座間栗原中央、座間総合高校の北側に庚申信仰、庚申塔を神体とした「北向庚申神社」は鎮座している。祭神は猿田彦大命と青面金剛と帝釈天である。境内の由緒板によるとこの神社のご神体は明和8年(1771)に神栗原地区の人々が住民と通行者の安全を願い村はずれの鬼門の北向き辻に建立した厄払いの「庚申塔」である。初代の「庚申塔」は亀裂が生じ慶応4年(1868)に新しく庚申塔を建立し二基の庚申塔が北向きに並んで建てられた。北は人々に災いをもたらす方角といわれここに建てられた「庚申塔」は災いを防ぐ守り神として信仰を集め多くの安全祈願の絵馬が奉納された。この頃から近隣の町や村にも評判が伝わり昭和時代に入ると多くの参拝者が訪れるようになり大変賑わったようである。昭和10年(1935)、地域の人々と信者の願いが叶い二基の庚申塔をご神体とした「社殿」が造られた神社である。社殿後方に一本の「桜」が終焉を迎え葉桜になっている。(2404)
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