伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

人生がラクになる脳の練習

2024-08-27 23:52:24 | 自然科学・工学系
 脳内科医の著者が提唱する、脳の場所ごとに「思考系」「感情系」「伝達系」「理解系」「運動系」「聴覚系」「視覚系」「記憶系」の8つの「脳番地」があり、それぞれ右脳と左脳で役割分担があって、人によりその発達度(得手不得手)が違うが、それらの脳の機能を使うことで訓練できるということを論じた本。
 著者の言う脳番地については今ひとつ納得できるような納得できないような気分ですが、リアルの会議では伝わるその場の空気や相手の動きや表情がオンラインの会議ではそぎ落とされ人の感情を受け取る脳の働きが弱まる(4ページ)とか、空を見るよりネットで確認しないと天気が予想できなくなっている(200~201ページ)とか、なるほどなぁと思いました。最近は、「雨雲レーダー」でこれから先6時間雨が降らないとされていても、どうも雲行きが怪しい感じがして洗濯物取り込んで出たら案の定雨が降ったということも多いですし。
 満員電車で座っている人たちの顔つきやしぐさで次の駅で降りそうな人を判別することを訓練として勧めています(174~176ページ)。私の経験上は、中には、こちらが観察していることを察してあえて降りそうなしぐさをして降りないという強者もいますけどね。


加藤俊徳 日経ビジネス人文庫 2023年2月1日発行(単行本は2016年11月)


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