今年の正月用のお酒は、山形県天童市の出羽桜酒造の「出羽桜 特別純米酒 よいと 原酒ひやおろし」と記載されたものを購入した。
日本酒はいろいろと置いてあった。北海道から九州までの醸造元のお酒が十数種類棚に置いてあった。瓶の裏側のラベルのうたい文句を見比べても味がわかるわけでもないし、私自身が香りは感じないし、舌も心もとない。
そしていつも不思議だが、東北のお酒をいつの間にか選択している。やはり東北地方に無意識であっても私は惹かれるのである。仙台に住んでいた学生の頃、出羽桜というお酒の銘柄は聞いたこともなかった。きわめて安い日本酒しか飲んだことのない私には銘柄というのは、安いか高いかを判断するものでしかなかったからだ。アルバイト代や仕送りがあったときだけ、飲んだらコップや味噌汁用の容器にするために、ワンカップで売り出し中のお酒を幾本か購入した。
出羽桜という銘柄のお酒はそれなりに口にしている。しかしこのようなラベルのお酒は初めて目にした。
1.5合は家族3人で屠蘇散を入れて飲む。残り2.5合はそのまま自分だけで味わって飲む。屠蘇散を入れてしまっては造った方に申し訳ないのだが、正月用ということで勘弁してもらう。残りはそのまま冷やで楽しむことで許してもらおうと思う。