Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

秋の蝶

2019年10月05日 22時18分48秒 | 俳句・短歌・詩等関連

★秋蝶の阿吽惑わせ夕空へ       藤井誠三
★狩衣の世へまぎれゆく秋の蝶     鯉沼茂子

 ときどき幻想の俳句というものに引き込まれるときがある。謡曲や、新古今の歌が恋しくなる時でもある。過去や異界へ遷移する自分というのをながめてみたいと思う。その入口というものは、植物よりも動物、あるいは動くものであることが多い。蝶もそのひとつである。
 この2つの句でも、秋の蝶が浄土や古代の華やかと思われる宮廷世界への入口となっている。ただし俳句はその入口を指し示すだけ。行先について、あるいはそこに対する作者の思いは表現上は省略する。しかしそれは作者によってどういうものか、おのずとわかるものなのだ。それが俳句の不思議でもある。

 第1句は、なかなか一筋縄ではいかない人かもしれない。どこかで仏の世界や、仏教世界を、浄土なるものを斜に診ている。それでいて無関係ではいられない心の葛藤がありそう。
 第2句、これはたぶん物語世界への傾斜を詠んでいる。ちょっと乙女チック、と言ってしまいそうになるが、謡曲の世界があるのかもしれない。それがわからないもどかしさを感じた。


繁華街を試し歩き 怖いスマホ歩き

2019年10月05日 20時32分13秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 親のリハビリというか、行動の回復のためにちょっと早いかと思ったのだが、予定通り地下鉄の最寄り駅より関内駅を利用して伊勢佐木町と馬車道どおりを少しばかり歩いてきた。途中で勝烈庵のランチを食べ、さらに文明堂の喫茶店で一休み。帰りはJRとタクシーを使った。
 横浜駅の人混みは避けた。伊勢佐木町と馬車道も人通りは多かったけれど、広いので特に支障はなかった。

 普段私はエレベーターを使うことはない。たまにエスカレーターを使うことはある。ということで関内駅ではエレベーターを探してキョロキョロしてしまった。特に地下鉄関内駅は長い工事期間中でよくわからず迷いそうになったが、なんとかエレベーターを乗り継いで地上に出ることができた。
 普段何気なく利用している駅も通りも、いざ足腰や視力に障害が出ると途端に利用するのに戸惑うことになることをあらためて実感。これは50歳の時の退院後に実感したことであるが、あらためて思い出した。人間は、体験しなくなると忘れるのも早い。

 だが、何といっても怖いのは「スマホ歩き」である。杖を突いて歩く親の前を歩くのだが、工事中で狭い箇所のあるJR関内駅の約50メートルはぶつかりそうで怖かった。たぶん横浜駅の中央通路は今の親の歩き方では、一人ではとても無理であることを実感した。

 帰宅したときは、わずか5000歩しかカウントしていなかったが、とても疲れて昼寝を1時間。最近は8時ではなく、夫婦で7時半には朝食をとるようにしている。これがつらい。だいたい2時に寝る人間は8時起床を続けたいのだが‥。眠くなる原因はこの起床時間に起因している。早く寝ればいい、というのは簡単だが・・・。


横濱ジャズプロムナード

2019年10月05日 10時17分11秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 天気予報を見ると横浜では明日の日曜日から曇りがちとなり気温も25℃と低くなるらしい。気象庁の予報では、月・火と雨のマークがついている。本日まで気温が真夏並み、というのはつらいが雨というのも残念である。月・火とも所用があり出かけることになっている。
 横浜では「横濱ジャズプロムナード」が10月12日(土)、13日(日)に開催である。                                                               【⇒http://jazzpro.jp/
  私は大編成のバンドなどは好みではないが、小編成で、小さなライブハウスで聞くしっとりとしたジャズがいい。以前は妻と3軒ほどをハシゴしたり、無料の街角ライブをいくつか巡って楽しんだ。天気が良ければ、路上で楽しむ無料の街角ライブはいい。
 お薦めは、関内駅前・市庁舎前、そして馬車道の関内ホール前である。特に後者は向かい側の喫茶店の屋外テーブルに座れると楽しい。なかなか座れないが‥。

 残念ながらここ数年、退職して時間があるはずなのに行きそびれ、聞きそびれている。
 今年も聞きに出かけるのは無理なようだ。

 始まったのは1993年だった。最初の内はプログラムがゴチャゴチャしていて読みにくく、それだけで敬遠してしまった。しかし最近はそれにも慣れてきた。そして無料の街かどライブばかりを楽しませてもらっていた。

 ここ数年すっかりご無沙汰している。来年は関内辺りをのんびり回って楽しみたいものである。