伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

これ以上、目をわるくしたくない人の視力防衛生活

2023-05-18 23:01:34 | 実用書・ビジネス書
 視力にいい生活習慣について説明した本。
 涙で目の表面を十分潤して整えるためには、上まぶたをしっかり下ろして下まぶたとしっかりくっつける(著者は「完全まばたき」と呼んでいます)必要があるが、まばたきがきちんとできていない(きちんと閉じない、速すぎる)人が多く、角膜表面の滑らかさが失われてでこぼこになる、不完全なまたたきの割合が多いと涙の油分をつくるマイボーム腺の機能が低下して涙の質が低下する、それを防ぐために意識してきちんとまばたきをしようというのが、著者の主張の基本です。
 コロナ禍でマスクをしていると、マスクの隙間から息が目に直風となって当たり目が乾きやすい(41~42ページ)とか、スマホやパソコンの画面から出ているブルーライトが明るさを感知して眠るタイミングや覚醒時間を調節する「内因性光感受性網膜神経節細胞(ipRGC)」を刺激するため寝付きが悪くなる(49~50ページ)とかも、気をつけておきたいところです。
 目をつぶっていれば目は涙で覆われていると思っていたら、睡眠中は涙の分泌が減り、まばたきもしないため涙液交換はおこなわれませんって(75ページ)。それで、著者は、起床直後に意識的に完全まばたきをしましょうと勧めてます(75ページ)。睡眠中、唾液の分泌が減って口の中の雑菌が増える(それで歯医者さんは寝る前によく歯を磨いておこうと言います)というのと同じなんですね。
 今急速に普及しているLEDは、目には優しくない(95~96ページ)、水で目を洗うのは目の表面の保護機能を破壊するのでよくない(100~101ページ:子どもの頃、プールの後に水道水を目に当てて洗うよう指導されましたが、痛くてイヤでした。その直感の方が正しかったのですね)とか、いろいろ「目からウロコ」の本でした。


綾木雅彦 サンマーク出版 2023年3月30日発行

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