教員をやっていると、通常の異動でもはじめの1~2週間はすごく気疲れするものです。僕の場合は、4月1日付けで公立の小学校の先生から私立の大学の先生になったため、この週末はヘロヘロになっていました。4月第2週(先週)から講義も始まりました。僕は、講義を受ける学生たちよりもずっとずっと緊張していたと思います。資料の準備や展開などの教材研究も、その量といい、質といい、小学校の比ではありません。なにしろ、教科書も指導書もないのですから。それでいて、聞き応えのある内容と展開が求められているような気がするのです。自分の受けた大学の講義や大学院での講義を思い出しながら、指導案を構想しています。
そして、土曜日を迎えました。この日は、家の近くの豊田スタジアムでサッカーJ1の名古 屋グランパス対アルビレックス新潟の試合を観戦しました。僕が応援しているグランパスは、一応5~6位あたりの上位につけてはいますが、試合内容はイマイチぱっとしません。なんとか引き分けに持ち込んだり、なんとか1点差で勝ったりと、これまでの試合をテレビ観戦していて、これからの試合が不安でした。
体はヘロヘロでしたが、前売りチケットを買っておいたので「なんだか体がダルいなあ」と思いながらも、愛車「古カブ号」(98年式スーパーカブC70DX)で、妻とタンデムでスタジアムに向かいました。キックオフが午後2時でしたが、だらだらしていて家を出たのは1時30分。 それでも、10分後の1時40分にはスタンドに着いているくらいの近さなのです。
な、な、なんと、グランパスのゲーム運びは、強い頃のグランパスそのもので、攻守にわたり、まったく不安を感じさせない内容でした。応援していて気持ちがいいくらいグランパス・ペースの試合でした。結果は2対0の快勝でした。順位も4位まで上がり、上位チーム追撃態勢に入った感がありました。ただ、Fマリノスが開幕戦から6連勝と絶好調です。Fマリノスもかなり強いチームですから、グランパスがこのまま勝ち続けても首位争いにはなかなか届かないと思います。それでも、着実に勝ち点を重ねていけば、十分トップ争いはできると思えるようなゲームだったので、これからがとても楽しみになりました。
余談ですが、豊田スタジアムの外の広場で富士スピードウェイのイベントが行われていました。WEC世界選手権レースに参戦しているTS030(予備車)、GT選手権のGT500クラ スに参戦しているレクサスSC430、富士SWのセーフティカーのレクサスIS-F、ダカールラリー参戦のランドクルーザーが展示されていました。至近距離でレーシングマシンが見られるとは超ラッキーでした。密やかな喜びとして、セーフティカーのレクサスIS-Fのタイヤがミシュラン製のフロント225/40、リア255/35だったことです。これは、僕のCクラス(C200AMGパッケージ) に履かせているタイヤと、メーカーもサイズも同じです。僕の選択は正しかったと、一人で喜んでいました。ヘロヘロになっていることも忘れて、レーシング・マシンに夢中になってしまいました。
それに、広場に植えられている「源平しだれ桃」にも感動しました。なんと、1本の桃の木に紅白の花が咲いているのですから。しかもそれが満開で、 しばらく見入ってしまいました。
家に帰って、F1中国GPの予選を録画で観て、その後、久しぶりに旧ミニクーパーをガレージから出して、夫婦2人だけのグランパス祝勝晩ご飯に出かけました。僕たち夫婦は、生で観戦して勝った時は焼き肉でお祝いをすると決めているのです。
日曜日は、さらにヘロヘロでした。ぽかぽか陽気に誘われて、古カブ号ではないでかいバ イク「カワサキZRX1200ダエグ」に乗って三河高原の新城作手あたりをのんびり走ってみよう・・・と、午前中は家の掃除などをしながら思っていました。思っていたのですが、お昼になっても居間でごろごろしながらNHKののど自慢なんかを見ちゃったりし、そのまま起き上がる気にもなれず、またまたごろごろ。のど自慢を見ている時は、「これが終わったらバイクに乗ろう」と思っていましたが、なんだか体が病的なくらいダルいような気がして「このままごろごろしちゃおうかなあ」と思えてしまったのです。起きることさえが面倒・・・そんな感じでした。心の中の予定では、1時から4時までをバイクで散歩ということになっていたのです。結局、4時までずっと居間から離れることなくごろごろだらだらと過ごしてしまいました。
4時からはスカパーでF1中国GP決勝レース観戦です。僕が応援しているメルセデスAMGの2台が予選から絶好調で、去年の低迷さがうそのように思えるほどでした。フロント・ロー独占こそ逃がしましたが、ハミルトンがポールポジション、ロズベルグも2列目スタートとなり、かなり期待しながらスタートを待ちました。
決勝レースは、フェラーリのアロンソが速い速い。人気選手のロータスのライコネンもいい走りを見せていました。残念ながらロズベルグはリタイアしてしまいましたが、PPのハミルトンが3位に入り、まずまずの結果だったように思いました。終盤のベッテルの追い上げも見応えがありました。
そんなこんなでだらだらとした2日間を過ごしてしまいました。暖かくて気持ちのいい日にバイクに乗る気にならなかったのは重傷かもしれません。通勤で毎日クルマで往復160㎞の道のりを運転しているので、さすがに運転好きな僕も「もう運転はいい」と思えたかもしれません。それよりも、慣れない仕事で気疲れがたまっていたことが大きいように思います。仕事そのものは、新鮮で、楽しくできています。僕の講義を履修する学生たちも、熱心に話を聞いてくれますし、なによりもあいさつがしっかりできて気持ちがいいです。先生たちも新任の僕たちを温かく迎えてくださり、この大学に来ることができてよかったと心から思っています。
大学の先生という仕事に慣れてくれば、きっと週末も今までどおり活発に動き回ることができるようになると思います。
今日の「生徒指導論」の講義も、みんなが一生懸命僕のほうを向いて話を聞いてくれました。しれがうれしくてうれしくて、授業の終わりに出席票代わりに書いてもらっている授業感想カードを回収するとき、思わず、一人一人に(ちゃんと聞いてくれて)「ありがとう」と言ってしまったほどです。
今週末は、少しは元気に過ごせるかなあ・・・。