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昨日神奈川県立歴史博物館で、他の博物館などの情報を漁っていたら、「樹木礼賛」というチラシを見つけた。
長谷川等伯の「松林図屏風」、円山応挙の「雪松図屏風」が表に印刷されている。思わず手に取って開催館を見たら、残念ながら仙台市博物館であった。
樹木をどう描いているか、という観点からの展示というのは大変魅力的な企画である。しかも等伯と応挙の代表作ともいえる作品がメインである。
樹木というのは、芸術や宗教的な場面で、また人生を語る上で、生命力の象徴であったり、信仰や救いの象徴として、神の依代としても扱われてきた。季節の移ろいを樹木の表情で描き分けてもいる。
美術では樹木とをどのように描くのか、描いてきたのかというのは大きなテーマになると思っていた。
また風景画などでも樹木というのは構図を考える上でもさまざまに工夫されて画面の重要な要素となっている。
そしてさまざまに描かれた絵画も、このようなテーマのもとに一堂に会して展示されたとき、それぞれの作品がどのような表情を見せてくれるのか、ということも気になる。企画した人の思想もまた問われることになる。是非とも見に行きたいが、これはちょっと日程的にも、金銭的にも無理そうである。