東京都台東区上野公園に東都有数の古社「五條天神社」は鎮座している。当社は景行天皇の御代「日本武尊」が蝦夷征伐時に忍ヶ岡を御通行の際、二柱の大神が奇瑞を現し難儀を救い給うた事に感じここ上野山内天神山(摺鉢山)に両神を祀ったのが創祀である。祭神は大己貴命と少彦名命。寛永18年(1613)に菅原道真公を合祀し寛永寺創建により神職瀬川邸に殿座、昭和3年(1928)旧地へ環座した。当社は古くから「天の神」を祀ることにより「五條天神」と呼ばれ昔から薬祖神としての尊崇が篤く平成22年(2010)、御鎮座1900年の記念大祭が斎行された古社である。不忍池、弁天堂より道を隔て「清水観音堂」左の坂途中に鎮座している。「社号標」、「鳥居」を抜けると正面に「社殿」、その左に「社務所」がある。前には桜が終焉を迎えようとしている。祭神の大己貴命に因み「いなばの白兎」や「大国様と白ねずみ」等の神話や童話で知られており、縁結びの信仰も厚い神として崇められている。(2404)
相模が丘の住宅街を南北に全長1.6kmの「相模が丘仲よし小道」がある。ここには64品種、220本もの多種多様な桜が植えられていることから「さくら百華の道」といわれている。桜のトップは1月下旬に早咲きの「河津桜」、「寒桜」、「修善寺寒桜」、「椿寒桜」、「大寒桜」、最盛期の3月~4月には絢爛豪華に「神代曙」、「小松乙女」、「陽光」、「雨情枝垂」、「紅枝垂」、「アーコレード」、「染井吉野」、4月下旬からは遅咲きの「関山」、「福禄寿」、「普賢像」などが咲きバトンリレーの工夫されている。本数は少ない「ソメイヨシノ」も終焉を迎え、桜に代わって「ハナモモ」、「レンギョウ」、「ハナカイドウ」、「ハナニラ」、「ハナズオウ」、ヤマブキ、コデマリなどが咲き始めている。桜の脇役をの一つ「ハナズオウ」(花蘇芳)が枝にやや赤みを帯びた紫色の小さな花を密集してつけ始めている。「スオウバナ」とも呼ばれる中国中部原産のジャケツイバラ科ハナズオウ属花木の落葉樹である。昔から染料に用いられた。(2404)
台東区浅草の「浅草寺」境内の一画「宝蔵門」と「五重塔」の間に「浅草不動尊」と呼ばれる天台宗寺院「宝光山大行院」が鎮座している。不動尊の名の通り不動明王を本尊としている。瓦葺きの屋根の本堂、1988年に建てられた「撫で地蔵」が置かれて参拝者が身体を丹念に擦るので光っている。浅草不動尊の隣に「台所の守護神」とされている「荒神さま」を祀る「三宝荒神堂」がありひっそりと鎮座している。荒神は「仏・法・僧」の三つの宝を守る神様で「三宝荒神」という。(2404)