久しぶりにショパンのバラードを聴きたくなってひっぱり出してきた。懐かしいメロディーがスピーカーから流れてくると嬉しいものである。
アルトゥール・ルービンシュタインが1959年に録音したもの。バラード4曲とスケルツォ4曲が収録されている。本当はルービンシュタインのショパンの独奏曲全体を購入したいと思ったことがあるのだが、残念ながらいつの間にかそのままになっている。今私が持っているルービンシュタインのショパンは、ノクターン全曲とこのバラード、スケルツォだけである。しかもその後どういうわけかアシュケナージの演奏でショパンの全曲を揃えている。30代後半から40代に揃えたと思うが、その意図は今ではまったく覚えていない。
外では雨が降り始めたという情報が入ってきたが、雨の音はしていない。音も無く冷たい雨が降っている。「雨水」が過ぎて「啓蟄」の最初の日にふさわしい雨と理解することにしよう。ショパンのバラードを聴くにはとてもいい感じの夜である。