今日の午後3時前に東北沖でマグニチュード8.8(後に9.0と訂正)という国内観測史上最大規模の地震が発生し(「東北地方太平洋沖地震」と名付けられました)、特に津波による大きな災害が太平洋沿岸各地で起こりました。
発生直後の頃に何気なくテレビを点けると一斉にそのニュースが放送されており、釘付けになるように各局の中継映像に見入っていました。初めの頃は気仙沼や小名浜港の水位が高くなり、大きな漁船やタンクなどが堤防を乗り越えてきた波に流され、周辺の建物が浸水していく様子が映されていましたが、NHKのヘリコプターの中継カメラが仙台の河川を遡り溢れだした流水の模様を伝え出すと、その津波災害の大きさや広がりに驚かされることになりました。
破壊された家の材木などを巻き込んだ水が、川沿いの家屋や工場・ビニールハウスや田畑を押し流し、方向も定められずに逃げまどう小さな車や人影を見守っていると、どんな想いでと自分も胸が苦しくなるのを覚えました。今更ですが大津波の恐ろしさを改めて実感しています。
戦後直ぐの昭和21年12月に起こった南海大地震では、僕の故郷の徳島県美波町でも大津波に襲われ、街の中に浸水時の水位を示す標識が2階建ての軒下を示していました。道路の上まで流された漁船が何隻も残されていたという祖父の話を聞いたことを想い出します。今回も遠く離れた徳島県に大津波警報が、そして美波町にも避難指示が出たらしく実家に電話をしても応答がありません。千里山のカフェでもスタッフの方が静岡の実家に電話を入れたなどと話していました。
まだ情報が錯綜して被害の実態が詳細には分からない状況ですが、多数の死亡や行方不明者が出ることが懸念されています。出来る限り人命の被害が少ないことを祈るばかりです。
【追記】被災地にいる親戚や友人の安否が心配されていると想われますが、通常の電話などが繋がりにくい状況が続くことも考えられます。このような時には「安否確認の伝言ダイヤル」サービスの利用が適しています。詳しい方法はホームページで確認できます。