毎年9月1~3日は、富山県八尾町では、「越中おわら風の盆」が行われます。
コロナ禍で、今年は3年振りにやや規模を縮小して開催されました。2日目の昨日は、
雨もなく良かったようですね。
ウイキペディアによれば、『越中おわら節の哀切感に満ちた旋律にのって、坂
が多い町の道筋で無言の踊り手たちが洗練された踊りを披露する。艶やかで優雅な
女踊り、勇壮な男踊り、哀調のある音色を奏でる胡弓の調べなどが来訪者を魅了
する。』
(ネット画像より)
江戸時代に溯るという由来の「おわら風の盆」は、2006年に『とやま
の文化財百選』に選定されたとか。
もう40年近く前になりますが、私が北陸勤務の頃、現地を訪れて堪能したこと
を想い出します。 夕方まだ明るいうちに、八尾(やつお)に入り、夕食を済ま
せ、街中にはボンボリがともる頃、三味、胡弓の妙なる調べがどこからともなく
聞こえて次第にその雰囲気に取り込まれ、そのうちあたりはしっとりと優雅さを
感じさせる別世界へと誘ってくれるのです。
(ネット画像より)
街流しの他、特設ステージで、各町内からのグループの競演もありました。
次々と繰り広げられる特設ステージでの披露が終わるころ、もう夜半近くになっ
ていますが、そこを後に再び街中での流しが行われるのです。
「おわら風の盆」観光ツアーで行かれた人の話では、何とも慌ただしい見学?
で風情などを十分楽しむ余裕がなかった・・などの評価もありますが、一度その
場を経験した人には、それなりの想い出が胸にしみこんでいることでしょう。
拙ブログにも、記事投稿していて少しダブりますが、ちょっとだけ・・
〽 越中で立山~ 加賀では白山 駿河の富士山~ 三国一だよ~ 〽
〽 唄われよ~ぉ わしゃ 囃す~ぅ 〽
越中おわら節のちぎれるような高い唄声と 三味線、胡弓、太鼓の哀愁を帯び
た静かなメロディに乗って繰り広げられる洗練された 男踊り 女踊り は、阿
波踊りや鳴子踊りのような華やかさはまるでなく、ねぶたや竿灯のような出し物
もありませんが、しっとりと哀調漂う心にしみる趣に感動を覚えたのでした。
(ネット画像より)
訪れた翌年に、この感動を現地に居なくても、遠いところからでも味わうため
に、電話をかけると特設ステージで繰り広げられている「おわら節」のライブが
聴ける仕掛け(テレホンサービス)を作ってみました。 今のように、ラインも
youtubeもありませんからせめて「音」だけでも・・ということだったのです。
同時接続が10人までの簡易なものでしたが、ほとんどが接続状態でした。茨城
県石岡にお住まいの方は、かって現地で感動されたことがあるそうで、大変懐か
しい想い出が蘇ったと喜んでいただきました。その時、踊りの合間に放送される
「迷子情報」がとても臨場感があったと述べられたことを覚えています。
富山県八尾(やつお)町に300年以上も伝わる民謡行事で、二百十日の風封じを
行い、五穀豊穣を願った農作業の所作を取り入れた踊りで 観光で“ちょっと見”
では味わえない趣さえあるのですね。
1987年に出版された、「風の盆恋歌」(高橋治、新潮文庫)で、ここ八尾町が
舞台となった大人の恋物語を通じて一気に全国的に知られるようになったそうで
すし、石川さゆりが歌う同名の演歌もありますね。
新潮文庫
(ウイキペディアより)
2022.9.1 おわら風の盆 福島おわら保存会 新踊り・旧踊り
おわら風の盆 越中八尾 美しき踊り子達
4k おわら風の盆2017鏡町の前夜祭 舞台踊り/後半の部 Most beautiful Bon dance "Owara Kazenobon"