伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

大人気YouTuber方式 Excelの実践スキルが見るだけで身につく本

2023-03-31 22:52:31 | 実用書・ビジネス書
 表計算ソフトエクセルで、仕事のためにデータ入力をしそこから表を作成したりそれを見やすくするような業務のためのノウハウを説明した本。
 驚くようなテクニックは書かれていませんが、エクセルを仕事のために使うことの解説に徹していることに好感が持てます。
 関数の使い方は、わりと好みがあって、すぐにあぁこれからはこうしようと思えたわけではないですが、新関数 xlookup は知らなかったのでちょっとショックでした(単に新しくできた関数を私が知らなかっただけなんですが)。例えば下の図の左側のデータから右側に会員番号から他のデータを引っ張り出す表を作るとき(もちろん、実際に使うときははるかに大量のデータから、引き出す方も1行分じゃなくてたくさん引き出すような使い方をするのですが、ここは説明のためシンプルに)、これまでの vlookup を使ってやると、キーになるデータを入れていないときにエラーが出るのを防いだり他のセルへのコピーを簡単にすることを考えると、H3セルにはこういう式(+IF($G3="","",VLOOKUP($G3,$B$3:$E$12,COLUMN(A1)+1,FALSE))) を入れる必要がありました。

これが xlookup ではH7セルに入れるのはこれだけ(+XLOOKUP($G7,$B3:$B12,C3:E12,"")) でよくなり、右側のセルにドラッグ(コピー)することさえ不要です。

さすがに、これからはこれ使おうと思いましたし、これまでの手間はなんだったんだろうと思いました。(左側のデータは何だって? 私のサイトで書いている小説の登場人物のデータです。フルネームを書いている登場人物が少ないことを再認識しました…)
 エクセルで大量の文字を入力してただの「表」というか罫線表示のために使うような場合(裁判所が「争点表」とか「時系列表」とかをエクセルで作ることを指示することが多いんです (-_-;)に、印刷がうまくいかない(プレビューでセル内の文字が無事に見えていても印刷では切れる)というエクセル使いの難題はやはり何も触れられていませんが、多くの点で勉強になる本ではありました。


金子晃之 宝島社 2020年12月11日発行
 
コメント
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