地図はその性質上、正確に作ることが大変でありまた限界があること、紙の地図からデジタル地図への移行により便利になった反面新たな問題が生じていることなどを解説した本。
例えばトンネルの内部での位置(破線等で表記)は航空写真等で確認できるものではなく、トンネル管理者から図面の提供を受けて作成するのだが、この方法で精度を確保するのは至難の業だし、工事が図面通りにできているかという問題もある、それで国土地理院の地図とトンネルの位置が80mずれていてその地図を頼りにボーリングした業者の掘削機がトンネルを貫いてしまったことがあったとか(36~39ページ)。
GPS(今ではGNSSと呼ぶべきだというのですが:112~116ページ)は地球上の絶対位置を測定するので、日本列島全体がプレート運動により年間数センチ動いていることも問題になってしまい補正が必要になるのだそうな(132~135ページ)。
思わぬことがあるものだと勉強になりました。
遠藤宏之 河出書房新社 2023年10月30日発行
例えばトンネルの内部での位置(破線等で表記)は航空写真等で確認できるものではなく、トンネル管理者から図面の提供を受けて作成するのだが、この方法で精度を確保するのは至難の業だし、工事が図面通りにできているかという問題もある、それで国土地理院の地図とトンネルの位置が80mずれていてその地図を頼りにボーリングした業者の掘削機がトンネルを貫いてしまったことがあったとか(36~39ページ)。
GPS(今ではGNSSと呼ぶべきだというのですが:112~116ページ)は地球上の絶対位置を測定するので、日本列島全体がプレート運動により年間数センチ動いていることも問題になってしまい補正が必要になるのだそうな(132~135ページ)。
思わぬことがあるものだと勉強になりました。
遠藤宏之 河出書房新社 2023年10月30日発行