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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

長谷川等伯「四季柳図」

2014年10月02日 22時44分50秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 等伯の絵が気に入って、今年になってからも幾度か取り上げた。「もっと知りたい」シリーズの長谷川等伯(黒田泰三著)を時々めくってみている。





 本日は晩年の作品に位置づけられる「四季柳図」。上が右隻、下が左隻。解説では最近発見されたと記されている。いつなのかまでは記載がないので、詳しいことは分からない。
 さて、この絵について解説も読まずにいつも眺めていた。シンプルで好きな絵である。右隻に春と夏の柳の葉が描かれ、左隻には秋と冬の葉が描かれていると解説に書いてある。確かに一番右端は葉が小さく、次第に大きく茂った葉になる。左隻になると中央から左に夏より長くなった葉が少しまばらになり、左端では枝が目立ち残った葉が寂しげである。春は2本、夏秋冬それぞれ幹は1本ずつ描かれている。
 私の理解はここまでであった。しかしよく目を凝らして見ると右隻の背景には柴の垣根が描かれている。そして左隻にも秋の幹の後ろにも柴の垣根が描かれていた。さらに冬の木が一番太く鮮明に描かれていることとも気がついた。
 しかし大事な点はこれだけではなかった。解説を先ほど初めて目をとおしたら、冬の貴にうっすらと白く雪が描き込まれているという。これはまったく気がつかなかった。確かに白く彩色されている。冬の木をことさら太く描いたのは、この雪を強調するためだったのだろうか。そして秋と冬の木と、柴の垣根の間に倒木らしき木が1本横たわり、その木にも雪が積もっている。
 この雪に気がつくかどうかで、画面がどのように変化するのであろうか。葉がほとんどなくなった冬枯れの枝だけでは緑の色が中心にだけ偏り、視線が中央だけに向かってしまう。そのために左端の冬の幹を相対的に太く手前に描いたのであろうが、それだけでは視線が中央に向かってしまうのを防ぐには力不足である。この白があることでかろうじてこの左隻の左右のバランスが保たれているように感じた。
 あらためて等伯という画家の見る人の視線を意識した構図の取り方に感心した。

明日からの講座「平家物語のこころに親しむ」

2014年10月02日 21時32分13秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 明日からの講座は「平家物語のこころに親しむ その7」。これまでの「その1」から「その6」までは参加していないが、多分ついていけると思う。
 4回という短い講座であるが、4つの場面(4人の出家者)に焦点を当てて、原文の購読をするということなので、思い出すにはいい講座だと思った。

 第1回目は俊寛の最後、2回目は西光法師、3回目が文覚、最後が滝口入道。そういわれればこの4人の出家者はどれもタイプが違うし、心に残る人物達である。
 一人読みの間違いや勘違いが多分あるので、いい刺激になると嬉しい。

 講師は「『平家物語』のやさしい読みかた」(源平盛衰記の章・その2)と同じく鈴木彰良姜大学教授。

 夜には、フリージャーナリスト(元沖縄タイムス論説委員)屋良朝博氏の講演がある。初めての方であるが、どのような話を聴くことができるのだろうか?

ヤフーメール回復せず

2014年10月02日 18時31分08秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 ヤフーのメールが使えなくなってから、2日と9時間。困っている。受信も出来ていないということは、この期間に送られたメール自体が消失していることと判断できる。
 私はメールはいくつかのフリーメールに分散しているが、メインはこれを使用しているので、8割がたの受診に支障が出ている。
 それよりももっとも心配しているのは、アドレス帳のことである。アドレス帳が消失してしまってはとても困る。携帯電話の電話帳とハガキソフトに住所録と電話帳を分散管理しているが、全部そのまま複製できているわけではない。少しずつ移行と複製をしているが、なかなか全体を整理することが出来ていない。膨大な時間を費やさなければならない。
 さらにこのアドレス帳が流失してしまったらどうなるのか、などの不安が増してくる。

 ヤフーからの連絡は以下のとおりである。ただ待つしかないのだろうが、待つしかない不安というのはつらいものがある。

 幾人かの友人には携帯のメールからお知らせと代替えのアドレスを送信したが、まだ長引くようならば他の友人にも送らなくてはならない。

 スマホの破損と、メールソフトの不具合と重なり踏んだり蹴ったりである。スマホの破損に伴う電話帳の復元は奇跡的にできた。こんなに慌てたことは近年なかった。そんなことが起きたばかりなので、一層不安である。そして振り回され続けている。

<10月1日正午 第2報>
9月30日(火)午前9時20分頃より、Yahoo!メール全ユーザー(約5000万ID)のうち、最大で約8%のユーザー(約400万ID)にアクセスできない状況が生じております。
また、その期間に送られて来たメールは受信ができない状況です。
この度はお客様にご迷惑をおかけしておりますことを、深くおわび申しあげます。
この不具合は、社内のハードウエアのシステムトラブルに起因するもので、サイバー攻撃など外部からアタックされた形跡はございません。

<10月2日10時30分 第4報>
9月30日(火)午前9時20分頃より、Yahoo!メールのシステムにおいて、システムの冗長性やデータの保全性を維持できないレベルのハードウエア障害が発生し、3,794,777IDの方々にサービスを提供できない状況が続いています。
現在も原因は特定できておりませんが、サービスの復旧に向けてシステム安定化やデータ保全を優先的に行っております。
現時点においてシステムは次第に安定化してきておりますが、今後さらに十数時間程度、安定化を確認していく必要があります。
システムが安定した後に予期せぬ事態が発生しないよう、機材の再点検や新たな機材を投入し、明日10月3日中をめどに再開の準備作業を進めております。