蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

植物の進化  (bon)

2016-11-19 | 日々雑感、散策、旅行

 今日は肌寒い雨となりましたが、昨日は穏やかな小春日和で、お昼休みの日比谷公園は
多くの人が出ていました。ベンチにも、腰かけて、サンドウイッチか何かのお昼をしている
女子社員も見られました。   公園では、恒例の、東京都観光菊花展が開催されていて、
丹精された美しい見事なキク、菊が展示されていました。 それぞれの部門ごとに、何とか
賞の札が下げられていましたが、その育て主の喜びが偲ばれてきます。

 そんな日の午後、第161回園芸友の会(会社OBの趣味の会)があり、出席してきました。 
昨日は、私からの報告として、恥ずかしながら、「植物はどのように進化したか? ~その
転換と生存戦略~」(14ページ)というとてつもない壮大で、羊頭狗肉が否めないタイトル
ですが、今までのブログなどで集めた内容をまとめて報告としました。元より学術的な素養
などはありませんから、もっぱら興味先導型で、構成しました。
 すごいタイトルで、気が引けますが、まぁ、年寄りの感想?といったところです。
このところ日常、植物と接している機会が多くありますが、報告書をまとめているなかで、
長い年月の間に、物言わぬ植物に大きなロマンが満ちているとの印象を持った次第です。

           報告書表紙です。
            
 

 植物の起源は、突然変異によって光合成生物が生まれた、32億年前に始まるのですね。
地球誕生から10億年ほど過ぎた頃といいますから、割と早い時期に生まれているのです。
水(海)の中の藻の一種として存在するのですが、これが酸素を出す。それまでは、二酸化
炭素の世界で生物には不向きでしたが、これによって酸素濃度が次第に増加して、20億年前
あたりには、成層圏にオゾン層が形成されて紫外線を弱め、生物が生存できる環境が次第に
創り上げられて行くのです。 植物は、それでも水から離れることが出来ず、ようやく4億年前
くらいになって水から離れて上陸してきます。シダ植物ですね。これが、だんだんと進化して、
1億年前に「種子植物」が生まれるのです。いわゆる“花”が咲くのです。  

 最初は、裸子植物のオンパレードで多種に分妓(進化)して行き、とうとう今から6500万年
前あたりに、被子植物が誕生するのです。これが、植物界の大転換であり、その後この被子
植物の天下が形成され今日に続くのです。 植物27万種のうち、25万種が被子植物なんだ
そうです。被子植物とは、胚珠が子房で覆われた種のことで、いわゆる“タネ”なんですね。

 植物のみならず、動物も含めた生物にとって、これまで何度も絶滅の危機にさらされてきま
したが、それでもまた新しい生命が生まれ長い年月のうちに進化を遂げながら今日まで綿々と
拡大を続けてきたのです。絶滅の危機は、隕石落下、大地震、氷河などの大自然の変化が挙げ
られますが、いわゆる産業革命後の人類の活動による、森林伐採、埋め立て造成、そして
二酸化炭素などによる地球温暖化現象へと生物絶滅危機を加速している曲面があります。 
 先のパリ協定の実行会議として、このほど開催されていましたモロッコでのCPO22が昨日
終了しました。 トランプ次期アメリカ大統領は、選挙期間中の発言では、これもナンセンス
だと言って、脱退とか援助資金削減などと反対論を展開していました。 目先の利益追求、
一見合理主義の彼の考えの中には、先日印象に残った読売コラムにあった“無用の用”に
対する認識が欠如しているように思えてならないのです。

 またまた、愚痴ぽくなってしまいました。 
友の会では、講師先生から多岐にわたる資料と、解説をいただきました。先生は、サクラソウ、
シクラメンがご専門だそうですが、“ゆり”についても、利島で長年サクユリの研究をされて
いて、楽しい苦労話を聞かせていただきました。例会終了後は、みんなでお茶して再び話題に
花が咲いたのでした。
 昨日の日比谷公園周りの景色と菊花展の様子をパチリトしてきましたので、アップします。

日比谷交差点から晴海通り北方面      日比谷公園入口付近に
 


東京都観光菊花展
 


            


 

 

 

 

 

 

 

 


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