財も
対象に含めて管理するそうです。

 この時季、大気は乾燥しています。
文化財ともども、身近な火の周りにも注意したいものです。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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