蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

クリムト展  (bon)

2019-06-16 | 日々雑感、散策、旅行

 行ってきました。   このところ、上野には頻繁に来ているような気がしましたが、
先週の土曜日にも、ここ東京都美術館に来たのでした。

 一昨日(6/14)の金曜日、11時頃の入館でしたが、20分待ちでした。クリムト展、人気
あるんですね。特に女性が多かったようです。

 会場への案内板やパンフにも大きく描かれている代表作、華やかな装飾をまとった半裸の
官能的な女性像『ユディットⅠ』は、実物は意外と小さい(84×42㎝)感じがしました。

代表作『ユディットⅠ』
 



 グスタフ・クリムト(1862-1918)は、25歳頃に、それまでの保守的な画壇を飛び出し、
自由な発想の新境地「ウイーン分離派」を結成し、新たな活動に入りますが、まさしく、
この画に代表?される“眼はうつろな半開き、口も閉じられてなく白い歯が見え、ややアゴ”
を突き出したようなポーズは、これまでにない大胆な世界を創り出しているようです。

 カンヴァスも特注なんでしょう。上下に金属版のような材質がはめられて、そこに文字が
書かれていたり・・額縁そのものもユニークなものがありました。

 画の題材、構図、色彩、描画タッチなど技巧的なところや人の特に女性の内なる情感表現
など、作家のどこか変わった人柄?がにじみ出ているのではないかと思われるのでした。

 ネット評でも、「女性の裸体、妊婦、セックスなど、赤裸々で官能的なテーマを描くクリ
ムトの作品は、甘美で妖艶なエロスと同時に、常に死の香りが感じられる」とありました。

 30mを超える壁画も、全く型にはまらない空間『ベートーベン・フリーズ』も圧巻で素晴
らしいでした。 他に、『女の三世代』、『家族』が印象的でした。

      ピン・バッジ(ベートーベン・フリーズに描かれた女性の衣装の柄から)
               

 

 生涯結婚はしなかったようですが、何人もの子供がいたそうですから、やはりどこか並で
なく私生活も型破りだったのかもしれません。




 

 

 

 

コメント
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