超過保護で過干渉の母親の元で、着ていくものも母親に相談して決め、母親の勧めでスマホの現在位置を検索できるアプリも入れている大学生の間宮あさひが、友人みちるの彼の谷川と初体験した挙げ句に妊娠・中絶し、そのことを相談した友人の律子にたかられ続けという事態に困って…というサスペンス小説。
私の失敗はお母さんの失敗になる、だからお母さんは私の失敗を認めない、お母さんがいる限り私は一生失敗をすることができない(171~172ページ)という母子関係、そしてお父さんは私のことを見ているようで見ていない、お父さんにならばれても私は全然気にならないと思う、知らない人にどう思われても何とも思わないのと同じ(172~173ページ)という父子関係とも、ちょっと気持ち悪い。さらっと書かれている「女の子がメイクをするのは、かわいい顔をしたときに目の奥を闇を見せないようにするためなのに」(85ページ)というフレーズ、その感覚も怖い。
あさひを自分の部屋に呼んで酒を飲ませ、目の前でカクテルに睡眠薬を入れて、飲む?と聞き、飲むと答えたあさひにそのまま飲ませて眠らせてセックスする谷川(52~55ページ)って、そんなことがあってその後はLINEを送っても一切返事がない谷川の子を身ごもって1人で中絶した挙げ句それを友人の律子に相談したときに律子は処女で自分は処女じゃないと優越感を持つあさひ(70~80ページ)って…いったいどういう感覚なんだろう。
そういう気持ち悪さがあるので、ラストまで重苦しい違和感がつきまといました。
真下みこと 講談社 2021年10月21日発行
私の失敗はお母さんの失敗になる、だからお母さんは私の失敗を認めない、お母さんがいる限り私は一生失敗をすることができない(171~172ページ)という母子関係、そしてお父さんは私のことを見ているようで見ていない、お父さんにならばれても私は全然気にならないと思う、知らない人にどう思われても何とも思わないのと同じ(172~173ページ)という父子関係とも、ちょっと気持ち悪い。さらっと書かれている「女の子がメイクをするのは、かわいい顔をしたときに目の奥を闇を見せないようにするためなのに」(85ページ)というフレーズ、その感覚も怖い。
あさひを自分の部屋に呼んで酒を飲ませ、目の前でカクテルに睡眠薬を入れて、飲む?と聞き、飲むと答えたあさひにそのまま飲ませて眠らせてセックスする谷川(52~55ページ)って、そんなことがあってその後はLINEを送っても一切返事がない谷川の子を身ごもって1人で中絶した挙げ句それを友人の律子に相談したときに律子は処女で自分は処女じゃないと優越感を持つあさひ(70~80ページ)って…いったいどういう感覚なんだろう。
そういう気持ち悪さがあるので、ラストまで重苦しい違和感がつきまといました。
真下みこと 講談社 2021年10月21日発行
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