小田急線「片瀬江ノ島駅」の「駅舎リニューアル工事」が約2年半掛って五輪開催前の昨年7/30に完了し美しく新たな全体像がお披露目された。駅舎は江の島の玄関口として90年間の面影を残しながら下部を漆喰で塗り固めたアーチ状の通路の上部に木材で軒を組み、入母屋造りの屋根を載せる神社仏閣の技法「竜宮造り」を取り入れ、旧駅舎の竜宮城をイメージしたユニークなデザインを踏襲し、より本格的な佇まいの駅舎に蘇った。江島縁起の一つとされる「五頭竜と天女の伝説」に因んだ装飾が施され、屋根には「シャチホコ」ではなく「イルカ」が載っており、「品格と遊び心」が共存し、隅々まで見飽きない造りとなっている。因みに「五頭龍伝説」はその昔災害を引き起こしたり病気を流行させるなど悪行を働き人々を苦しめていた龍が天女(弁財天)に恋をして改心し、結婚して人々の為に尽くしたという伝承がある。他の駅舎にはない江の島らしい駅舎である。(2212)
相模原市南区麻溝に四季の花が絶えない市民のオアシス「相模原麻溝公園」の管理事務所前の広場の一角に鉢植えであるがなんとも珍しい「イチゴノキ」が今、果実を落としアセビを大きくしたような濃い緑色の葉をもち、白い壺形の小さな花を11月~12月の晩秋に白、ピンクの花色の「可愛らしい蕾」をつけ出している。イチゴノキは「ツツジ科」に属する常緑の木本植物である。「イチゴノキ」の仲間は15種ほどあり、アフリカのカナリア諸島と南北アメリカに分布する。苺の実に似ていることから「イチゴノキ」と名付けられた。「ストロベリーツリー」という別名もある。果実は10月~11月の晩秋に緑色から黄、オレンジ色、赤へと変化しながら熟す。木になる実は丸くて赤く色づきなんとも可愛いらしい。果実は食べられるがほとんど味はなく鑑賞用あるいはジャムや果実酒などにする人も多いとか。(2212)
イチゴノキの果実
イチゴノキの果実