蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

気象と気候  (bon)

2024-06-16 | 日々雑感、散策、旅行

        今日(6月第3日曜日)は、「父の日」です。 20世紀初めころに、「母の日」に次いで
        「父の日」が制定され、それぞれ母、父に感謝する日とありますが、なんと! ネットで
        「父の日」を検索すると、『父の日プレゼント』をあおる企業広告のオンパレードでした。
         今や商業イベントの一つなんですね。

 

 梅雨前線が日本の南にハッキリと張り出して、九州、沖縄地方は雨が降り、激しい
豪雨に見舞われたりしています。急に気温が上昇して、各地で熱中症患者が搬送
されています。 共々注意が必要ですね。

          (ネット画像より)

 日頃何気なく使われている「気象」や「気候」は似てはいますが、その意味して
いるところは違うのですね。こういうことを敢えて意識することもありませんが、
ちょっとだけ調べてみました。

 「気象」は、大気の中で起きる気温や気圧の変化の状態、および雨や風、台風、
雪、雷などの大気中の諸現象を指しています。「気象」という言葉は日常会話では
あまり使われませんが、新聞やテレビなどではよく出てきています。『~続いて
気象情報をお伝えします。』
 普通でいう「お天気」に近い感覚で、1時間後や今日一日あるいはここ2~3日の
短期間の状況を指して使われています。

 これに対して、「気候」は、その場所、地域で長い期間にわたってみられる天気、
気温、風などを指していて、「気象」が1日程度の短期間の大気の状態を指すのに
対して、「気候」は、もっと長期間にわたった平均的な状態を言っています。 
 したがって、「今日の気候」という言い方はありませんね。「気候変動」とは
言いますが、「気象変動」は使われません。

       気候変動の影響  (日本気象協会より)
       

 また、「異常気象」は、『最近は地球温暖化の影響で、異常気象が頻繁に起こって
います。』などに見られますが、「異常気候」とは言わないですね。異常気象は、
普通ではない天気、気温のことで、例えば、暑すぎる、寒すぎる、雨が全然降らない
など…のことですから、これらを長期間平均した「気候」では意味がないのですね。

 ここで、「天気」という言葉が出てきましたが、「天候」という言葉とどのように
ちがうのでしょうか?

 「天気」は、晴れ、曇り、雨、雪などを表していて、今日とか、短い期間のことを
指しています。そして、気温の意味は含まれないので、『今日の天気は暑かった』
などは適切な表現ではないのです。 ですから厳密にいえば、「天気予報」で、
気温がどうの、暑い、寒いなどというのは、本来場が違っているのでしょうね。
テレビの天気予報は、「気象情報」としっかり言っていますね。

 それに対して「天候」は、一週間やさらにもっと長い期間のお天気を指していて、
さらにもっと長期間になると「気候」と使い分けられているようです。

 また、「天気」には、それだけで、晴れを意味することもありますね。『明日
天気にな~れ』は晴れを期待しています。「天気が悪い」は、曇りか雨を表します
ね。

           (ネット画像より)

 ちょっと寄り道しますが、「雨模様」「雨もよう」といえば、どのような天気を
思い浮かべるでしょうか? ウエザーニュースのページに解説されていました。

 「雨もよう」の正しい意味は〈曇り空で雨になるかもしれない天気〉、つまり
〈雨が降りそうな様子〉だとあります。文化庁が行っている「国語に関する世論
調査」の結果では、多くの人が「小雨が降ったりやんだりしている様子」と捉えて
いるとありました。私も今まで、こちらの意味に捉えていました。
 また、世代によってもこの言葉の正答率は異なっているそうで、70代以上では
約46%が正しく理解しているのに対して、50代では約26%だとありますが、私は、
70代以上ですが、50代の26%の組に入ってしまいます。

                

 先の拙ブログ(「異常気象」6/8)では、異常気象の原因に触れていますが、おお
もとは地球温暖化が元になっているのですね。そもそも 地球は長い目で見れば、
次第に冷却方向に進んでいるわけですが、この地球を取り巻く大気圏に温暖化効果
ガス(CO₂など)によって、ビニールハウスのような感じに温室状態になっていると
考えられ、畑のビニールハウスとは違って、この巨大なハウス状の中では、偏西風
や海流、地形などなどによって、異常な気象が頻発して大きな災害に繋がっている
のですね。

 これら温暖化による気候変化は、私たちの暮らしに密接に関係していて、植物の
生育環境が変化することによって、例えば、米作への影響の他、野菜や果物などへ、
そして海では、海水温度の変化(上昇)による魚たちの生育環境に変化をきたし、
漁場の移動が起きています。これらの変化は生物にとって、その順応速度に比して
はるかに速い変化でしょうから、そのうち生物の生育そのものに影響が及んでくる
かもしれません。

 これらの原因の元を作っているのは、他ならぬ・・私達、人間なんですね。気象
や気候に関心を持つと共に温室効果ガスの減少に少しでも心を配ってゆきたいです
ね。

 

 

 

少し寂しいですが、しんみりとした好きな曲を・・

鳥羽一郎 都の雨に

 

 

 

 


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4 コメント

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Unknown (M.S)
2024-06-16 09:26:59
 ”こどもの日 母の日 
  5月って嫌い。”
父の日も同じかな?
お天気はどうかな?
返信する
コメントありがとうございます。 (bon)
2024-06-16 13:25:50
M.S.さん、お元気のようで何よりです。
そうですか! 5月も嫌い、6月も・・ 嫌いのわけは何でしょうか?
世界で祝日の多い国は、タイが23日で1位、中国が21日で2位、
3位が17日で、韓国、インド、コロンビアそして日本と
続いているとか・・。
この他、日本は、土、日がすべてお休みですから、トータルの
お休みは日本は多いかもしれませんね。
返信する
Unknown (bluesky)
2024-06-17 23:11:45
今年も異常気象でしょうか。
6月から暑すぎますね。
返信する
今から暑いですね! (bon)
2024-06-18 09:03:45
blueskyさん、コメントありがとうございます。
既に蒸し暑い日が続きますね。
気象庁の3か月予報では、全国的に5~60%の確立で平年より暑い、雨も多いとされています、
次回の発表は、来週あたりですからより正確な予報となるかもしれません。
まぁ、地球温暖化の影響でしたら昨年より今年の方がより、効果が高いと思われます。
異常が常態になってしまいそうです・・!?
返信する

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