ELEVEN HOUSE

北海道だ~い好き❤バイクはカワサキ☆クルマはレクサスCTとタウンエース(キャンカー)とジムニー☆キャンプと鉄道も好き

2022.3 早春の北海道に行ってきました!

2022-03-31 23:40:16 | いろいろな旅の部屋
 先週、一昨年に亡くなったき義理のいとこと叔母、そして数年前に亡くなった叔父のお参りの旅に、僕と妻と母の3人で大好きな北海道に行ってきました。妻の出身が、北海道美唄市で、今も縁の深い人が北海道に暮らしています。お参りの旅ですが、夏の北海道ツーリングの下見?にもなりました。


<3月23日>
 9:30のANAはお昼少し前に新千歳空港に着きました。千歳でレンタカーのフィットHVを借りてスタートです。


 お昼は千歳のラーメン屋さんで白味噌ラーメン。濃いスープはちょっとくどかったけどうまかった~。
 道央道を千歳から美唄まで走って、初日は妻の生まれた町、北海道美唄市我路旭台へ。道路の両端にはまだ雪が残っていました。妻が5歳まで住んでいたというかつて石炭で栄えた町は、今はもうありません。「あの斜面に私の家があったんだよ」と話す妻。今ではすっかり自然の森に戻っていました。

 滝川まで日本一の直線国道R12を走り、R38で富良野に向かいました。赤平から芦別にかけて、北側斜面の林はエゾシカだらけでした。後ろの席の92歳の母は大喜び。いるわいるわ、100頭は見たと思う。そういえば、母は空港でも飛行場を見て大喜びしてたし、道の駅に寄ればスタコラ歩いて何か買ってるし、ホントに92?と思える元気さでなんだか僕もうれしくなってきます。
 とは言え、無理はさせられないのでこの日は富良野泊。
 16時30分には予約しておいた「ハイランド富良野」に着き、部屋で母の好きな相撲をテレビで観ながら体を休めました。
 晩御飯は中富良野ポークのすき焼きに中富良野ポークの玉ねぎシチューなど地の料理に舌鼓。温泉に入ったりして時間がゆっくり過ぎて行きました。








 明日は釧路の亡き叔父の家の近くのタンチョウの鶴居まで走ります。移動だけの1日ですが、北海道の広い空を見ながら走るのがすごく気持ちがいいのです。

<3月24日>
 この日は富良野から釧路音別の亡きいとこの家の近くの鶴居村までの移動日にしました
 「ハイランド富良野」を出て、南富良野から狩勝峠を超えて十勝清水までR38を走り、道央道十勝清水インターから釧路まで道央道をビューン。母は狩勝峠から見下ろす十勝平野の雄大な景色にすごく感動していました。「90を過ぎてこんないい思いができるなんて、長生きしてよかった」と、何度も口にしていました。僕は母が92になってもこうして一緒に旅に出られることをすごくうれしく思っています。道路の端に積もった雪は峠を越えて道東に入るとずっと少なくなりました。それでも、大平原一面に積もる雪で真っ白。こんな雄大な白い世界は初めての体験です。
 釧路に入ってまずは釧路市湿原展望台に行きました。まっ平らな湿原が北から南までずっと広がっています。川の蛇行も見られました。資料館には北海道にしか生息しないな北海道固有種のイトウもいました。しかも、でかい!






 鶴居村では、どさんこ牧場に行ってみました。サラブレッドのようなかっこよさはないけれど、働く馬の力強さと優しそうな目がとても魅力的でした。


 そしていよいよタンチョウです。道道沿いの鶴見台で見られるとのことでしたが、飼っているわけではないのでいつもいるとは限らないとどさんこ牧場の人が言っていました。見られないかもしれないなあ、国の特別天然記念物だし。そんなことを思いながら鶴見台の駐車場にクルマを停めると・・・。
 おおお~っ!!いた~!!すげぇ~。いっぱいいるじゃんか。
 イチ、ニイ、サン、シイ、・・・サンジュウシ、サンジュウゴ羽~!!




 超ラッキーでした。ちょうどえさを食べに舞い降りていたところでした。その姿、美しすぎる~。見惚れてしまいます。求愛ダンスも見られました。
 この日も母の体調を考えて、16時30分には宿に入りました。
 「グリーンパークつるい」の晩御飯は十勝牛のサーロイン。甘くて柔らかくてうまかった~。


 温泉は源泉かけ流しのモール泉。キュッキュとツルツルが合わさってい~いお湯です。


 僕たち夫婦と同じ行動をしている母は本当はとっても疲れているのでしょう。8時過ぎには大きな寝息をたてて眠ってしまいました。しっかり食べてしっかり動く。そんな母は僕の目標です。

<3月25日>
 この日は釧路市音別の親戚の家へ行ってお参りする日でした。
 時間に余裕があったので、朝から温泉に入って体を清め?ました。
 鶴居のタンチョウをもう一度見ようと鶴見台に行ってみましたが、ちょうど群れが飛び立っていくところでした。な~んにもいなくなってしまいましたが、群れが飛び立つ姿の美しかったこと。母も「きれいに飛んでくなあ」といつまでも感心していました。
 タンチョウの見えるcafe「どれみふぁ空」でコーヒーを飲んでいると、1羽だけ群れから離れて飛んできました。


 鶴居を出て、白糠の道の駅「しらぬか恋問」で軽く昼食をとり、釧路市音別に向かいました。


 音別の親戚の家に着くと、亡き義理のいとこの奥さんが、温かく出迎えて下さいました。
 いとことその両親、つまり叔父、叔母の仏壇にお供え、そしてしっかりと手を合わせてお参りをしました。本当は去年訪れる予定でしたが、コロナでキャンセルしました。生前、僕たちが訪れると叔父も叔母も妻のいとこの義夫兄さんもすごく喜んで下さり、至れり尽くせりのおもてなしを受けました。いとこの奥さんとひとしきり思い出話をしました。
僕とは血は繋がっていませんが、僕にもいつも優しく接してくださり、こうして遺影だけになってしまうと本当に寂しいものです。家が近かったら頻繁にお伺いすることもできるのですが、釧路は遠すぎます。
 音更の十津川温泉「富士ホテル」に、いつものように早めのチェックインです。和風カルパッチョなどおしゃれな晩御飯にモール泉の気持ちのいいお湯。












 北海道お参りの旅最後の夜です。3日間暖かい(気温4~7度なのになぜか暖かく感じました)日で天候に恵まれ、高齢の母も元気で、お参りもしっかりでき、思った以上にいい旅になっていました。
 天国の義夫兄さん(義理のいとこ)もきっと喜んでくれたと思います。

<3月26日>
 18:05のANAを予約しているので、16時くらいにレンタカーの営業所に着くように移動すればいい。そんなことを思いながら十津川温泉「富士ホテル」を出ました。2時間くらい余裕がありそうなので、母にナイタイ高原で広~い牧場と雄大な十勝平野の景色を見ながら新鮮なおいしいミルクを飲ませてあげようということにしました。
 雪に覆われた白い大平原、そしてナイタイ高原に近づくにつれて白樺林。母は「ここ、日本だよね」なんて言ったりしてその景色に驚いていました。僕たちも、夏のツーリングで何度も来ていますが、真っ白な景色は初めてで、やや興奮気味。いいわあ、早春の北海道も。
 「えっ!」


 ナイタイ高原に入るゲートが閉まっていました。そして「冬季閉鎖」の看板が。ところが、そこには見たことのないすごいものが。およそナイタイ高原牧場にいるすべての牛たちと思えるくらいの数の牛が柵の中に入れられていたのです。その数・・・とても数えられません。ラッシュ時の山手線状態の牛・牛・牛。これはすごいわ。乳牛の模様の白と黒の比率って様々なんだね。ほとんど白にちょっとだけ黒いのからほとんど黒で所々白っていうのまでいるわいるわ。中にはパンダみたいに目の周りだけ楕円形に黒くなっている牛もいて、牧場が閉鎖でも十分楽しんだり感動したりできました。考えてみればあたりまえです。道路はドライでも牧場のすべてが雪に覆われているのですから放牧はできません。


 道の駅「ピア21しほろ」でトイレ休憩。シャーとやってると、目の前に貼られた「じゃがいも大福」のポスターとにらめっこになります。気になって、気になって。トイレから出ると、妻も目の前のポスターが気になって仕方がなかったと言います。店に入って・・・買っちゃいました。ついでにハンバーガーも。これが今日のお昼です。


 道東道音更帯広ICから高速で一気に千歳を目指します。
 お昼は十勝平原PAで車昼食。じゃがいも大福には白とピンクの2種類がありました。大福餅の餡の部分がジャガイモを練ったような餡で、白はほんのり甘いジャガイモ味、ピンクは桜餅のような味がしました。食べ終わってPAを出ると、母が「おいしかったなあ、桜餅」。「ちゃうわあ、あれはじゃがいも大福!」。退屈なはずの高速道路も、母のおかげで退屈せずに千歳まで走ることができました。
 4日間の足のフィットHV、燃費はなんとリッター23km!僕のNinja650とほぼ同じ。リッター10とちょっとくらいしか走らないクルマばかり乗っている僕には「やっぱりハイブリッドがいいなあ」と思ったり思わなかったり。クルマは燃費だけが勝ちではないけれど、重要な要素ではあるなあ。
 千歳空港には予定より1時間も早く着いたので、のんびりと3人でコーヒーを飲んだりして過ごしました。


 18:05のANAで中部空港へ、空港からは高速を使って50分ほどで家に着きます。道東へ行っても、お参りの旅なので観光地には行っていません。行ったのは妻の生まれ故郷の美唄と釧路音別の親戚の家だけです。それでも移動中や立ち寄った場所はいつも視界には真っ白な大平原か、雪に覆われた森林。それだけで十分でした。しかも、野生のエゾシカの群れを目にしたり、、美しいタンチョウの群れを眺めたり、道産子に触れたり、驚くほどの数の牛たちに出会ったり、感動の連続の旅になりました。

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