蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

愛情物語  (bon)

2021-06-11 | 日々雑感、散策、旅行

 映画を観ました。
6月はじめのBS放送を録画していたので、ゆっくりと見ました。
  1956年のアメリカ映画で、音楽はショパンのノクターンがいわゆる「愛情物語」
としてあまりにも有名でこの映画もよく知っていましたが、映画を観るのは初めて
でした。

 原題は「The Edy Duchin Story」で、1930年代から1940年代にかけて活動した実
在のピアニスト、エディ・デューチンの生涯を描いた、全編ピアノを主題とした音
楽で構成された華麗で穏やかな映画でした。

 映画の中でのショパンのノクターン第2番は、アメリカのピアニスト、カーメン・
キャバレロ(Carmen Cavallaro/1913-1989)によるアレンジ『To Love Again』と
して当時も大きな注目を集めたそうです。

          (ネット画像より)

 主人公、エディにタイロン・パワーその相方にキム・ノヴァク、そして息子を守
ってきて後添えとなるチキータ役のヴィクトリア・ショウが印象的でした。

 映画の舞台は、1920年代のニューヨークで、街並みやそこを走る古風な自動車が
それらを演出していました。ボストンから出てきた、ピアニスト(エディ)が名家
の令嬢マジョーリ(キム・ノヴァク)の口ききで楽団に採用されたのをきっかけと
してその後結婚します。幸せな生活を過ごしついには自身の楽団を構成するまでに
上り詰めて行き、息子を出産しますが、産後マジョーリは急死してしまうのです。

 エディは失意の中で、息子を老夫婦に預けて演奏旅行に出かけ家を離れ、そのう
戦争がはじまり、海軍に入隊したまま自己を忘れるように過ごしていましたが、
戦地の子供とのふれあいから、自分の息子と向き合う決心をするのです。

 長年家を離れて帰ってみると、そこには、よそよそしい息子が同居する英国女性
(チキータ)になついていたのでした。聡明なチキータのすすめもあり、ようやく
父子らしくなり、息子もピアノの腕が上がり父子で連弾したり楽しい時を過ごしま
すが、父に不死の病が襲い、悲しみの中にも息子の成長をかみしめながら世を去っ
てしまう・・そんな悲しくも美しい物語でした。

 しばし、古き良き時代の映画舞台の中にひと時引き込まれ、すでに真夏を思わせ
る外気をよそに、コロナも忘れた2時間でした。

         (ネット画像より)


        

 実はこの2日前には、おなじBS放送の「史上最大の作戦」(The Longest Day)
放送中に全部観てしまいました。こちらの映画は、これで3回目くらいになります。
第2次世界大戦で、連合国軍のノルマンディ上陸作戦の激しい戦争映画でした。

 

 

 曲は、もちろん・・映画サントラより、
Carmen Cavallaro 映画「愛情物語」 "To Love Again" from The Eddy Duchin Story

 

 

 

コメント
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