いよいよ「迎賓館赤坂離宮」への入館である。本館構造は鉄骨補強煉瓦石造、地上2階、地下1階で延床面積は1万5000㎡という広さである。国内随一の「ネオ・バロック」様式の西洋風宮殿であるいわれる迎賓館は一体どういう所なのであろうか?期待に胸が高まる。まず2階大ホールからは大理石の床に赤い絨毯が敷き詰められている「中央階段」が見下ろせる。左右の壁や欄干は大理石で欄干の上には8基の黄金色の大燭台輝いている。注目の「大ホール」壁面に2枚の大きな油絵が飾られている。次は晩餐会の招待客が謁見、調印式やテレビインタビュー等に使用される「彩鸞の間」へ。大きな鏡、大理石の暖炉その脇に金色の浮彫り「鸞」、白い天井と壁は金箔が施された石膏で浮彫の装飾となっている。次は公式晩餐会が催される大食堂(最大130席)の「花鳥の間」へ。天井に描かれた36枚の油絵、欄間に張られた錦綴織、壁面に飾られた30枚の楕円形の七宝などに花や鳥が描かれている。次の間は国・公賓用のサロン、首脳会談等の行事が行われる「朝日の間」へ。天井に描かれた「朝日を背にして女神が香車を走らせている姿」の絵がある。壁には京都西陣の美術織物が張られ、床には桜花を織り出した紫色の緞通が敷かれている。いよいよ最後は雨天の際に歓迎行事、レセプションや会議場である「羽衣の間」。舞踏会場であり、謡曲の「羽衣」の景趣を描いた300平米の曲面画法による大絵画が天井に描かれている。迎賓館で最も豪華な3基のシャンデリアは目を見張る。約40分間の参観であったが、4つの間全てが素晴らしい調度品、装飾品で埋め尽くされ豪華、ゴージャスな宮殿であった。本館参観を終え「主庭」へ。南に面しており全面砂利敷きで中央には噴水池や花壇が配され、ベルサイユ宮殿のようであった。内部画像はパフレットより(1604)
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