伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

銀盤の軌跡 フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道

2014-02-16 08:52:37 | ノンフィクション
 2011年のモスクワ世界選手権(東京で開催予定だったが東日本大震災で急遽開催地変更)から2013年末の全日本選手権(ソチ五輪出場選手選考)までのフィギュアスケートの主な大会を振り返り、日本の主な選手のソチ五輪に向けての経過と思いを紹介する本。
 ソチ五輪直前にソチ五輪向けに制作発行した本で、ソチ五輪の日本代表選手の近年の動向等をおさらいするにはよい本だと思います。
 しかし、大会ごとに男子、女子、時にはペアの経過や結果が順次紹介されるので、焦点が絞れず流れもぶつ切りになり特定の選手に感情移入もしにくい中途半端さを感じます。大会ごとの解説だと、新聞記事、あるいは雑誌の記事を並べて読んでいるような印象を持ってしまいます。読者はソチ五輪の出場選手が決まり知っているということが前提なのだから、男子、女子は分けて演技の成長やチャレンジの面でもオリンピックにかける思いの面でもそれぞれの選手の流れを出しながらそれを絡ませていく方が読み物としてはよかったと思います。


田村明子 新潮社 2014年1月30日発行
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