伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

まだ終わらないで、文化祭

2024-01-21 15:06:54 | 小説
 学校側の計画にないサプライズを生徒がしでかす伝統がある八津丘高校文化祭で、2年前に生徒がハプニングのために組み立てた机が崩れて教師が負傷しその動画がSNSで拡散して炎上したため前年は学校側が厳しく取り締まり何事も起こさせなかったところ、文化祭当日早朝に教師から昇降口前に2年前の文化祭ポスターが貼られていたことを指摘されて疑わしい者を探るように指示された文化祭実行委員が、サプライズを企てそうな軽音楽部、放送部、自然科学部などを回るが…という展開の学園ライトミステリー形式の青春小説。
 サプライズの伝統とそれを望む者たち、花火の打ち上げ場所から一番近いところで告白すると成功するという都市伝説的なジンクスを信じる者たちの思惑が交差する青春群像劇的な仕立です。
 最初に学園の地図があるあたりから、これはミステリーなんだぞという意気込みが感じられます。こういう軽いネタでもミステリーにできるんだという受け止めもできますが、むしろ登場人物の思い人への感情/感傷の方を読む青春小説として味わった方がいいかなと思いました。



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