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北海道ツーリング2018道南<後編>

2018-11-18 23:16:18 | 北海道ツーリング2018道南

 前編(カテゴリー;北海道ツーリング2018道南)からの続きです。
 8月25日から9月2日までの北海道(道南)ツーリングの記録です。その前後も含め、かなりの長文になっています。そのため、一度に掲載することができず、前編と後編とに分けて掲載しました。

 今年のコースは地図の黄色のラインです。(ピンクは2017年)
 もしよろしければ、前編から読んでいただけるとうれしいです。

 前編では、積丹半島から渡島半島東側を走って函館にたどり着いたところまで掲載しました。後編は、函館から渡島半島西側を走って苫小牧へと向かいます。
 一気に読んでくれる人も、少しずつ分けて読んでくれる人も、さらっと流して読んでくれる人も、大歓迎です。


<8月29日> 大沼公園に長万部 〇函館~長万部(旅館泊)
 やや雲が広がっているものの、まずまずのいい天気だ。
 函館駅近くのホテルを出ると、真新しい欧州風の路面電車が走っていた。函館は間違いなく大都会だ。広い市街地を抜け、R278を東へとバイクを進める。すると、次第に漁村をつなぐローカルな道になる。右に見えるのが津軽海峡。白波を眺めながら走る気持ちのいい道だ。
 まずは恵山を目指したが、特に何もなかった。ただ、道の駅「なとわえさん」の海岸からの景色は美しかった。


 道の駅を出てしばらく森の中を走る。高速コーナーの続く快適なワインディングロードだ。そしてまた海岸に出る。
 道の駅「縄文ロマン南かやべ」でスタンプをゲットし、右に太平洋を望みながら渡島半島の東側を北に向かった。
 鹿部町市街に道の駅があるため、国道を外れると、北海道らしいおしゃれな家々の間に道の駅「しかべ間欠泉公園」があった。なんでも10分間間隔で間欠泉が吹き上がるということだが、諏訪湖で間欠泉を見ているので僕たちにとっては珍しくはない。それよりも、お昼ご飯だ。昨日昼食を食べ損ねているので、食べられる所で食べておかないと大変なことになることを学習している。
 メニューはプレミアムたらこ定食のみ。そして「たらこ」「たらこハーフ」「たらこなし」で料金が200円ずつ異なる。
「たらこなしのプレミアムたらこ定食・・・」ちょっと笑える。コレステロールを心配する僕は「ハーフ」で我慢した。これがまた超美味。たらこはもちろんのこと、おかずの宗八がれいの煮物のおいしかったこと。そのおいしさは感動モノだった。


 次に目指したのが、この日のメインの大沼公園だ。鹿部から道道43号を西に10数kmほど進むと美しい湖があった。なんとも美しくて神秘的な湖だ。そして、公園としてもきれいに整備されていてしばらく離れたくない思いにかられた。




 湖を眺めたあと、湖の見える公園のほとりの店でアイスコーヒーを飲んだ。いい感じだ。高校生の頃に初めて白樺湖を訪れた時の感動に似た感じがした。ただ、賑わう観光客から日本語をほとんど聞くことはなかった。


 鹿部に戻るのに、湖の北側の道道を選んだ。森と湖の道だ。おっと、カモのおチビがよちよちと出てきた。インカムで妻がケラケラ笑ってる。すると今度はキタキツネだ。こそこそと森に入っていった。「しっぽの先だけ白い」と言ってまた妻の笑い声。なんだか愉快でたまらない。観光地化された大沼公園より、こっちのひっそうりした森と湖の道の方が北海道らしくていいような気もした。
 森と湖の道を抜け、再び道道43に戻り、鹿部を目指した。小さな集落に入ると「なんだ、アレは」。今度は黒くて大きい物体が。「牛?ん?馬だ」「えええっ、馬の後ろにソリがついてる」。ソリにはおじいさんが乗っている。インカムからは「馬ゾリじゃん。」毎年北海道に来ているが、馬ゾリを見たのは初めてだ。北海道は本当におもしろい所だ。二人とも笑いっぱなしでR5に合流する森町の手前の道の駅「つどーるプラザさわら」まで走った。
 今はいい天気だが、今晩から明日一日中雨の予報だった。キャンプはできないだろう。そこで、長万部温泉で泊まることにした。大沼で時間を使いすぎたので、森町から高速道路で一気に長万部まで走ることにした。
 いつの間にか青空は消え、風も出てきた。
 風はだんだん強くなり、高速で走るのがつらくなるほどになってきた。それこそ、歯を食いしばって走らないと、風で流されそうになる。
 長万部インターの手前の国縫(くんぬい)インターで下りた時は正直ほっとした。
 インターから10分ほどで今夜の宿の丸金旅館に着いた。大雨になりそうだからと、玄関前の屋根のある場所にバイクを止めさせて下さった。


 そう言えば、北海道に来て一度も温泉に入っていない。


 長万部の温泉は、ぬめぬめ感のないつるっつるのお湯だった。あまりの気持ちよさに、運転の疲れがすうっと引いていく感じがした。美しい海岸や美しい森と湖、そして動物たちと出会い、丸金旅館のおいしい料理に気持ちのいいお湯。これだから北海道ツーリングはやめられない。

*本日の走行    237km
*本日のピースサイン  4発


<8月30日> 雨、雨、雨~ 〇長万部~登別(観光旅館泊)
 天気予報どおり朝から土砂降りだった。旅館の方が玄関の軒下にバイクを止めさせて下さったので濡れずにパッキングができた。本当にありがたい。
 長万部温泉の丸金旅館を出てR5を北に向かった。土砂降りの雨は降り続くし、しかも強い横風でバイクが振られる。幹線道路なので大型トラックが多い。荷物満載のバイクで走るにはかなりの悪条件だ。どこかに寄ればかっぱを脱がなければならなくなるし、この雨では脱いだり着たりも面倒になる。だから、ただひたすら走り続0るしかなかった。海岸から離れた静狩峠辺りは風も弱く少しは走りやすかったが、再び海岸線に出ると、横風でバイクが左右に振られて自然に体全体に力が入る。
 道の駅「とようら」で最初の休憩をとった。今日は洞爺湖一周と昭和新山や有珠山などを見て回ったり室蘭チキウ岬から太平洋を眺めたりして登別温泉に行く予定だった。ところが、長万部を出てからずっと激しい雨と強い風。雨で視界が悪い上に強風でバイクが振られてかなり危険だし、なんと言っても楽しくない。それに景色も見えない。
 そこで、二人で相談してどこにも寄らずに登別まで走り、とっとと温泉に入って温まろうということに決めた。
 室蘭市街は特に走りにくかった。交通量が多い上にペースが速い。信号も多い。僕たちバイクは視界が悪いから相当気を使う。
 市街地を抜けたところで、「ラーメン・カレー・コーヒー」の看板のある小さな店に入った。昭和のにおいがぷんぷんする店だった。狭い店内にはところ狭しと観葉植物が置かれ、なんとも不思議な雰囲気だ。しかし、昼食として食べた味噌ラーメンはうまかった。


 店を出て再び海岸に沿って走る国道を歯を食いしばって走った。楽しいとは言えないが、不思議なことに少しもイヤだとは思わない。悪条件の天候と交通事情でも、北海道を走っているだけで幸せだと思える。しかも、もうすぐ有名な登別の温泉に入れるのだ。
 登別東から北に折れ、立派な旅館が立ち並ぶ温泉街に入った。僕たちが予約した第一滝本館はちょっと尻込みしてしまいそうな立派な旅館だった。バイクも屋根付きのガレージに置かせて下さった。




 時間が早かったので、二人で温泉街を土産物屋を覗きながらぶらぶらした。雨の温泉街も風情があっていいものだ。
 旅館に戻り、夕食前に大浴場に入った。大浴場なんていう大きさどころではないくらい広ーいお風呂で、大大大浴場だ。どこに入ろうか迷うほどだった。塩泉に硫黄泉、ほかにも何かあったが、よく分からない。とにかく、広ーい湯船があっちにもこっちにも。結局露天風呂の硫黄泉を選んだが、これがまたちょうどいい湯加減で超満足。晩ごはんはバイキングでおいしそうなものがたくさんありすぎて・・・食べすぎた。
 食後もまた温泉。
 たまにはこんな高級旅館もいいけれど、食事に行くにもお風呂に行くにもとにかく遠すぎる。大雨と強風でバイクではあまり走れなかったが、自分の足では旅館街や旅館の中をいっぱい歩いたような気がした。


 たまにはこういう日もいいのかなあと思った。

*本日の走行    111km
*本日のピースサイン  7発

<8月31日> 北海道最終日 〇登別~苫小牧(フェリー泊)
 今日の最終目的地は敦賀行きのフェリーが出る苫小牧東港。北海道での最終日だ。昨日が一日中雨であまり走れなかったので、楽しく走れる最後のチャンスだ。
 今日の天気は予報では曇り。バイクツーリングはいつも天気が気にかかる。外を見ると薄日も射していて、これなら昨日パスした洞爺湖周辺を気持ちよく走ってリベンジできそうだ。
 第一滝本館の朝食バイキングは豪華だった。朝から贅沢なご馳走でお腹を満たし、登別温泉を後にした。
 まず向かったのがオロフレ峠。30年前に初めてバイクで北海道を訪れた時以来の峠だ。広大に広がる森林と遠くに見える洞爺湖と羊蹄山の大絶景に心が震えるほど感動したことを思い出した。
 高速コーナーを繋いだワインディングをどんどん駆け登る。薄雲が広がっていて、天気がよかった30年前の景色は期待できなかったが、高度が上がるにつれて左手に雄大な景色が見え隠れした。


 頂上付近のパーキングスペースにバイクを停め、景色を眺めた。蝦夷富士羊蹄山こそ雲に隠れていたが、一面に広がる森と、その向こうに見える洞爺湖。北海道だからこそ見られる雄大な景色だ。
 峠の壮瞥側は時々タイトなコーナーもあったが、ヘアピンというほどではなく気持ちよくバイクを傾けられるコーナーだ。
 走りと景色を楽しみながら壮瞥町の道の駅「そうべつ情報館」でスタンプをゲット。
 道道2号に入ると茶色い岩肌だけの山が目立っている。一目で昭和新山と分かる。標識に従って進むと、茶色い岩肌にどんどん近づいていく。
 昭和新山の駐車場にバイクを止め、目の前の水蒸気を上げる荒々しい山肌の昭和新山を30年ぶりに見上げる。すごすぎる。地球の息吹と神秘さと奇跡に感動を覚える。感動という言葉では言い表せないほど心に迫るものを感じる。


 資料館で昭和新山を含めた有珠山の歴史を見て、奇跡の山を後にした。
 次は洞爺湖一周だ。R230で時計回りに進むと突然雨が降りだした。天気予報では雨は降らないはずなのに・・・。JAの駐車場でかっぱを着てサイロ展望台に向かった。少し低いが美幌峠から眺める屈斜路湖のようだった。いい眺めだ。天気が良かったら、そしてもう少し高い所から眺めたら素晴らしい絶景だろう。


 さらに北に向かうと雨はますます激しくなってきた。
 道の駅「とうや湖」で昼食にした。バイクが2台停めてあった。建物の入り口にいたライダーが札幌からここまでずっと雨だったと伝えてくれた。
 昼食で選んだのは、妻がほたて御膳、僕はカレーライスとほたて汁。カレーもほたて汁もおいしくいただいた。


 洞爺湖周遊道路の道道132号に下り、森と湖の道を走った。大沼同様に神秘的な雰囲気が続く。それにしてもなんと大きなカルデラだろう。半周で20kmほど神秘的な雰囲気を味わって壮瞥に出た。これで洞爺湖を1周したことになる。
 壮瞥からはR453で支笏湖に向かった。いかにも北海道らしいローカルな道が続く。大滝で旧道の駅「フォーレスト276大滝」だった「きのこ王国」で一休み。雨は小降りになってきたがまだ降り続いていた。ぶらっと店を覗いて歩くと美味しそうな赤玉メロン「ようてい」が並べられていた。せっかくだから秀4玉を家に送った。帰ったらおいしいメロンが待っている。


 「きのこ王国」を出ると峠道にさしかかった。森の中の峠道もなかなかいい感じだ。
 支笏湖は北側の湖岸すぐ近くを走る道が好きだ。
 支笏湖温泉を左に折れ札幌方面に向かうと、湖面と道路がほぼ同じ高さになる所がある。天気がよければ湖の向こうに羊蹄山がそびえる美しい景色が広がっているはずだ。羊蹄山が雲にかかって見えなかったが、それでも十分すてきな景色だ。


 ここ支笏湖が今回のツーリング最後の寄り道だ。しっかりと支笏湖の景色を目に焼き付け、バイクをUターンさせ、道道16号で千歳に向かった。千歳で最後の燃料補給を済ませ、道央道千歳インターに入った。美沢PAでトイレ休憩、そして苫小牧東で日高自動車道へ、厚真インターで出て午後6時少し前に苫小牧東港に到着した。


 帰りのフェリーは23:30発の敦賀行き。時間はたっぷりあった。受付を済ませ、ターミナルのカフェでで牛丼を食べ、のんびりと乗船を待った。道の駅「とうや湖」で出会った滋賀の若者二人がやってきた。話を聞くと同じように支笏湖回りでやってきたそうだ。ただ、1台が125㏄のバイクのため高速を使わずに港まで来たようだ。また、僕のバイクの隣の多治見のおじさんはBMWに乗っているがフェリーにバイクを載せるのが苦手だと笑っていた。同じように苦手意識を持っている妻がすごく安心していた。


 そんなこんなで乗船時間になった。


 妻は苦手なはずのヘリ乗船をなんなくこなしていた。1日分のお泊まりセットを持って部屋に入り、荷物を整理したらすぐにお風呂だ。お風呂に入っている時にフェリーは出航した。
 こうして、僕たちの北海道ツーリングは一応幕を閉じた。

*本日の走行    240km
*本日のピースサイン  7発

<9月1日> フェリーでのんびり 〇苫小牧~敦賀(ホテル泊)
 日本海はとても穏やかで、適度な揺れが心地よく、船上で気持ちのいい朝を迎えた。船内アナウンスによると、昨日の23:30に苫小牧東港を出航した本船「すずらん」は順調に敦賀に向かっているとにことだった。
 朝食は軽く自販機のニチレイのホットドッグで済ませた。普通においしく、軽い食事にはこれで十分だ。


 10時からは往路と同じようにビンゴゲームに参加した。往路では討ち死に、二人ともいつもより気合いを入れて臨んだが帰りもさっぱりだ。そもそもビンゴに気合いなど通用しない。かつて1等賞に輝いた神通力はすっかり消え失せ、トリプルリーチの用紙を見ながらいそいそと会場を後にした。去年は行きも帰りも賞品をゲットしたのになあ・・・。
 お昼はいつもどおりカレーライス。新日本海フェリーの味噌汁はおいしいので、カレーと味噌汁のセットにした。これって、学食で食べる時のお昼のメニューと同じじゃん。よく学生に「カレーと味噌汁の組み合わせっておいしい?」と聞かれるが、おいしいから食べてるんです!。


 15時からはピアノとオーボエのコンサート。普段、目の前での生演奏を聴く機会もほとんどない。それに、いつもはオーケストラに組み込まれてしまっているオーボエだけの音を聴くことも初めてだった。結構聴き応えがあり、楽しいひとときになった。

 音楽を楽しんだ後はお風呂だ。これも毎年のルーティン。新日本海フェリーには露天風呂があり、大海原を眺めながらゆったりとお湯に浸かることができる。これがまたいい気持ちだ。極楽極楽・・・。
 18時からは夕食でレストランが開く。僕は、新日本海フェリーで食べる夕食はホエー豚のジンギスカン風と決めている。好きなんだなあ、ホエー豚のジンギスカン風。


 レストランで食事をしていると、日本海に沈む夕日と夕日の光で煌めく雲と海がとても美しく輝いていた。食べかけのフエー豚をテーブルに置いたまま、デッキに出た。夕日の輝きが実に美しかった。そして、日が沈みかけたところでまたテーブルに戻り、冷めたホエー豚を口にした。


 敦賀港到着の8:30が近づいてきた。いつもながら、下船の時間が近づくとそわそわする。
 フェリーは定刻どおりに敦賀港に着いた。バイクは乗用車やトラックが出てからの下船だ。荷物をくくりつけ、ヘルメットを被ってのんびりと待つ。
 バイクの向きを変え、係員の方の指示を確認してクラッチレバーをそっと離す。生暖かい空気を感じながら下船口を出た。夜の名神高速を走るのは怖いし危ないので敦賀で泊まることにしている。予約しておいたα1ホテルまでのわずか10数kmの暑いこと暑いこと。それほど気温は高くないはずのに汗だくになった。
「し、し、しまった!」
 ブルゾンの内側の秋冬用のインナーを取り外すのを忘れてたのだ。インナーを着けた僕のブルゾンは保温効果バツグンで、しかも風をほとんど通さない優れものですから、夏に着たらもう大変なんてのもではないのだ。Tシャツが汗でべったんこになってしまい、走行中はほとんど我慢大会のようなものだった。
 泊まったのはホテルα1敦賀バイパス。この1週間を振り返りながら眠りに就いた。ただ、フェリーの中では寝てばかりだったせいか、寝付きは悪かった。

*本日の走行     11km
*本日のピースサイン  0発


<9月2日> 無事帰宅 〇敦賀~豊田
 今日はただただ帰るだけの日。北海道ツーリングは終わっても夏のツーリングの終わりは家に着いた時だ。安全運転で締めくくらなくちゃ。


 α1ホテル敦賀バイパスを出て10分ほど走れば北陸道敦賀インターだ。
 森に囲まれた一本道は北海道を思い出させてくれる。長浜辺りの平野も家がなければ北海道っぽい。米原JTCから名神高速に入り、東に向かう。米原までは東側に見えた伊吹山が、名神に入ると北側に、そして左後方へと移って行く。青い空に頂上付近の白い雲がいい感じだ。木曽の御嶽山同様に、西濃から滋賀にかけての伊吹山は本当に存在感のある山で、つい見とれてしまう。
 伊吹PAで最初の休憩を取った。


 隣に停まったドゥカティ氏は、これから岐阜方面へツーリングに出かけると言う。僕は北海道ツーリングをまだ閉じてないのに、またすぐにでも岐阜か長野方面へツーリングに出かけたいと思えてきた。頭の中に9月の予定表が映る。来週はオープンキャンパスで出勤、再来週は市のクリーン活動、その次は・・・地域の福祉部会だったはず。そんなことを考えていたらなんだか悲しくなってきた。授業がないから、平日に休みを取ってソロで出かけるか、それとも二人でチョイ乗りくらいしかできないかもしれないなあ。
 伊吹PAを出て、一宮JCTから東海北陸道に入った。
 ここから先は僕の遠距離通勤路だ。毎日クルマで走る道も、休日にバイクで走るとご機嫌な道になる。いつも利用する岐阜各務原ICを過ぎると僕の職場の大学が見える。案外立派な建物に見えるものだ。
 美濃関JCTから東海環状道に入る。片側一車線の高速道路(法的には自動車専用道路)で、ほぼ森や林の中を走る。まるで北海道の一般道路だ。
 美濃加茂SAでお昼ご飯を食べることにした。ちょっとイヤな予感。前を走る観光バスも僕たちと同時にSAに入った。
 バイクを止め、ヘルメットを脱ぎ、ブルゾンも脱ぎ、そんなこんなしてレストランに入ると、悪い予感どおり食券の券売機の前にはバスから降りた人たちの長い行列。僕も妻も並ぶのが嫌いなので、すかさず外の出店に行き、五平餅とジャガ天でお昼にした。


 再び東海環状道を走り、鞍ヶ池PAで乾杯用のコーラを買い、次の豊田松平ICを出た。家まであと5分。あと5分で旅のすべてが終わってしまう。


 家に着くと留守番をしていた母がすっ飛んできた。やっぱり1週間の一人暮らしは退屈だったんだろう。いくつになっても親は親、高校生の頃と同じように、僕がバイクに乗って出かけると心配でしかたがないようだ。僕、半世紀近くもの間、親に心配をかけ続けている・・・。


 まずは家に入って居間のエアコンのスイッチ。それからまた外に出て、荷物を外してガレージや部屋に運び、ひと段落ついたところで「お疲れさま~」の乾杯。冷えたコーラがうまい。
 ダブル台風で出発が一日遅れたものの、楽しく1週間を過ごせたのは本当によかった。心配だった体調も大丈夫だったし、楽しく過ごせたのは気遣ってくれた妻のおかげかなあと思う。

*本日の走行    204km
*本日のピースサイン  6発
〇総走行距離   1534km
〇総ピースサイン数  49発



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コメント (3)
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