僕の大学の子ども学科では、1月上旬に卒論提出がの締め切られ、先週、卒業研究発表会(卒論口述試験)も終わりました。4年生の学生はあわただしい年末年始を過ごし、今月に入ってやっとほっとできる日を迎えています。僕のゼミの学生もなんとか全員が期限までに提出でき、内容も子ども学の課題研究にふさわしい出来で、みんなよく頑張ったと感心しています。
先日の昼休みに2人の男子ゼミ生に出会ったので、
「卒論もきちんと提出できたし、研究発表が終わったら、どこか行っておいでよ。社会人になったら、自分の時間なんてなくなっちゃうよ。」
と声をかけると、
「まだ決めてないけど、僕、東北に行ってみようと思ってます。」
と言ったのです。
「それはいい、冬の東北は。ぜひ、行っておいで。東北のどの辺りに行こうと思ってるの。」
僕がそう言うと、彼は、
「東日本の被災地を自分の目で実際に見てきたい。できれば、ボランティアで何か手伝うことができれば。」
と言うのです。
僕は、はっとしました。
僕自身、一昨年とその前の年に2度ほど行ってきましたが、そこでどれだけ心を揺さぶられたことか。震災ですべてを失い10あったものが0になってしまったと言いながら、それでも1を目指して頑張ってるとおっしゃられた女川町の人の言葉や、全部失った俺たちが頑張ってる姿をもっと多くの人に見に来てもらいたいと言われた南三陸町の人の言葉など、忘れかけていたことが一瞬のうちに次から次へと思い出されました。
てっきり、卒業を控えた学生たちが卒業記念の観光旅行を考えていると思った僕は、自分が恥ずかしくなりました。僕の学生時代なんて、自分のことしか考えていなかったように思えてきました。夢や希望もすべて自分のため。ところが、今の若者はそうではないのです。人の役に立つ自分でありたいという希望を胸に抱いているのです。
去年3年生だった彼らを担当して2年が過ぎようとしています。素敵な大人になって巣立っていく僕のゼミの学生たちを、僕は誇りに思っています。また、こんな素敵な先輩たちの後ろ姿を見て過ごしている後輩たちも、きっと多くの影響を受けていることと思います。有名大学でもなく、一流大学でもない地方の一私立大学ですが、学生たちの心は一流です。
「今どきの若者は・・・、俺たちが若者だった頃よりずっとエライ!」
そして、自分のことしか考えずに学生時代を過ごした自分が、恥ずかしくなってきました。
卒業研究発表会が終わったということは、4年生を担当している僕も一段落です。明日と明後日(2月19,20日)は、入試関係の休日出勤の振替休日です。暖かい季節ならバイク・ツーリングですが、この時期のツーリングは軟弱な僕には厳しすぎます。そこで、半年ぶりに「鉄ちゃん」になって、JR青梅線で奥多摩に行ってみることにしました。もちろん、途中下車しながら東京の東京らしくない風景を楽しんでこようと思っています。19日に国分寺で前泊し、20日の朝から立川~奥多摩へとぶらぶらする計画を立てました。きっと、クルマやバイクでは味わえない新しい発見があると思います。
こうして、学生対応から自分の研究へと気持ちを切り替え、2月下旬から1か月かけて論文を1本書き上げようと思っています。
やっぱり、昔の若者は自分のことしか考えてないなあ。
先日の昼休みに2人の男子ゼミ生に出会ったので、
「卒論もきちんと提出できたし、研究発表が終わったら、どこか行っておいでよ。社会人になったら、自分の時間なんてなくなっちゃうよ。」
と声をかけると、
「まだ決めてないけど、僕、東北に行ってみようと思ってます。」
と言ったのです。
「それはいい、冬の東北は。ぜひ、行っておいで。東北のどの辺りに行こうと思ってるの。」
僕がそう言うと、彼は、
「東日本の被災地を自分の目で実際に見てきたい。できれば、ボランティアで何か手伝うことができれば。」
と言うのです。
僕は、はっとしました。
僕自身、一昨年とその前の年に2度ほど行ってきましたが、そこでどれだけ心を揺さぶられたことか。震災ですべてを失い10あったものが0になってしまったと言いながら、それでも1を目指して頑張ってるとおっしゃられた女川町の人の言葉や、全部失った俺たちが頑張ってる姿をもっと多くの人に見に来てもらいたいと言われた南三陸町の人の言葉など、忘れかけていたことが一瞬のうちに次から次へと思い出されました。
てっきり、卒業を控えた学生たちが卒業記念の観光旅行を考えていると思った僕は、自分が恥ずかしくなりました。僕の学生時代なんて、自分のことしか考えていなかったように思えてきました。夢や希望もすべて自分のため。ところが、今の若者はそうではないのです。人の役に立つ自分でありたいという希望を胸に抱いているのです。
去年3年生だった彼らを担当して2年が過ぎようとしています。素敵な大人になって巣立っていく僕のゼミの学生たちを、僕は誇りに思っています。また、こんな素敵な先輩たちの後ろ姿を見て過ごしている後輩たちも、きっと多くの影響を受けていることと思います。有名大学でもなく、一流大学でもない地方の一私立大学ですが、学生たちの心は一流です。
「今どきの若者は・・・、俺たちが若者だった頃よりずっとエライ!」
そして、自分のことしか考えずに学生時代を過ごした自分が、恥ずかしくなってきました。
卒業研究発表会が終わったということは、4年生を担当している僕も一段落です。明日と明後日(2月19,20日)は、入試関係の休日出勤の振替休日です。暖かい季節ならバイク・ツーリングですが、この時期のツーリングは軟弱な僕には厳しすぎます。そこで、半年ぶりに「鉄ちゃん」になって、JR青梅線で奥多摩に行ってみることにしました。もちろん、途中下車しながら東京の東京らしくない風景を楽しんでこようと思っています。19日に国分寺で前泊し、20日の朝から立川~奥多摩へとぶらぶらする計画を立てました。きっと、クルマやバイクでは味わえない新しい発見があると思います。
こうして、学生対応から自分の研究へと気持ちを切り替え、2月下旬から1か月かけて論文を1本書き上げようと思っています。
やっぱり、昔の若者は自分のことしか考えてないなあ。