目の病気に関して解説し、治療法のない病気はないという姿勢で「信頼できる」眼科医による治療を強く勧める本。
目の病気、特に緑内障、白内障、網膜剥離には手術が最善で、「様子を見ましょう」とか「とりあえず薬で」というのは「医療ではあってはならないこと」、「治療法がない」というのは言語道断、日本の平均的な眼科医療は世界水準より20年も遅れていると思います(26ページ)というのが、著者の基本姿勢で、この本ではそれが繰り返し述べられています。そして、「眼科だけなら当院は日本最大規模です。よい治療ができるのは、常に世界最先端の設備と技術を保ち、眼科手術件数の多い病院」(68ページ)、他の病院で「やってはいけない治療が行われていることがある」として「なにも処置をされないまま当院を受診してもらった方がまだよいと感じます」(64ページ)など、基本は、著者の病院が一番だ、うちに来いという本です。強烈な自負ですが、専門家はそれくらいの自負がないとという側面もあります。著者の病院の口コミには、絶賛するものもちろんありますが、相当辛辣な感想もあります。口コミは主観的なもので、一方的なものも多いとは思いますが。
セルフケアに関する第3章のうち118ページから139ページあたりは、商売っ気なく書いている感じなので、ここだけ読んでみるという選択もあります。目を水で洗ってはいけない(28ページ、144ページ)、眼球を急に動かす眼球体操も目に悪いし瞼の上からであれ眼球を押すことは避けるべき(130ページ、142ページ)とかも、そうじゃないかなと思っていましたが、眼科専門医から言われると納得しますし。
深作秀春 河出書房新社 2023年11月30日発行
目の病気、特に緑内障、白内障、網膜剥離には手術が最善で、「様子を見ましょう」とか「とりあえず薬で」というのは「医療ではあってはならないこと」、「治療法がない」というのは言語道断、日本の平均的な眼科医療は世界水準より20年も遅れていると思います(26ページ)というのが、著者の基本姿勢で、この本ではそれが繰り返し述べられています。そして、「眼科だけなら当院は日本最大規模です。よい治療ができるのは、常に世界最先端の設備と技術を保ち、眼科手術件数の多い病院」(68ページ)、他の病院で「やってはいけない治療が行われていることがある」として「なにも処置をされないまま当院を受診してもらった方がまだよいと感じます」(64ページ)など、基本は、著者の病院が一番だ、うちに来いという本です。強烈な自負ですが、専門家はそれくらいの自負がないとという側面もあります。著者の病院の口コミには、絶賛するものもちろんありますが、相当辛辣な感想もあります。口コミは主観的なもので、一方的なものも多いとは思いますが。
セルフケアに関する第3章のうち118ページから139ページあたりは、商売っ気なく書いている感じなので、ここだけ読んでみるという選択もあります。目を水で洗ってはいけない(28ページ、144ページ)、眼球を急に動かす眼球体操も目に悪いし瞼の上からであれ眼球を押すことは避けるべき(130ページ、142ページ)とかも、そうじゃないかなと思っていましたが、眼科専門医から言われると納得しますし。
深作秀春 河出書房新社 2023年11月30日発行