台東区浅草に都内最古の聖観音宗総本山寺院で「浅草の観音様」と呼ばれる「金龍山浅草寺」は鎮座している。創建は推古天皇36年(628)。1400年の寺歴を有する古刹である。本尊は秘仏の「聖観音菩薩」である。浅草と言えばまず都内で唯一の「坂東三十三観音霊場13番札所」ここ「浅草寺」であり、「浅草文化観光センター」、三年前オープンした新名所のビル丸ごと物産館の「まるごとにっぽん」、そして「吾妻橋」を渡って「東京スカイツリー」といつ来ても大勢の人で賑わいを見せている。表参道入口「雷門」を潜ると参拝者、観光客でごった返す「仲見世」を抜けると、広大な境内の敷地に建ち並ぶ朱色鮮やかな「宝蔵門」、そして正面の「本堂」、本堂左手に本尊8体を安置する「影向堂」、「五重塔」、右手に「二天門」がある。今、数種の桜咲き揃うシーズン真っ只中、その境内伽藍の荘厳さ、豪華絢爛さには日本人のみならず多くの外人観光客の目も釘付け、心奪っている。(2404)
相模が丘の住宅街を南北に全長1.6kmの「仲よし小道」がある。ここには64品種、220本もの多種多様な桜が植えられ「さくら百華の道」と呼ばれている。「河津桜」から始まった桜リレーも「ソメイヨシノ」が終焉を迎え、今月中下旬以降遅咲きの「関山」、「福禄寿」、「普賢像」を残すだけとなった。代わって登場が「ツツジ」や「ヤマブキ」が咲き始めた。「ヤマブキ」(山吹)はバラ科ヤマブキ属の落葉低木。別名はヤマブリ。中国名は「棣棠」。黄金色に近い黄色の花をつける。春の季語。花期は丁度今頃から5月。直径30~50mmの鮮やかな黄色の花を当年枝の先に多数つける。和名のヤマブキの語源は「山振」で転訛した。ヤマブリの由来は細くしなやかな枝が、風に振られて揺れ動く姿に因むといわ。(2404)
台東区上野恩賜公園内に徳川家康公(東照大権現)を神様としてお祀りする神社「上野東照宮」は鎮座している。ここ上野以外にも「日光」、「久能山」の他全国に数多くある。創建は寛永4年(1627)。祭神は徳川家康公、徳川吉宗・徳川慶喜を祀る。国指定重要文化財の「大石鳥居」(1633年=寛永10年奉納)を潜ると参道両脇には慶安4年(1651)に諸大名より奉納された「石灯籠」が200基が建ち並んでいる。参道中央には明治7年、屋根の勾配の美しい「神楽殿」、と御神木の「大楠」が聳える。社殿の東西南北を国指定重要文化財の「透塀」1651年=慶安4年造営)が取り囲んでいる。社殿前、唐門両側に国指定重要文化財の「銅灯籠」が全48基建ち格式の高さを物語っている。正面に参道側から「拝殿」、「幣殿」(石の間)、「本殿」の三つの部屋から構成される「権現造りの社殿群」である。金色に輝いている社殿外壁には豪華な彫刻が施されており「金色殿」と呼ばれている。(2403)