★祈るべき天とおもえど天の病む
★さくらさくらわが不知火はひかり凪
★坂道をゆく夢亡母とはだしにて
★花ふぶき生死のはては知らざりき
★わが干支は魚花みみず猫その他
第1句、「天の病む」とはまた思い切ったいいである。昨日「美」と「醜」をことさら言い立てる対比がちょいと苦手」と記した。しかしこの「天の病む」という断定、言い切りは実に気持ちがいい。天に向かって、神ともいえるものに向かって堂々と胸を張って自己主張する、その潔さは心地よい。力ある権威や、権力に対する啖呵である。
第4句、人生一歩踏み出した時の強さ、もう逡巡し、ためらいがちに後ろに意識が向かうことは許されない、という決断をしたものの外連味の無い言い切りは心地よい。人生にはこのような瞬間が必ずある。その時に人はその価値をはかられるものである。
★さくらさくらわが不知火はひかり凪
★坂道をゆく夢亡母とはだしにて
★花ふぶき生死のはては知らざりき
★わが干支は魚花みみず猫その他
第1句、「天の病む」とはまた思い切ったいいである。昨日「美」と「醜」をことさら言い立てる対比がちょいと苦手」と記した。しかしこの「天の病む」という断定、言い切りは実に気持ちがいい。天に向かって、神ともいえるものに向かって堂々と胸を張って自己主張する、その潔さは心地よい。力ある権威や、権力に対する啖呵である。
第4句、人生一歩踏み出した時の強さ、もう逡巡し、ためらいがちに後ろに意識が向かうことは許されない、という決断をしたものの外連味の無い言い切りは心地よい。人生にはこのような瞬間が必ずある。その時に人はその価値をはかられるものである。
今朝、ネットで「石牟礼道子 俳句」で検索をしてみた。次の記事が目に入った。【⇒http://blog.goo.ne.jp/sikyakuhaiku/e/520c81eb6a734eaf833e9a384db70304】。2013年3月28日と記されている。
その中に石牟礼道子の俳句が9句掲載されていた。第5句は今朝の朝日新聞の天声人語にも取り上げられていた。水俣病の患者との交流の中で詠まれた句として紹介されている。
そこゆけば逢魔ヶ原ぞ 姫ふりかえれ
鬼女ひとりいて後ろむき 彼岸花
薄原分けて舟来るひとつ目姫乗せて
前の世のわれかもしれず薄野にて
祈るべき天とおもえど天の病む 『天』
わが酔えば花のようなる雪月夜 『天』
さくらさくらわが不知火はひかり凪 『天』
童んべの神々うたう水の声 「水村紀行」
坂道をゆく夢亡母とはだしにて 「水村紀行」
女童や花恋う声が今際にて 「水村紀行」
花ふぶき生死のはては知らざりき 「水村紀行」
わが耳のねむれる貝に春の潮 「創作ノートより」
わが干支は魚花みみず猫その他 「創作ノートより」
今朝はまだ鑑賞出来ていない。とりあえず、句を列挙してみた。午前中の会議終了後、また目をとおしてみたい。
その中に石牟礼道子の俳句が9句掲載されていた。第5句は今朝の朝日新聞の天声人語にも取り上げられていた。水俣病の患者との交流の中で詠まれた句として紹介されている。
そこゆけば逢魔ヶ原ぞ 姫ふりかえれ
鬼女ひとりいて後ろむき 彼岸花
薄原分けて舟来るひとつ目姫乗せて
前の世のわれかもしれず薄野にて
祈るべき天とおもえど天の病む 『天』
わが酔えば花のようなる雪月夜 『天』
さくらさくらわが不知火はひかり凪 『天』
童んべの神々うたう水の声 「水村紀行」
坂道をゆく夢亡母とはだしにて 「水村紀行」
女童や花恋う声が今際にて 「水村紀行」
花ふぶき生死のはては知らざりき 「水村紀行」
わが耳のねむれる貝に春の潮 「創作ノートより」
わが干支は魚花みみず猫その他 「創作ノートより」
今朝はまだ鑑賞出来ていない。とりあえず、句を列挙してみた。午前中の会議終了後、また目をとおしてみたい。