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2019.3 鉄旅⑬ 熊本市電途中下車の旅

2019-03-23 23:44:48 | ローカル鉄道の部屋
 あれからもう1週間が過ぎてしまいました。
 先週の土曜日は鉄旅スペシャル「昭和→平成」鉄道旅をしました。そして翌日の日曜日はローカル鉄道途中下車の旅。今回は熊本市電の旅です。


 まずは、これまでのバック・ナンバー <カテゴリー:ローカル鉄道の部屋>

⑫鉄旅スペシャル 神奈川~熊本・「昭和から平成」
⑪静岡・伊豆箱根鉄道駿豆線
⑩東京~埼玉~群馬・JR八高線
⑨埼玉・秩父鉄道
⑧山梨~静岡・JR身延線
⑦静岡・伊豆急行線
⑥千葉・小湊鐵道
⑤福井・えちぜん鉄道三国芦原線
④東京・JR青梅線
③神奈川~静岡・JR御殿場線
②神奈川・箱根登山鉄道
①千葉・銚子電鉄


<3月17日>
 日曜日の朝、熊本駅で市電の一日乗車券(500円)を買い、さっそく市電に乗ってA系統の始発駅「田崎橋」に向かいました。


 A系統のスタートは10時。床が板張りの昭和30年代っぽい車両でした。なんかいい感じです。そして、まずはB系統との乗り換え駅の「辛島町」へ行き、B系統「上熊本駅前」行きの電車に乗り換えました。




 最初の下車駅に選んだのが「新町」です。長崎次郎書店という風情のある古い建物の書店兼カフェがあります。長崎次郎書店は車窓から見えました。よく目立っていてすぐに分かりました。


 「新町」で降りてすぐの長崎次郎書店に行ってみると喫茶は11時30分からとのこと。そこで、とりあえずB系統の始発駅「上熊本駅前」まで行くことにしました。


 「上熊本駅前」は鹿児島本線との接続駅でした。これでA・B枝分かれした部分の路線は全部乗ったことになります。でも、途中下車の旅ですから、どこかの駅周辺を散策しなくちゃ。ということで、線路の先っぽの車止めの写真を撮って、折り返しの「健軍町」行きの電車に乗りました。
 「本妙寺入口」で下車しました。、ここで下車したのは、特に下調べもなく、ただ電車の駅名になっているくらいだから本妙寺というお寺はきっと立派なお寺だろうと勝手に思ったからです。ということで、地図を見ながら本妙寺に向かいました。
 しばらくすると正面の丘の中腹にキラキラした大きな門のような建物が見えました。なんだか怪しげな宗教?
 ゆるい坂道を登り続けること約20分。どうやら法華経の本山のようです。参道に入ると左右にはお寺だらけ。急な石段の下に本院がありました。石段の上には加藤清正の像があるとのことです。清正が祀られているようです。とにかく立派なお寺でした。ただ、所々石段が崩れていたり、大きな像が倒れてばらばらになっていたり、石灯籠が倒れたままになっていたり、熊本地震の爪痕がしっかり残っていました。




 本妙寺から「本妙寺入口」電停に戻った時には11時30分を過ぎていました。市電に乗って再び「新町」で降り、長崎次郎書店に行きました。
 すでにお昼近くになっていました。


 当初「通町筋」で降りてアーケード街でお昼ごはんにしようと思っていましたが、ここで食べることにしました。2階の窓側の席からは行き来する市電がよく見えます。昭和30年代の車両と思われる電車に混じって時々ベルギーのブリュッセルの街に似合いそうな素敵な電車が走っています。あれに乗りたいなあと思いながらカレーとコーヒーで昼食をすませました。店内のレトロっぽい雰囲気は抜群で、子供の頃の時代に浸ることができました。






 「新町」からは一気に「八丁馬場」まで市電に乗りました。電車は熊本市の繁華街を通り抜けます。休日の通町筋のアーケードの様子はまるで名古屋の栄界隈と同じくらい活気にあふれていました。


 「八丁馬場」で下車し、南に向かって歩くと、江津湖公園です。とても美しい湖と、そのほとりの広い公園でした。春らしいぽかぽかした午後のひととき、二人で湖のほとりを歩き、ボート小屋の隣のオープンカフェでソフトクリーム。一日いても飽きることのないような素敵な公園でした。






 熊本観光と言えば熊本城と水前寺公園は外せません。でも一昨年の冬に訪れているので今回はそれ以外のいいところを探す旅にしました。ここ江津湖はその二つに匹敵するくらい素敵な公園でした。
 「八丁馬場」から再び市電に乗り、A系統、B系統の終着駅の「健軍町」に向かいました。


 午後3時過ぎに「健軍町」に着き、これで熊本市電の全線乗車を果たしました。


 折り返して向かった先は「水道町」です。そこにはくまモン・スクエアがあります。二人ともくまモン大好きなので絶対に行くと決めていました。
 くまモン・スクエアは「水道町」駅のすぐ前にありました。すごい人混みで入場制限中・・・イベントが催されていて、終わるのが30分後。あきらめてアーケード街に行くことにしました。昨日、熊本駅構内のくまモンショップに行っておいてよかった~と思いました。


 5分ほど歩いて下通アーケードに行きました。車窓から見た通りの賑わいでした。めったに名古屋の栄に行くことのない僕たちにとっては久しぶりの都会の空気。しかもここは名古屋ではなく熊本なのです。


 熊本一の繁華街の雰囲気を味わっているうちにいよいよ帰りの時間が迫ってきました。とうとう最後の電車です。
 混雑した「通町筋」電停で電車を待っていると、おおおっ、来た~、欧風のカッコいい車両が。フロントは広くて開放的で流線型のスマートなデザイン、真ん中で折れ曲がるのでカーブもスムーズに曲がりそう。


 電車に乗ると、なんと車掌さんが乗っていて、乗客にいろいろな注意や案内をしていました。
 熊本駅に着くと、あとは家に帰るだけです。とは言ってもここは熊本、とっとと帰るというわけにはいきません。
 帰りはANA中部空港行きが予約してあります。熊本駅のバスターミナルで空港リムジンバスを待ちました。ん?ん?あれか?
 高速バスかと思ったら普通の路線バスがやってきました。リムジン・・・からは程遠いバス。ガタガタゴトゴトと九産バスに揺られること約1時間。熊本空港に着いてお土産売り場をぶらぶらし、6時過ぎに晩ごはんを食べました。


 どうしても食べたかったのが赤牛です。ちょっと高かったけど、赤牛の焼肉定食を注文しちゃいました。赤牛の焼肉は、ホント牛らしい牛の味で、「牛肉ってえのはこういうもんだ」と思うようなおいしさでした。次に来た時は赤牛の分厚いステーキ・・・はとても手が出ないだろうなあ。


 飛行機は定刻の20時05分に飛び立ち、定刻より5分早い21時10分に中部空港に着きました。こっちの空港リムジンバスは名鉄のちゃんとした乗り心地のいい高速バス日野セレガ。夜の高速を走り、豊田市駅に着いたのが22時でした。さすがに終バスは終わっているので、タクシーで帰りました。
 昨日の鉄旅スペシャルの平成駅が熊本でよかった。熊本はそう思えるような素敵な町でした。昭和駅から平成駅へのバカげた鉄旅。そして熊本市電の途中下車旅。とても愉快で、しかも満足感あふれる週末を過ごすことができました。
 また何かヘンな旅を思いつきそう・・・です。

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2 コメント

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Unknown (ココア)
2019-03-24 17:38:24
昭和~平成までの旅、
そのような旅があるのは知りませんでした。
いい旅になったようでよかったですね。
今度は、平成から新元号の旅でしょうか。
どんな元号になるのでしょうかね。
返信する
ココアさん (hiro2088)
2019-03-24 23:39:14
川崎市から熊本市までの旅なので、ほとんど新幹線に乗っているだけの旅でした。でも、1日で両方の駅が見られ、想像したよりもずっと楽しい旅になりました。
新元号、どんな元号になるのかなあ。
返信する

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