僕の妻は、某小学校で1年生の担任をしています。今、国語で「どうぶつのはな」という説明的文章の読解指導をしています。そこで、いろいろな鼻の説明を正確に読み取る学習を展開しているのですが、象の鼻だけは動きます。その動きを教科書では「いろいろなほうこうにうごきます」と書かれているようなのです。しかし、人間の鼻は動かすことができません。その動きをとらえさせるために、象の鼻の模型を使いたいと言うのです。鼻は掃除機のホースにグレーの布を巻き付ければいいと言うのです。
工作が得意だった僕の出番です。お気に入りのスーパーカブ70改に乗って、まずはホームセンター「ヤマ〇シ五ヶ丘店」に材料を買いに行きました。買った材料は両面テープ、グレーのスプレー・ラッカー、グレーの布テープ、黄色のビニールテープです。
両面テープを使って妻が用意した布を掃除機のホースに巻き付けるのは妻の仕事にしました。僕は、みかんの段ボール箱の前面と側面にグレーのラッカーを吹き付けました。乾くまでの間はバイクで近場をツーリングです。乾いてから、別の段ボールをキバの形に切り、黄色のビニールテープを巻きつけ、それを2本作りました。グレーに塗られた段ボール箱の中心にホースよりやや大きめの丸い穴をあけました。キバの入る溝も作りました。箱の側面を開いて、大きな耳も作りました。穴からホースを通し、ちょうどいい長さで裏から布テープで固定し、最後はかわいらしい目と口をマジックで描いて完成です。
お目当ての鼻は自由自在に動きます。これなら、文章だけで理解できない子も、その動き を実感することはできるでしょう。
実は、先生は授業のない時、こんなこともやっているのです。ただし、文書処理やら広告書の作成やら、そういう事務仕事よりはずっと楽しくできます。
この模型を使って、妻がどんな授業をするのか、とっても気になります。