Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

日常生活を取り戻す

2019年10月14日 20時43分12秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 本日は寒いくらいだ。最高気温は20.8℃、それも昨晩の午前0時10分の記録である。それ以降気温が下がりっぱなしということである。この時間、半袖では風邪をひきそう。長袖の上に一枚羽織りたい気分である。

 浸水被害などのあったところの傍に住んでいる友人に連絡を取ってみた。本人からはとりあえずは無事という連絡を貰った。しかしまだ返信のない友人もいる。心配である。

 明日は親の病院に付き添い、その後妻と3人で横浜駅まで出向いてみる予定。少しずつ行動範囲を広げていきたい。  そして明日からは私も退職者会のニュースの来月号の編集作業を始めたい。日常生活というか普段の生活に戻す努力をしていきたい。

 「日常生活を取り戻す」ということをよく聞く。日常の活動を継続していくということの大切さが、歳とともにわかるようになってきたと思う。


眼鏡がないと不安

2019年10月14日 17時19分18秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 夕方にかけて妻と横浜駅まで行ってみた。途中まで一緒に歩き、半分ほど来たところで妻は私鉄に乗り先にデパートに行って買い物。私はそのまま歩いて横浜駅まで。喫茶店で落ち合ったのち、スーパーへ。
 横浜駅は人でごった返していた。三連休にもかかわらず、台風で多くの人が出かけることも出来ずに家に閉じこもっていたのであろう。特に子どもはイライラしていたに違いない。また住宅地のスーパーでは品薄のところもあるようで、横浜駅まで出向いて日用品、食料品の買出しを強いられているらしい会話も聞こえた。
 私はやはりまだ人混みは少し怖かったので、妻の後ろについて歩いた。基本的には眼鏡をはずして歩くことに少しずつ慣れている。それでも54年ほど眼鏡をはずしたことがないので、それだけで不安が先に立つ。
 右目は50センチの近点に焦点が合っているが、乱視なので二重にものが見える。しかし霞んではいない。視界は明るいので、事前に考えていた以上に遠くまで見ることはできる。だが、左目はいじっていない。左目だけに限っていえば無理して眼鏡をはずしていることになる。以前から右目が効き目なので、左目ではあまりものを見ていない。今はかえって右目にさらに負担がかかっている。左から迫ってくる車や人が怖いのである。

 54年もかけ続けている眼鏡、今は掛けるよりも外した方がものは見やすいのだが、掛けないと心理的な不安に陥る。いつの間にか眼鏡を探してポケットをまさぐったり、頭の上にずらしていないか探ったりしている。
 日程調整の上、早めに左目の白内障手術も行い、必要な眼鏡を処方したいものである。


十三夜・後の月

2019年10月14日 11時02分12秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 台風の影響で「後の月」(旧暦9月13日)は10月11日で月どころではなかった。白内障の手術、親の発熱、台風と慌ただしかった。そこで本日になって「後の月」で歳時記を捲ってみた。名のある俳人の句に対して失礼を承知で図々しく、わたしなりに。

★静かなる自在の揺れや十三夜      松本たかし
★月よりも雲に光芒十三夜        井沢正江

 第1句、「自在」は囲炉裏の上で鍋などを吊るす自在鉤のこと。名月が華とすれば、もの淋しさの募る枯葉のイメージに近いかもしれない。秋の深まりを感じさせるのが十三夜。難を言えば「静かなる」と「十三夜」は「静か」というイメージがダブる。それでも取り上げたのは、一般的には熾きた炭などに視線が誘導されがちのところを自在鉤の揺れに着目した点が私には新鮮に思えたから。
 「静か」という語に「気持ちの隔てを取り払う温み」を込めて読んでもらえれば、作者の意図は通じるのかと思った。でもそれならば「静かなる」以外の形容が私には欲しい、とも思う。
 第2句、写生だけの句、といわれればそれでおしまいになるが、「光芒」が気に入った。雲のない快晴の空の月もいいが、立体感に欠ける。雲があることで数百メートルから数千メートルの雲の立体感と、無限遠点の月の不思議な遠近感が「光芒」という二字に込められていると感じた。
 「月」と「十三夜」と月がダブるのに主役は雲、雲の形状・表情や奥行き感など不規則なものほど人はそちらに惹きつけられる。「月よりも」を何かに変えてみたくなってきた。
 月だって満ち欠けと季節感を絡み合わせれば365日以上の表情がある。しかし雲の表情は一日24時間だけでもそれこそ無限である。極めて薄い大気圏の層の中の水蒸気の塊の表情でしかないにもかかわらず‥。

 両句とも難を上げられるが、わたしには惹きつけられるものがあった。