Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「後の月」を前に

2019年10月08日 21時12分35秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 10月5日が上弦の半月であった。本日は雲の多い夜であるが、半月に見える月がくっきりと鱗雲の向こうに見え隠れしている。本日は旧暦で9月10日なので十三夜にあたる「後の月」は今の暦では11日(金)。台風の影響もあり、この月を見ることができるであろうか。

★失いしことに指折る十三夜       川嶋隆史
★人間の居らぬ絵を選る十三夜      北村峰子

 第1句、秋深まった今の頃の月は人を内省的にする。ものおもう季節、寒さに向かう時期である。秋の虫の音も人をもの思いに引きづり込んでいく。私はこんな季節がもっとも好みである。人は得たことよりも失ったことに執着する。それが生きている証しのように失ったものを限りなく思い続けるものである。人間を人間たらしめていることなのだと思っている。
 忘れないと生きていけないが、同時に忘れたくないものを大事に抱え込むことも生きるすべである。忘れることと忘れないこと、ともに生きてゆくにはなくてはならないことなのである。

 第2句、人間のいない絵、私はこのような絵画を好む。人が描かれていないということは、そこに自分が入り込む余地が充分あるということでもある。
 そして人が描かれていても、生きているという存在感のない作品もある。例えばキリコの作品。希薄な人間関係を追い求めたくなる瞬間が連続するとそれは孤立になる。例えば月が人の生気を吸い取るように人間の存在感を無くすような場合がある。
 しかし一方でルオーのキリストを描いた作品のように、人間に生気を与えるかのような月もある。

 月は見飽きることがない。西行もそう思ったに違いない。

 


台風19号、引続き関東をうかがう

2019年10月08日 20時37分37秒 | 天気と自然災害

 強風注意報を疑っていたら、10時ごろから風が強くなった。13時半には南西の風で瞬間最大風速で17mを記録している。その頃気温がもっとも高くなり、28℃と表示されている。30℃には届かず、そして何より湿度が63%までしか上がらず、割と過ごしやすかった。
 明日は北の風だが気温は本日程度まで上がるようだ。

 

 大型で猛烈な強さの台風19号の中心気圧は915ヘクトパスカル以下にはならないようだが、暴風域は拡大し続けている。そして向かう先は依然として関東、しかももっとも人口の集中している地域である。
 千葉県の台風15号による復旧が進まないという。そればかりか、被害の深刻さが報道されるようになっており、この台風19号での追い打ちは厳しい。予報が変わらなければ私の住む地域でも被害が出そうである。

 


強風注意報だが無風‥

2019年10月08日 08時50分21秒 | 天気と自然災害

 雨は朝起きると上がっている。結局昨晩は注意報は出なかった。台風でなければ10ミリ未満の雨は心地よい。いかにも秋の風情をもたらしてくれる。明け方4時頃強風注意報が出て、まだ解除にはなっていない。今は無風である。

 先ほど熱中症予防情報が表示された。最高気温は29℃と1℃低くなったものの、一昨日・昨日涼しさの後にこの暑さでは確かに体に変調をきたしやすい。

 台風19号、最大の勢力は本日。後は少しずつ弱まりながら関東地方をめざしている。

 本日は夏に戻って半ズボンで出かけることにした。しかし10月で半ズボンというのはあまり経験はないと思う。