ELEVEN HOUSE

北海道だ~い好き❤バイクはカワサキ☆クルマはレクサスCTとタウンエース(キャンカー)とジムニー☆キャンプと鉄道も好き

お花見と温泉・御嶽ツーリング2010春

2010-05-05 00:57:03 | ZRX1100・1200ダエグの部屋

 3月からGWまで仕事、遊びに加え冠婚葬祭が立て続けに重なり、休日にゆっくり家にいDscf9650 たことがほとんどなかった。しかも先週は体調を崩してしまい、GWの5連休は少し体を休めようと思っていた。でも、初日の5月1日は後輩の結婚式の予定が入っていたが、残りの4日間をだらだら過ごすのはもったいない。それに、僕らしくない。
 そこで、数日前に5月2日から1泊2日のツーリングを計画した。自宅のある豊田から比較的近場で、気持ちよく走れて、景色がよくて、温泉がある所で、妻も賛成してくれそうで、まだ宿が空いている所というかなり限定された条件で考えてみた。その結果、御嶽山周辺が思い浮かび、体調が少し戻った4月29日に宿を予約した。
<5月2日>
 いつもにように、10時過ぎの遅い出発だ。妻も僕も久しぶりのツーリングでなんとなく緊張していた。行楽シーズンの足助はいつも激しい渋滞になるので、豊田松平ICから東海環状道で豊田藤岡まで走り、榊野温泉方面を山越えしてR153に入った。これはいつも使う手で、全線すごくクルマの流れがいい。旧稲武に近い足助で多少渋滞気味になったが、稲武に入ってからは気持ちよく山あいのワインディングを楽しみながら走ることができた。それでも、広い豊田市を抜けるのにお昼近くまでかかってしまった。
 長野県に入ると、ますます走りやすくなり、好天気にも恵まれ、R153はツーリング・ライダーにとって最高のコンディションの道になった。Dscf9636
 阿智村に入った。治部坂峠を越えたところにもみじ平キャンプ場に入るパーキングがある。僕たちは、パーキングの隅に小さなテーブルを広げ、高速に入る前のコンビニで買ったおにぎりを食べた。澄み切った青空と5月の新緑に囲まれたお昼ご飯は、それがコンビニのおにぎりでもすごくおいしく感じられる。
 この先の混雑の難所は飯田市内と駒ヶ根市内だ。何度も走っていると、難所のワープのこつもつかめてくる。そこで、飯田市内の手前の飯田山本ICから中央道に入り、飯田市内と駒ヶ根市内をワープして伊那ICまで高速を走った。
 伊那からはR361で権兵衛峠を越えて木曽路へと入る。数年前に峠に新しいトンネルができ、すごく便利になった。道はきれいで走りやすく、景色もいいし空気もいい。ライダーに混じって白バイも気持ちよさそうに走っていることもある。
 木曽路に向かうとき、ミラーに映る伊那の街と遠くの山々がすごくきれいに見える。妻といっしょに走ると、ついミラーを見ることが多くなるが、時々ミラー越しの景色にはっとすることがある。Dscf9638
 峠の権兵衛トンネルを出た所のパーキングにバイクを止め、缶コーヒーを飲んで一服した。マルボロがうまい。
 峠を下り、R19に入り、南に向かって御嶽を目指した。僕の好きな宿場町の木曽福島を過ぎた辺りで西に折れる。「御嶽山」の案内標識に従って10数分ほど走ると、牧尾ダムが見える。一気に坂道を登ってダムが見えた瞬間、ヘルメットの中で「わあっ」と声を上げた。満開の桜がいっぱい咲き乱れているのが見えた。しかも、白樺の木の白さと桜のピンク色が実に美しく見え、思わずバイクを止めてしまっDscf9643 た。ダムを眺めると、白樺と桜の融合だけでなく、豊富な貯水量を誇るダム湖と、山々の新緑と、雲一つない青い空が見事に重なり合い、感動を覚えた。牧尾ダムのすばらしい景色は予想さえしていなかった。
 しばらくお花見を楽しんで、王滝村へとバイクを進めた。村の中心地からDscf9646 右に曲がり、くねくねした上り坂を走ると、御嶽山登山口があった。さらに御嶽山方面に向かうと、坂の途中に予約しておいた旅館「たかの湯」があった。
 「たかの湯」の売りは、温泉混じりの薬草風呂と地元食材をふんだんに使った料理だ。チェックインを終えたら、まずはお風呂。そして、晩ご飯にイDscf9656 ワナの塩焼きなど御嶽周辺の食材を使ったご馳走をいただき、またまたお風呂に入った。「温泉」とはうたってないが、湧水を沸かして薬草を加えているとのことで、確かに気持ちがいい。「龍馬伝」を観て、「新参者」を観たら、ついうとうとしてしまい、そのまま眠ってしまった。

<5月3日>
 朝食は、定番の海苔や卵はなく山菜を豊富に使った王滝村の田舎料理だった。こういうのもDscf9654 なんだかうれしくなる。
 9時にチェックアウトしたが、ずっとまともなコーヒーを飲んでいないので、ロビーでモーニングコーヒーを楽しんでから出発した。花盛りの牧尾ダムを越え、旧三岳村のENEOSで給油した。僕のZRX1100も妻のCB400SBもかなり燃費は伸びていた。
 県道20号で開田村に向かった。山と山の間をくねくねと走るすてきな道だ。山の中腹を走れば、散在する山村と田畑がいい雰囲気で見られ、谷の部分を走れば新緑と新緑に混じって咲く山桜や山ツツジが美しい。そして、時折顔を見せる白い頂の御嶽山。まるでバイク雑誌の写真のような景色が続く。
 旧三岳村から開田村に入った上り坂の途中で、数台のクルマが止まっていて、そこにDscf9659 いるすべての人が右の方を見ていた。僕も右を見たら、なんと御嶽山全体が麓まできれいに見えていた。道端にバイクを止め、僕たちも御嶽山を眺めた。その威厳ある姿はまさしく霊峰を呼ばれる美しさで、その美しさに引きずり込まれるような気持ちになってくる。
 しばらくの間、御嶽山を眺めた後、開田高原に向けてバイクを走らせた。開田高原に、僕の好きなパーキングがある。R361と県道20号との交差点にあるトイレDscf9660 付きのパーキングだ。
 そのパーキングは御嶽絶景の場所からすぐ近くだった。ここでは、林の間から御嶽山が見える。高い山だからいろいろな所から見えるが、僕は開田高原のパーキングから林越しに見る御嶽が一番すてきに思える。
 開田から御嶽を見た後は、木曽福島で温泉に入ることにしていた。R361で開田高原を抜け、地蔵トンネルを通り過ぎ、ひたすら下り坂を下りると2つの温泉がある。前回は古くからある二本木温泉に入ったので、今回は2年前にできた新しい「せせらぎの四季」という日帰り温泉に入ることにした。
 木曽の温泉は、どこも茶褐色の不透明のお湯で、なんとなく疲れた体によく効きそうな気がする。「せせらぎの四季」のお湯も茶褐色で、熱くもなくぬるくもなく、ちょうどいい湯加減だった。外の露天風呂はややぬるめだが気持ちがいい。青い空と山の緑に包まれて極楽極楽Dscf9664 といった感じだ。最後に内湯に入って少し体を温めたら、そのうちに暑くてたまらなくなってしまった。Tシャツ一枚になってお決まりのコーヒー牛乳を飲み、温泉を後にした。
 木曽町旧木曽福島からR19に入り、木曽川に沿って南に向かう。既にお昼を過ぎていたが、朝食をおなかいっぱい食べたのでそれほどおなかはすいていない。
 上松町に入り、寝覚ノ床を過ぎた辺りのコンビニでお昼ご飯を買った。買ったのは、おにぎり3つのつもりが、おにぎり2つに北海道男爵コロッケと柏もちだ。北海道という言葉に弱いのと、コロッケ大好きということで北海道男爵コロッケ。こどもの日が近いということで柏もち。妻もおにぎりが1つ少ないほかは僕に合わせていた。
 コンビニを出てすぐの所に「小野の滝」がある。R19からすぐ見えるのだが、「あっ、ここだ」と思っているうちに通り過ぎてしまう滝だ。今回はここでお昼ご飯と決めていたので、ちゃんDscf9668 とバイクを止め、滝に近くにテーブルといすを置いた。天気のいい日に美しい滝をすぐ近くで見ながら妻といっしょに食べるおにぎりは本当にうまい。北海道男爵コロッケはもっとうまい。柏もちは、それなりにうまい。なんと言っても気分がいい。
 食事を終えたら、あとは帰るだけだ。夕方から中央道下りは土岐JCを先頭に渋滞が予想されている。その前に土岐を通り過ぎてしまわなければならない。まだ2時を回ったばかりだったから、余裕で帰ることはできそうだ。
 木曽川に沿って走るR19を南に向かって走る。南木曾町まで下ると、たくさんの大きな岩で荒々しかった木曽川も川幅が広くなり、悠々とした流れになる。妻籠、馬籠を過ぎ中津川ICから中央道に入った。おなかがいっぱいになると眠くなる。その眠けを我慢しながらR19と高速道路を走ったがあまりにも危なすぎる。途中のパーキングで一休みして、まだ混んでいない土岐JCから東海環状道に入り、そのまま一気に豊田松平ICまで走り、家路についた。
 のんびり走ってもまだ午後4時。予定通り、渋滞にはまることなく帰ることができた。夜のニュースはUターン・ラッシュの話題でいっぱいだった。

 人はみな、時々、京都へ行きたくなったり、富士山を見たくなったりするような気がする。僕はそれに加え、時々、御嶽を見に行きたいと思ったり、白樺湖へ行ってみたいと思ったり、東京へ行ってみたいと思ったりする。
 今回、御嶽山を眺めてきたが、やっぱりすDscf9643_2 ばらしい山だと思う。四季に会わせて様相も変わるが、この時期の雪をかぶった御嶽が一番すてきだ。
 御嶽の麓の県道20号は、以前クルマで走ったことがあるが、印象は薄い。ところが、バイクで走ったら、どこを走っていても絵になる景色のように思えた。クルマ好きの僕は趣味性の高いクルマに乗っているが、それでも、移動の手段であるクルマと、空気を直に感じながら走るバイクとでは、感動の度合いはまったく違うということを実感した。木曽、御嶽、開田あたりの道は、やっぱりバイクで走りたい道だと思う。

コメント (4)
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