暗い小説ばかり書いている引きこもり作家が、26年前に飲み会で初めて会った女性と酔った勢いでセックスしてできた子どもとは一度も会わないまま20年間毎月10万円の養育費を送り続けていたところ、突然その息子がやってきて近くのコンビニでバイトすることになったからその間住ませろと言ってきて共同生活を始めるという設定の小説。
引きこもりのおっさんとふつうに暮らす若者、周囲の人とのギャップ、周囲との付き合いなく一人で生きてきたおっさんの人間関係回復等がテーマですが、いちばんの驚きは、10冊以上出版していたということで30歳の小説家が書斎が20畳もあり2階に5つ部屋があるような家を一括払いで買えると書いてしまうところです(18~19ページ)。ふつう、いやぁ小説家なんて儲からないですよ、小説書いて食っていける人なんてほんの一握りですよとか、小説家は言うものだと思うのですが、こんなこと言えちゃう作者は、どういう人なのかと、そちらに興味を持ってしまいました。
瀬尾まいこ ソニー・ミュージックエンタテインメント 2019年3月8日発行
引きこもりのおっさんとふつうに暮らす若者、周囲の人とのギャップ、周囲との付き合いなく一人で生きてきたおっさんの人間関係回復等がテーマですが、いちばんの驚きは、10冊以上出版していたということで30歳の小説家が書斎が20畳もあり2階に5つ部屋があるような家を一括払いで買えると書いてしまうところです(18~19ページ)。ふつう、いやぁ小説家なんて儲からないですよ、小説書いて食っていける人なんてほんの一握りですよとか、小説家は言うものだと思うのですが、こんなこと言えちゃう作者は、どういう人なのかと、そちらに興味を持ってしまいました。
瀬尾まいこ ソニー・ミュージックエンタテインメント 2019年3月8日発行