
データの復元が出来たら途端に元気になった。ソフトの紹介をいただいた「ろこ」様に幾度でも感謝の意を表します。
元気になったらまずはブラームスでも聞きたくなった。夜も遅いので、ホルン三重奏曲とクラリネット三重奏曲。
ホルン三重奏曲(作品40)は2002年の録音。ホルン(ラルス・ミヒャエル・ストランスキー)、ヴァイオリン(ペーター・ヴェヒター)、ピアノ(岡田博美)という構成。
クラリネット三重奏曲(作品114)は2004年の録音。クラリネット(ペーター・シュミードル)、チェロ(タマーシュ・ヴァルガ)、ピアノ(岡田博美)という構成。
ホルン三重奏曲は32歳の1865年の作曲。クラリネット三重奏曲は1891年、58歳の時の作品である。若い時のブラームスと最晩年のブラームスの響きを味わうにはいいカップリングである。
前者は明治維新の3年前で翌年に薩長連合成立・第二次長州征伐失敗と明治維新へ時代が大きく動いた年である。
後者は明治24年というから第一回帝国議会の翌年、足尾鉱毒事件が注目された年、鴎外の舞姫(1890)、幸田露伴の五重塔(1890)が発表された。
こんな時代にこのような曲が作曲された。作品の印象と日本の社会状況がうまく像を結ばない。時代のイメージが合致しない。