午前中はスケジュール帳の更新・印刷と若干の作業。作業をしながら聴いている曲はブラームスのピアノソナタ第1番、第2番、スケルツォ。いつものとおり、ペーター・レーゼルのピアノ独奏で1972年の録音。
記念すべき作品1の番号のついているのが、ピアノソナタ第1番。作品2はピアノソナタ第2番。ともにブラームス19歳の時の作品である。ともにシューマンによって見出されて出版に至った。第2番の方が先に作られていたらしい。初演は第1番がブラームス、第2番がハンス・フォン・ビューローと記されている。
ソナタはともにベートーベンの曲を聴いているような躍動感がある。ブラームスの出発点はやはりベートーベンなのである、と実感する曲である。しかし翌年のソナタ第3番となるといかにもブラームス的な感じの曲になる。跳躍の踏み込み板から跳躍する直前の力を貯め込んだ状態の曲に思える。
若いエネルギーを感じるという評があるが、何か大きな手で精力的に鍵盤を行き来する演奏スタイルを思い浮かべる。
作品4のスケルツォは唯一の独立したスケルツォということである。作品番号は4だが、作曲はソナタの2曲を作った1852年の前年という。
これもベートーベン的ではあるが、特徴のある出だしと第2主題は印象深い。