今日から2月に入りました。今年は2024年で、4で割り切れますからうるう年で29日まであります。
例外として、4で割り切れても100で割り切れて400で割り切れない年は平年なんですね。2100年は
平年なんですね。しかし、2000年は、100でも400でも割り切れますから、これはうるう年でした。
もっと言えば、地球が太陽の回りを一回りするには、約365.24219日かかり、上述のように、1年の
平均日数が、この日数に近くなるようにうるう年を入れています。ところが、この1年の平均日数は
365.2425日となり、暦の1年と実際の1年との間に約0.00031日程度の差が出るため、数千年程度で
1日のずれが生じますが、まだ先のことなので今のところどうするか決まっていないそうです。
一昨日の首相の施政方針演説を垣間聞いていて、フト 加賀の国、安宅関で弁慶が
読み上げる勧進帳のことが脳裏に浮かんできました。茶かしているわけではありま
せん。
関所を通過するために嘘の勧進帳を読み上げる弁慶
(ネット画像より)
元日の能登半島地震では、10日近くも過ぎて、どのような調査に基づいたのか、
47億円の物資支援を閣議決定した。その後、慌てて予備費を2倍に増やし1兆円とした。
未だ現地にも行っていないのに防災服に身を包み、地元知事をメディアに出さず、
陣頭指揮を執っていた姿。そして、一昨日の施政方針演説でも、復旧・復興に全力を
尽くすと言明し、演説の15%をかけて力説されていました。さらに、最長時間を割い
て経済の立て直し、デフレからの完全脱却のため、物価高を上回る賃上げを実施する
・・耳障りの良い「賃上げ」の言葉は18回も使われていたそうです。
「政治とカネ」について、政治資金規正法違反事件に関して、首相自ら先頭に
立って党の改革を実行して行くと強い口調で語っておられた。派閥を「お金と人事
から完全に決別」させるときっぱり述べられていた。国民の信頼回復に力点が置
かれ繰り返されていました。
しかし・・
能登半島地震への対応も、賃上げも、派閥からお金と人事を決別させる・・も
すべてが、一連の不祥事の印象を埋め合わせ、ベールを被せるためのパフォーマ
ンス(演出)であるかのイメージが滲み出ていたのは否めないでしょう。
物価高を超える賃上げ‥と強調されていましたが、正しくは分かりませんが、
給与所得者6000万人弱を対象としたものであるとすれば 小規模事業者や年金のみ
の人、合計4000万人は置き去りにされているようにも感じましたし、また、派閥
から人事を決別させて、果たして大臣、副大臣、各委員長などの人選が現実的に
可能なのでしょうか? 誰がどのように人事評価し、人選するのでしょうか?
現実的には考えられないことが強調されて、現状の問題点に蓋をする方便にすぎ
ないのではないのか。
出来もしない、あるいは偏りだらけの政策が強調されているのはまさしく演出の
何物でもない・・国民は、そんなことが出来るわけがない、うわべだけのその場
しのぎの演出とも受け取っているのではないでしょうか? 信頼回復が喫緊の
課題といいながら、これで信頼が取り戻せると考えられているのでしょうか?
演説の内容は見え透いた「取り繕い」であると野党も承知しながら、義経一行の
関所通過を見逃す歌舞伎の関守、富樫左衛門の人情美談で終わらせたくないのです。
十二代市川團十郎襲名の勧進帳
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